人生8度目の釣り。
本当は今回、前回セイゴが釣れた片瀬漁港へ行く予定だった。後輩とあの日に釣れたセイゴの余韻がまだ身体に残っていて、「今回もあそこで決めるぞ」という、根拠のない自信だけは満タンだったのだ。
ところが前日。
上州屋 平塚八幡店でワームをレジへ持っていった時、
会計の音と同時に店員のおっちゃんが一言。
「相模湾の河口なら、今セイゴいるよ」
(エ、エスパー?)
場所の話もセイゴの話も一言もしていないのに、突然の重大情報。
おっちゃんは「初心者?」とは言ってないが、ワームを一個買うのに30分吟味する姿や、目の泳ぎ方から、確実に「こいつ初心者だな」と察した感じがあった。その為、初心者にそっとアドバイスしてくれただけなのかもしれないが、この時は本当にびっくりした。
そして翌朝、気付けばバイクは
前回セイゴを釣った片瀬漁港ではなく、相模湾の河口へ向かっていた。
気合いの朝3時起き。もちろん寒くて4時には誰もいないので、常夜灯スポットを独占決定。
今回は初のプラグ縛りで挑戦。
「自分の力で釣る」と決めてキャストを続けた。
しかし序盤は完全沈黙。
魚の気配すらなく、動いているのはキャスト回数と焦りだけ。
そんな時、水面がざわつき、ベイトが跳ねた。
空気が一気に変わり、時合いが来た。
すかさずキャスト。
巻き始めた瞬間、
ググッ、ググググッ、
手元に強烈な衝撃。
竿が深く曲がり、魚が潜ろうと暴れる。
手が震え、心臓の音まで聞こえるような緊張。
慎重に寄せて姿を見せたのは、、、
セイゴ君!
「よっしゃあ…」と、誰もいない海で小さくガッツポーズ。
初のプラグ縛りでの一匹。
朝の静けさの中で、ひとりニヤニヤが止まらなかった。
少し満足してしまい、
寒さと眠気で「もう帰ろうかな」と思い始めたのが9時前。
片付けのイメージまで頭に浮かび始めていた。
最後にナノラバでボトムをずるずる引いて、いなかったら帰ろうか…と思っていると…
グググッ、ググググッ、ググッ、
突然の衝撃。
腕ごと持っていかれるような重さで、思わず息が止まった。
「嘘だろ、ここで?」
慎重に寄せ、よく見てみると、
なんとヒラメ!
思わず笑ってしまうようなミニ中のミニサイズだったが、帰ろうとした瞬間のこの一匹は格別だった。
興奮したまま嫁にLINE。
俺「ヒラメ釣れた!!!」
嫁「やったー!うれしい!」
その一言だけで、寒さと疲れの半分がふっと消えた。
その後、嫁から「今日は食事会で帰り遅くなる」とLINE。
よし、なら俺が捌くしかない。
スマホの動画と格闘しながら5枚おろしに成功。
三等分して刺身にした。
帰宅した嫁が「ヒラメ楽しみにしてたよ」と言って皿を見る。
一瞬の静寂のあとで、
「え?これだけ?」
三等分したら、一人分が4、5枚で空気より薄い刺身になっていた。
もはや刺身ではなく、試食サイズ。
目を細めないと存在が確認できないレベル。
しかし、一口食べた瞬間、嫁と娘が揃って
「美味しい」「これ好き」
と笑顔に。
その一言で、今日が最高の一日に変わった。
小さな一切れを美味しいと言ってくれた家族に感謝。
そして、さりげなくオススメスポットを教えてくれた上州屋のおっちゃんにも感謝。
次はもっと大きいのを、もっと堂々と食卓に並べたい。
そのためにも、また海へ向かう。
まだまだ終わらない。
ここからが釣り人生の本番。
釣果データ
- 釣れた日
- 2025年12月03日 05:46
- 魚種
- シーバス > ヒラスズキ > セイゴ(ヒラスズキ)
- サイズ
- 重さ
- 匹数
- 1匹
- 都道府県
- 神奈川県
- エリア
- 相模川河口
- セイゴ(ヒラスズキ)が釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
- リール
- ライン
状況
- 天気
- 13.0℃ 北北西 1.7m/s 1009hPa
- 水位
- 前日雨量
- 0.0mm
- 放水量
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2025年12月03日 05:46〜05:46
-
- 05:46 釣行開始
-
- 相模川河口で釣り開始
-
- 05:46 釣行終了
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