渓流のすゝめ⑧ キャスティング

2020年05月20日 更新 渓流のすゝめ

渓流のすゝめ⑧ キャスティング

みなさんは上の写真の奥の淵にルアーをアプローチするときどうやって投げますか?
こんにちは、ANGLERS藤井です。

渓流は他の釣りでは味わえない魅力があります。
たくさんの魅力の中で、不自由なキャスティングを強いられることもそのひとつ。

今日はその特殊なキャスティング方法について説明します。

オーバーヘッドはほぼしない

僕のよく行く渓流ではまったくしません。
オーバーヘッドで入れたいような場所がないからです。

例えば、上のトップ画像のような大きな木。投げ入れたいのはその木の奥の淵です。

もうわかるかと思いますが、オーバーヘッドでは入れることができません。

ちなみに全然関係ないですが、え?木の上に石が乗っている?
こんなことは渓流ではよくあること。人為的に乗せた訳ではありませんよ。

遠くに投げる必要がない

釣りにおいて、キャスティング方法はいくつかあります。
その中でもオーバーヘッドは最も遠くに飛ばせる方法ではないでしょうか。
ブラックバスでも1番使用する投げ方ですし、乗り合いではない青物やマグロでも1番使います。

ただ、渓流においては遠くに投げる必要がありません。
それよりも正確に静かにアプローチする方が圧倒的に重要です。

そのため、オーバーヘッドで投げることがないのです。

低弾道になりにくい

また、オーバーヘッドはどうしても描く軌道がフワッとなり、大きな放物線になりがちです。

放物線の曲線が大きれば大きいほど着水時の音も大きくなりがちで、静かなアプローチとは正反対になります。

結果、オーバーヘッドのメリットがないのです。

渓流でなげにくい場所

重要なのは低弾道

先程の説明にでてきたように、重要なのは「正確に静かにアプローチする」こと。
そのためにはルアーが描くキャスト時の軌道は、低いものでないといけません。

トップ画像や上の画像など、渓流においては、

  • 投げにくい場所
  • 投げ入れにくい場所

がたくさんあります。
前者は、そもそもキャストする本人が投げにくい場所です。
後者は投げやすいが、かなりのピンスポットに入れないといけない場所です。

ちなみに投げにくいし、投げ入れにくい場所もあります。
ただ、そういった場所にこそ魚は潜んでいますし、釣れる確率は高いのです。

そんな場所は、目で見ている直線上の軌道しかルアーをいれることができないと思ってください。
そうなると結局、低弾道になるのです。

低弾道

メインに使うのは

そこで登場する投げ方が「フリップキャスト」です。
渓流で使うメインの投げ方と言ってもいいでしょう。
ちなみにイメージしやすいように言うと、バスのピッチングに似ていると思います。

ただ、いろんなサイトなどでフリップキャストの説明を見ると、ロッドの長さ分のラインの垂らしをいれてルアーを持ってキャストしているものがあります。
それって完全にバスのピッチングだと思うんですが、僕はルアーを反対の手でもってキャストしたことは渓流では一度もありません。
あくまでもバスのピッチングに似ているだけで、ピッチングではありませんので。

実際に僕が行っているのが、下の辺見さんの動画にあるようなフリップキャストです。

ルアーを手に持つことはありませんし、振り幅は左右でなく下から目の前までなので左右や真上に障害物などがありロッドが振れないときでも投げることができます。

コツは上下に振ること

この投げ方は少しコツが入ります。
初めてやってできるものではないと思います。
また、ロッドが硬いともちろん出来ません。
渓流用でティップの硬いロッドを使っている人はいないと思いますが、硬いとやりにくいというか出来ないと思います。

また、イメージはティップで投げることです。

左右でなく手元で上下に振る

ルアーを投げるとき、どんな投げ方でもロッドのしなりを利用して投げていると思います。
この投げ方も同じ。ロッドのしなりを利用します。

違うのは、ロッドをしならせる場所が左右でもなく頭の上でもないということ。
目の前で上下にしならせて投げます。

そもそも、真上にも左右にも障害物がありロッドを振れない場所で初めはやっていました。
ただ、そのルアーの飛んでいく軌道が簡単に低弾道になるため、どんな場所でも使用するようになってしまったのです。

