釣行の概要

釣り人
みゅーたろう
日時
2025年10月11日(土) 05:09〜06:44
釣果投稿
2 釣果
釣った魚
天気
 20.0℃ 北北東 1.1m/s 1018hPa 
都道府県
静岡県
エリア
三保
潮名-月齢
中潮 19.3
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

釣行の内容

05:09 釣行開始
三保 で釣り開始
GOSEN
ゴーセン ルーツ pe8本編み 1号/20lb/9.1kg/ライトグリーン
05:09
ヒラスズキ 24.0cm
KAGELOU MD 98F カゲロウ - ピンクバック
ヒラスズキ 24cm  前日の22時より釣行開始。一度のアタリも無く、残酷にも時間は過ぎていく。  立ったまま目が開かなくなるほどの眠気に襲われ、午前2時30分頃、先週バラした朝マズメの川ヒラのリベンジに向けて、しばしの仮眠をとることにした。  午前4時50分、起床。川ヒラ狙いで先週バラしたポイントに向かったが、既に先行者がいる。朝日が上るまでの僅かな時間に望みを掛け、明暗部に切り替えた。  明暗部に到着後、水面に影を落とさぬように覗き込むと、岸壁にはクロダイがびっしりと付いている。  この際、クロダイでもいいかと思ったが、岸より数m離れた明部で、4~50cmのヒラスズキが狩りをしているのを発見。千載一遇のチャンスだ。即座に釣り支度を済ませ、釣行再開だ。  水面でもボイルが連発し、間違いなく釣れる状況。出るなら間違いなく1投目。それを外せば最後、かなりの苦戦を強いられるだろう。  先発は、やはりカゲロウだ。不敗神話が破られたとはいえ、その圧倒的な性能は未だ健在だ。  さあ、カゲロウよ、汚名返上といこう。    KAGELOU MD 98Fでの1投目。最も可能性があるトレースコースを引いていくも、反応が無い。  やはり、カゲロウは完全に都落ちしたのかと思いつつも、足元の回収間際、チェイスをしていると想定して、竿先でカゲロウをL字に引くと、ヒットだ。  チヌトップの様な水面での吸い込む様なバイト。かなり暴れているがとてつもなく軽い。小型のクロダイかと思いながら、タイミングを見計らい、思い切って抜き上げた。  すると、その正体はなんと、ヒラスズキであった。  眼球掛かりでかなりの小型だが、これは嬉しい一本だ。サイズが選べないこの釣り場では、どのサイズが食ってくるかは運任せ。たとえランカーが出たとしても、狙って出したサイズでないのならば、手のひらサイズと価値は変わらない。  先週は0キャッチに終わった為、今週は2キャッチするまで、家には帰らないと決めていた。まずはなんとか1キャッチ。状況からしても、あと一本を出せそうだ。いや、出せそうではない、出さなければならないのだ。でなければ家には帰れない。  しかし、その後はいかなる手を使ってもアタリすらなく、改めて1投目の重要性を、これでもかと思い知らせた。   次第に、朝日が顔を覗かせる。またしても、先週に引き続き、絶望の朝日となってしまうのか。モアザンブランジーノは、偽物の輝きのままなのか。    絶望の朝日のその先に、私が見た未来とは、、    
ヒラスズキの釣果
06:44
ヒラスズキ 46.0cm
ジグザグベイト 60S - CHモヒート
ヒラスズキ 46cm  前回の投稿のその後。  常夜灯の灯りは朝日にかき消され、見えチヌもすっかり姿をくらませた。  上潮だが、かなり上流の為か、川は荒れ狂う激流だ。  アタリがあったのは、ミドルアッパーで1回。ローリングベイト77で1回。シャルダス14で、30cm程度のヒラスズキのチェイスが1回。  この状況で最も可能性が高いルアーは、10/5の釣行からして、ミノーでのジャーキングだが、それは最終手段だ。  水面での騒がしさが減った為、シリテンバイブ55でボトムを攻めることにした。  しかし、数投しても反応が無く、ただ呆然と、足元で必死に泳ぐクサフグを眺めていた。  時には生きたまま陸地に放置されたり、皮を剥がれて海に捨てられるなど、釣り人からはとつても仕打ちを受ける魚、フグ。  私自身も、ミドルアッパーをはじめ、何十本ものワームを食いちぎられてきたが、過去に淡水フグを飼育していたことがある為、寛大な心でそれを許してきた。とても知能が高く、表情豊かで、なんとも愛くるしい魚だ。  そんな魚に対して、その様な非人道的な行いを出来る人間がいるとは、通りすがりの人間にも、迂闊に背中を向けられないな。そんなことを考えながら、シリテンバイブ55を巻いていると、根掛かった。  そう思ったのだが、沸き立つ様に浮上してくるのが伝わってくる。  まずい、これはエラ洗いの前兆だ。即座にアワセを入れようと思ったが、時既に遅し。弾け飛ぶ様に宙を舞い、40cm程度のヒラスズキのエラ洗いと共に、フックアウトだ。  5投はしていた為、このルアーには食わないと、完全に油断していた。フグなど眺めいてる場合ではなかったが、今更後悔しても遅い。こうなれば最終手段、ミノージャークだ。  前回はタイドミノーだったが、私の目に最も美しいジャークをすると写っているミノーは、X-80 MAGNUMだ。フックも3つ付いていることから、ジャーキングでのミスバイトで外掛かりになっても、絡めとれる可能性が高い。今回はこいつでいく。  X-80 MAGNUMでの1投目。ただ巻きを入れれば見切られると推測し、アップクロスにキャスト。