釣行の概要

釣り人
ひろやまん 🇯🇵
日時
2024年10月02日(水) 00:00〜00:00
釣果投稿
1 釣果
釣った魚
天気
 24.0℃ 南南西 4.7m/s 1006hPa 
都道府県
東京都
エリア
東京都渋谷区近辺
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

釣行の内容

00:00 釣行開始
東京都渋谷区近辺 で釣り開始
00:00
ナマズ 120.0cm
数日前、釣友TからLINEが届いた。「やばいのが釣れた!」という短いメッセージとともに添付されていた写真には、驚愕の光景が映し出されていた。圧倒的な存在感を放つ巨大なナマズ。100cmを軽く超えるその大きさに、瞬時に「これ、嘘じゃないよな?」と半信半疑になったのを覚えている。 でも、その数日後はまさに現実が自分を待ち受けていた。まさか自分がその怪物と対峙することになるなんて夢にも思わなかった。 静かな川辺に立ち、ゆっくりとロッドを振るっていた。 普段の夜釣りでは、静けさに心が落ち着くが、その夜は何か不穏な予感があった。しかも釣友Tから「これからオオナマズの時合いです」と一言予言。 川の流れがやけに重く感じられ、視界は闇に包まれていた。すると、ロッドに妙な重みが伝わってきた。まるでウィードに絡まったかのような感覚。だが、いつもと少し違う。この重さには、何か異質なものを感じた。 フッキングをするかどうか、一瞬迷った。だけど、ラインを軽く引いてみたその瞬間、予感は的中した。急にラインが走り出し、心臓が一気に高鳴る。 「これは…魚だ!」 気づいたと同時に、反射的にフッキングをした。ロッドが激しく曲がり、想像以上の重量感が手に伝わってきた。直感的に、これがただの魚ではないことを理解した。最初は「特大なコイのスレかな?」と思ったが、次の瞬間、大きな首振りがロッドを通して伝わる。 「違う…これはコイじゃない…!」 体が震えた。その正体が何であるかをまだ理解していなかったが、その瞬間、背筋が凍りついた。あの相手と戦わなければならないと決意した。 魚は容赦なくどんどん下流へ向かって泳ぎ出した。必死で耐えるが、引き寄せられるかどうかの自信はほぼゼロだった。なぜなら12Lbライン、そしてトラウトロッド。正直、このタックルで対処できるかは不安だった。しかし、ここまできた以上、退くわけにはいかない。 暗闇の中で視界はほとんどなく、魚がどこにいるかは、逃げ惑うベイトフィッシュの動きでしか把握するすべはなかった。魚の位置はわかるが、まったく寄せられる気配はない。時間がどれだけ経ったかもわからないほど、戦いに没頭していた。 綱引きが拮抗状態になったのを見計らい、釣友にLINEを送った。「やばい、あのナマズがかかったかも…」。 本当は釣りに集中すべきだったのかもしれない。 でも、誰かに伝えなければ、この感情の嵐に飲まれてしまいそうだった。スマホを落としそうになりながら、必死でメッセージを打つ手が震えていた。 しばらくして、相手の体力も限界に近づいたのだろう、魚は徐々に岸へ寄ってきた。とはいえ、もし相手が120cm級なら、ランディングは至難の技だとわかっていた。 さらに気づいた。グローブを忘れていることに。 細いラインを直接引っ張るのは危険だ。 指が切れる覚悟を決めるしかなかった。 手の震えが止まらない。恐怖なのか興奮なのか、自分でもわからないほどだ。 勇気を振り絞り、リーダーを掴み恐る恐るライトを川に向けた。 すると、そこには巨大な黒い影がゆっくりと浮かび上がってきた。 その姿を見た瞬間、心臓が止まるかと思った。まさに異形の存在。川の底から現れた怪物のようだった。 しかし、幸いにも魚は抵抗せず、こちらに顔を向けた。 すかさずボガグリップを入れると、緊張の糸が切れた。キャッチした瞬間だった。 だが、喜びの叫びは上がらなかった。 圧倒的な達成感と、そこに佇む巨大なナマズを前に、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。 その巨大なナマズを手にし、水中でそっと蘇生させた。 その姿はまさに圧倒的だった。触れているのに、それが現実とは思えないほどだ。 岩のような模様が光り、その姿はまるでこの世のものとは思えなかった。 しかし、ここでもまたミスに気づいた。 今日はメジャーを持ってきていない。 しかし、これは釣友Tが釣り上げた個体と同じ。 ボガで測ると、25lb(約11.4kg)を指していた。 圧倒的な質量に改めて恐れすら感じた。 ナマズはほとんど動かず、まるで時間が止まったかのように自分を見つめていた。 川の静寂、暗闇の中で対峙する自分とこの巨大なナマズ。 その現実離れした違和感に改めて気づき、今どれほど奇天烈な瞬間に立ち会っているのかを理解した。 震える手で釣友Tに再びLINEを送り、この奇跡を伝えると、すぐに彼が現場に駆けつけるという返信が来た。 心強い仲間が来てくれることに、思わず目頭が熱くなる。 しかし、彼が到着する頃には、ナマズは完全に蘇生し、再び元気に川へ戻っていった。 写真を見せると、魚体の傷跡が以前釣り上げたナマズと一致する。 やはり、同じ個体だった。この巨大な魚が自分のもとに現れたという事実に何とも言えない感動を覚えた。 今回の釣果は奇跡のようだったが、それは準備の賜物でもあった。 ライギョ対策の大型フック変更、細いライン、それを補うトラウトロッド。すべてがこの瞬間のために揃えられていたのだ。 後日、釣友グループではこのナマズは「ビワコオオナマズ」ではないかという話が出た。 突き出た下顎と短いヒゲ、その特徴はその種を示していた。 もしかすると、ペットとして飼われていたものが捨てられたのかもしれない。 それでも、この巨大な魚が長く生き続けてほしいと願う気持ちと、周辺環境にどんな影響を与えるかという不安が交錯した。 自然が持つ驚異的な力とそれに対する人間の責任を感じずにはいられなかった。 この夜は自然の偉大さと恐怖、そして釣りの奥深さを身をもって体験し、奇跡の釣果は心に永遠に刻まれた瞬間となった。
ナマズの釣果
00:00 釣行終了
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ひろやまん 🇯🇵の2024年10月の釣行



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