力は要らないロッドのしなりだけ

この投げ方に力は要りません。
ロッドのしなりだけ、ティップの反動だけで飛んでいきます。

しかもキャスト時のリリースポイントが上でもなく左右でもなく下にあるため、自動で低弾道になって飛んでいくのです。

垂らしは要らない

投げるときのルアーの位置ですが、ティップとルアーがくっつくぐらいの垂らし0が1番投げやすいです。

これはもちろんロッド次第で折れに繋がりますので無理はしないでください。
ただ垂らしがないと圧倒的に操作しやすく投げやすいのは事実です。

キャスト時の軌道

フリップキャストをマスターしよう

渓流を初めるにあたってはフリップキャストは絶対にマスターしましょう。
もちろんオーバーヘッドやサイドだけでも釣れます。

釣れますが、そのキャスト1つで釣れる確率が簡単に上下するのが渓流の世界。
なるべく静かに、且つ正確な場所にアプローチ出来たほうが、より釣れる確率が上がるのは明白です。

どんな場所でも正確な場所に静かにアプローチできるフリップキャストを是非マスターして渓流釣りを楽しみましょう。

キャストしにくい場所

ANGLERS 藤井
ANGLERSの中で最も釣り好きな人

小学4年生のときにバスフィッシングにどっぷりハマり、大学は滋賀へ。
大学生時代は琵琶湖でずっとバスばかりやっていました。

就職のタイミングで関東にいき、バスからソルトに転身!
今はネイティブトラウトとハタゲーム、GTにハマり中。

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渓流のすゝめ⑥ 渓流のモラルを守れ
2020年05月15日 渓流のすゝめ NEW!
渓流のすゝめ⑥ 渓流のモラルを守れ
今回この「渓流のすゝめ」シリーズを書きはじめた理由は、この「渓流のモラル、ルール」にあります。 タックルや渓流のブログは数あれど、モラルやルールをしっかりと書いている人がそこまでいなかったので説明しようと思ったのが始まりです。 河川によってルールは違うので自分のいく河川を調べてから行ってほしいのですが、ここで書く内容は初歩的な当たり前のことです。特にこれから初める方はしっかりと読んでください。 もくじ 先行者優先です いろんな釣りをしている人がいる 私有地に入るな 駐車場なんてない 河川にはルールがある 僕の意見 #{ad1} 先行者優先です 渓流において、人が入った後は魚がめっきりと釣れなくなります。それは警戒心の強い魚達は人の影や雰囲気、違和感を感じると岩陰に潜み、一切口を使わなくなるからです。 結果、先行者が釣りしていた後はほぼ釣れません。 釣りができるところは有限です。渓流は先行者優先です。 追い抜く行為 退渓して少し上流から入渓する行為 このような行為は、絶対してはいけません。 本当にやめてください。僕は何度もやられたことがありますがいい気はしません。 もし先行者がいた場合は、退渓して違う渓にいきなさい。 いろんな釣りをしている人がいる 渓流で釣りをしている人はルアーフィッシングだけではありません。餌釣り、テンカラ、フライフィッシングと釣りの仕方が大きく違います。 結果、その釣り方次第で進む速度が違います。 例えば、餌の方はルアーよりも比較的、進む速度が遅く、狙うポイントも違います。 だからといって、抜いていいとはなりません。何度も言いますが、渓魚は警戒心が強いです。 あなたが抜いたことで先行者が釣れなくなります。 どんな釣り方であれ、先行者優先です。あなたの前に人がいたなら、渓を変えるかおとなしく帰りましょう。 私有地に入るな 第四回では入渓点、退渓点の話をしました。渓流はどこからでも入れて、どこからでも出れるわけではありません。 入れる場所は限られているし、それは出るときも同じです。渓に入るとき、出るときに私有地に入るのをやめましょう。 それは不法侵入です。最悪、捕まります。もし万が一仕方のない状況のときは、所有者の方に確認をとりましょう。間違っても無言で立ち去ったりしないように!! 駐車場なんてない 渓流に行くときは多くの方が車で移動すると思います。何度も言いますが、入渓点はどこにでもありません。つまり都合よく駐車場なんてありません。 しっかりとした駐車場なんて、ほぼありません。停めるなら道路交通法に抵触しない場所で且つ、誰にも迷惑にならない場所に停めましょう。 間違っても私有地に勝手に停めたりするのは絶対にやめてください。それは、自分たちで釣り場をなくす行為です。大人なのに自分がよければいいと思っている時点で恥ずかしいですよ。 河川にはルールがある ここまで話した内容は、あくまでも一般的な話です。最低限これだけは守りましょう。 ただ、河川には河川のルールがあります。例えば、とある河川は入渓する前に自分がどこから入るのかをマグネットで申告します。 