着水と同時に、激流でドリフトさせながら、ジャーキングで誘う。すると、回収間際に40cm程度のヒラスズキがチェイス、そして、反転。  完全に見切られていた。二度目は無いと思いつつも、トレースコースを変え、再度、X-80 MAGNUMを投げ込む。すると、同じ魚か、再度ヒラスズキがチェイス。しかし、ましても反転。  私は舌打ちをしながら、X-80 MAGNUMを思い切り水面に叩きつけ、大きなため息を吐いた。  万策尽きた。これ以上出来ることは何もない。天を仰いだ。  そう思ったのだが、ある一つの可能性に気が付いた。それが、ジグザグベイト60Sだ。  6/5、ナイトゲームのブローウィンジャークで初のヒラスズキをキャッチして以来、私はジャーキングに対応したルアーを買い漁った。その中で、最もヒラスズキをヒットさせることが出来たルアーこそ、このジグザグベイト60Sなのだ。  何度もヒットさせてきたが、毎度バラしてしまい、未だにこのルアーではキャッチしたことがなかった。  8/3の投稿に記した通り、いつしかこのルアーで釣ることに異常な執着を示し、何百何千とジャークをし続け、もはやフックサークルとは言えないほどに塗装が剥がれている。  ここ最近はただ巻きでしか反応を得られていないが、X-80 MAGNUMよりも大幅にサイズが小さい、このジグザグベイト60Sならば、あのヒラスズキを騙し切れるのではないだろうか。  ルアーサイズを変えたところで、ジャーキングにスレてしまったことには変わりない。それでも、淡い期待と共に、ジグザグベイト60Sを手に取った。  カラーはもちろん、CHモヒートだ。  ジグザグベイト60Sでの1投目。あえて先ほどのヒット地点を避けて、ダウンクロスにキャスト。ただ巻きでも十分に魚の反応を引き出せるルアーだ。まずはただ巻きで、ダウンストリームまでドリフトさせる。  ターンして、ダウンストリームに差し掛かる。ここで、ジャーキング。  1回、2回、3回。そして、 ヒットだ。  ロッドが折れるのを覚悟で、全身全霊のアワセを入れる。そして巻きアワセ。横方向のポンピングと全力のゴリ巻きで、微塵も主導権は渡さない。  しかし、激流のダウンストリームでは、否が応でも、ヒラスズキは水面に浮上してしまう。それはまるで、特大のシンキングペンシルだ。  エラ洗いの主導権を握るや否や、これでもかとエラ合いを連発。なんとか水中に押し戻そうとロッドを水中に入れるが、この激流が、ひらすらヒラスズキを水面へと押し上げる。  なんとかいなして落ち着かせ、エラ洗いをしない水深でヒラスズキを泳がせる。  大きく呼吸を整える。今最も落ち着くべきは、ヒラスズキではない。私自身だ。  絶対にバラせない。そう思えば思うほどに、手足が細かく震え出す。だが、たまらない感覚だ。これだから釣りは辞められない。  この激流では、エラ洗いをするヒラスズキのランディングは困難だ。流れの弱い場所まで、慎重に誘導していく。  あいにく、サイズの割に引きが弱い。樽ヒラではなさそうだ。十二分に落ち着かせ、水面へと浮かしていく。そして、その体の下へランディングネットを滑り込ませる。  時が止まったかのような一瞬。息をするのも忘れながら、入った。今、確かに。  ヒラスズキを引き上げるよりも前に、私は朝日に向けタックルを振りかざし、声が掠れるほどの勝ち名乗りを上げた。  輝いている。モアザンブランジーノのエンブレムが、雨雲から透過した僅かな朝日を浴びて、黄金に輝いている。あの日の雪辱を果たし、今、本来の輝きを取り戻したのだ。  あれほど憎んだ絶望の朝日が、まるで私を祝福するように、燦々とヒラスズキを照らしている。美しい。今ほど朝日を心地良く思ったことはない。ただただ、美しい眺めだ。  何度も味わってきた、ジグザグベイトジャークでのバラシ。そして、先週の完全敗北。これら全てをひっくり返す、文句なしの一本。120点満点だ。  夢にまで見た、正真正銘のデイゲームヒラスズキ。8/12の磯ヒラもデイゲームではあったが、ほぼ日が沈んでおり、完璧なデイゲームとは言い切れなかった。  だが、今回ばかりは、紛れもない本物。シーバスアングラーの夢、デイゲームヒラスズキだ。それも、最もスレており難易度の高い、居着きの川ヒラである。  デイゲームの居着きの川ヒラ相手に、プラグに口を使わせるが出来る釣り人など、プロのヒラスズキアングラーか、人生の全てをヒラスズキに捧げた達人のみかと思っていた。まさかそれを、この私が手にすることが出来たとは。  もはや言葉が出ない。至高。この上ない、頂点の感情だ。  そろそろ誕生日が近い為、自分に何かプレゼントを買おうと思ったが、どうやら、そんなものは必要なかったらしい。ヒラスズキの釣果以上に、私が望む物などありはしないからだ。  この世に金で買えないものは少ないが、その一つが釣果だ。  魚はどれだけ金を積もうが釣れてはくれない。狙った魚を釣るためには、膨大な時間を掛け、その魚を理解し続ける以外、他に道はない。  年間釣行回数300日以上。これほどの時間を費やし、ようやく手にした、デイゲームヒラスズキ。  この魚を、この感動を、そしてこの美しき朝日を、生涯忘れることはないだろう。            
ヒラスズキの釣果
06:44 釣行終了
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