この場合、先行者が優先ではなく、マグネットで申告したものが優先になります。結構、稀有な河川ですが、しっかりと運用できているため素晴らしいと思いました。 あくまでもその河川のルールに従い、皆さん楽しく気持ちよく渓流釣りをしましょう。 僕の意見 最後ですが、一般論ではなく僕個人の意見を言います。 僕は移動中などの先行者の釣りを邪魔しない範囲では、先行者に声をかけるのがマナーだと思っています。その際に、先行者がどこまで釣り上がるのかを聞く、もしくは上流の特定場所から入ってもいいかを聞いたりすることは問題ないと思っています。 もちろん、先行者の方が難しい表情をされたら入ってはいけません。こういった情報収集はお互いに有益で、仲良くなれば釣り友達になれる可能性すらあります。実際に身近にてそのようなことは何度もあります。 ただ、狭い世界だからこそよほど親密にならない限りは、釣果情報を事細かく話すのはやめましょう。渓流の魅力は自分の足で渓を探しポイントを探し、魚を探すところにもあります。手当たり次第に情報を漏らすと自分の首をしめることになりますよ。 たくさんの渓に通い、みんなが楽しく渓流釣りを楽しんでください。あわよくば趣味を共有できる仲間をみつかるかもしれませんよ。 #{snippet[3]}
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2020年05月14日 渓流のすゝめ NEW!
渓流のすゝめ④ 知らなかった渓流用語
こんにちは、ANGLERS藤井です。いつもご覧いただきありがとうございます。おかげさまで読んでいただける方が増えてきました。この「渓流のすゝめ」はこれで4回目になります。初めての人は第一回から順に読んでくださいね。 前回はタックルの話をしました。これで準備は万端です。次に、色々と探し初めると聞き馴染みのない渓流用語が聞こえてきます。そんな話。 もくじ 渓流用語一覧 他にもまだまだある #{ad1} 渓流用語一覧 渓流のルアーフィッシングを始めたときは、たくさんのブログや友人から様々なことを教わりました。ただ、その中には知らない言葉もたくさんあったんです。 今回はその中から、僕が聞いてわからなかったもの、教えてもらったものだけを説明します。一般的な釣り用語は書いていません。あくまでも渓流で知った言葉ですのでご了承ください。 もしかしたら僕も間違って解釈している言葉があるかもしれません。そんなときはご指摘を。 入渓点と退渓点(にゅうけいてん、たいけいてん) 渓流をはじめるとすぐにこの言葉を使うようになります。渓流ってどこからでも入れる、どこからでも出れるなんてことありません。 釣りあがって5時間先にしか出れるところがない。なんてこともあります。 入渓点は、渓流に入る場所、退渓点は渓流から出る場所のことを言います。人によっては退渓点を脱渓点という人もいますが、意味は同じですのでどちらでもいいのではないでしょうか。 アップとダウン 釣り上がることをアップ、釣り下がることをダウン。もしくは、上流に向かってルアーを投げることをアップ、下流に向かってルアーを投げることをダウンといいます。反対岸の上流に向かって投げたらアップクロス、下流に投げたらダウンクロスなんて言い方しますね。 ちなみに、僕は釣り上がることがマナーだと認識しています。ただし、場所によっては釣り下がることが当たり前の場所もあったりします。超有名な場所で奥日光の湯川があります。ここは釣り下がる人がかなりいました。場所によってルールが変わるので、ちゃんと調べてから行くことをオススメします。 まぁ、僕は湯川以外で釣り下がってくる人はみたことないですので釣り上がりが普通だと思いますけどね。 成魚放流(せいぎょほうりゅう) 有名な河川ほど漁協が解禁中に魚の放流を行っています。経験を積むとその魚が放流魚なのか、天然の魚なのかを体を見ればわかるようになります。 成魚放流とは、その名の通り成魚(大人の魚)を放流することを言います。 こういう言い方があるということは、放流魚は基本的には稚魚や小さい魚を放流していることなのだろうか。 ボサ 初めて聞いたときは全く何のことかわかりませんでした。草木が大きく茂っていて、水面まで被さるぐらいの状態だと思っています。特にボサ川などと言って、草木が水面まで覆い被さっている状態の川を言ったりします。 てかボサってなんなんだろうね。マジで。 ゴルジュ帯 両岸が大きな岩などによって狭まっている場所です。結構好きな風景なんですが、泳がないと進めない可能性があるので嫌と言えば嫌な場所でもあります。 そりゃ同じ水量で川幅がなくなれば、水深で稼ぐしかないわけだから深くなるのは当たり前ですけどね。しかも両岸が垂直な岩だったら泳ぐしかないよね。 あとすみません、ゴルジュのいい写真がみつからなかった。もう少し、両岸の岩の距離が近いと雰囲気最高です。 パーマーク 渓流魚についている小判型のマークのことです。 わかりやすいのはヤマメやアマゴでしょうか。特徴的なマークなのですぐにわかると思います。 下の写真の楕円のマークがパーマークですよ。 渓相(けいそう) 以前に話しましたがこれって造語なんですね。いい言葉ですよね。 ざっくり言うと、その渓流の風景や様子です。渓相はいろんな要素で決まるので、言葉で説明するとなんと難しいことか。 余談ですが僕は渓相をなんとなく使っているのですが、渓流の雰囲気だったり様子だったりで考えていて、自分の好きな渓相を良い渓相だとかと思っていたのですが、調べると釣果に関係して良い渓相、悪い渓相って言うらしいです。知らなかった。 釣れたら良い渓相、釣れなかったら悪い渓相?そんな現金な! 銀化(ぎんけ) 餌の数って無限ではありません。特に上流に行けばいくほど、餌は少なくなります。となると魚達同士での競争が始まります。 ではその競争に負けたやつって死ぬのでしょうか。いいえ!そんなやつらは、餌を求めて下流にいきます。 下流に降ろうと意識したら、渓流魚の特徴でもあるパーマークが消えたり、薄くなったりします。これを銀化といいます。 サツキマスとかサクラマスとかそれに当たりますね。 渓流の目標のひとつに、パーマークの消えていない40cmオーバーのオスのアマゴを釣るというのがあります。パーマークはなくても綺麗なのですが、やはりあったほうがより綺麗だなと思っています。 砂防ダム、砂防堰堤(さぼうだむ、さぼうえんてい) 名前のままなんですが、初めて聞いたときは普通のダムと何が違うのかわからなかった自分がいました。 渓流にある小さなダムは砂防ダムだと思って問題ないかと思います。水を緩やかにすることで川の氾濫を防ぐために作られた災害防止用の仕組みなんですが、いつかは砂に埋もれることが約束された、なんか考えれると少し悲しくなる仕組みです。 ただ、砂防ダムはその下流はもちろん、(砂に埋まっていなければ)上流側もアングラーにとっては打ちたくなること間違いなしです。 砂防ダムの釣りは渓流ではない!と言っている友人がいますが、その友人は砂防ダムがあれば必ず打つ姿を見て、人間は欲には勝てないのだなと実感した経験があります。 チャラ瀬(ちゃらせ) 水深が30cmまでの浅い瀬で、水面は軽く波立つ程度"らしい"です。 軽いイメージでチャラ瀬と言っている自分がいました。こんな決まりがあったなんて。時期によっては、淵よりもこのチャラ瀬に魚がついていることがあります。体感ではチャラ瀬の魚は食い気が強いイメージがあります。 てか、なにがチャラいんやろ。しかもそう思っていても、いつまで経ってもその答えを探そうともしないこの現状。 鉄砲水(てっぽうみず) これマジで気をつけてください。川をなめているとマジで死にます。 下流は天気が良くても、山頂部分は豪雨のときがあります。そんなとき思いもよらない水が押し寄せてきます。 大量の水の原因はたくさんあるかと思いますが、途中の堰が決壊したときはマジでやばい!!本当に気をつけてください。 さすがに鉄砲水の画像って経験したことないので、持っていませんでした。まぁ経験していても持っていないでしょう! ちなみに、みなさんご存知かもしれませんが、玄倉川という河川での事故が有名かと思います。この事故はみたときにかなり衝撃を受けました。見る人は自己責任でお願いします。リンクも貼りません。 渡渉(としょう) 川を渡って反対側の岸にいくことです。 最低限の学はあるつもりですが、渓流やるまではこんな言葉聞いたことなかったので少しびっくりしたことを覚えています。 まぁ意味は漢字のままなんですけど。 滑滝(なめたき) 滝ってイメージするのは、傾斜が70〜90度ぐらいのものをイメージするじゃないですか。なんなら水は完全に落下しているものを。 滑滝って傾斜がゆるい滝を言います。今ざっと調べたら45度以下のものを言うらしい。この辺りは正確に決まっているのでしょうか。僕はザックリと傾斜の緩やかな滝をイメージしていました。 すみません、滑滝の画像を持っていませんでした。気になる方は調べてください。 ビバーク テントを張らないで野営することを言います。僕のいくところでは基本的にキャンプは禁止の場所が多いので、キャンプ跡(焚き火跡)なんかを見るとビバークかなと思っています。 あくまでも緊急的なイメージです。初めからテント張る気満々の人はそれはキャンプです。 他にもまだまだある 渓流用語は他にもまだまだありますが、たくさんありすぎて説明するにも限界があるのでこの辺りで終わり。 今回の内容は知っておくと、また釣りが楽しくなります。特に渓流は釣りの中でもかなり近くで自然と触れ合うことができます。 同じ渓でも季節や天気、時間によって全然違う顔を見せるんですよ。少しでも渓流について興味を持っていただければ、これ幸い! #{snippet[3]}