釣行の概要

釣り人
みゅーたろう
日時
2025年10月05日(日) 03:05〜03:05
釣果投稿
1 釣果
釣った魚
天気
 20.0℃ 北 2.2m/s 1016hPa 
都道府県
静岡県
エリア
三保
潮名-月齢
大潮 13.3
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

釣行の内容

03:05 釣行開始
三保 で釣り開始
GOSEN
ゴーセン ルーツ pe8本編み 1号/20lb/9.1kg/ライトグリーン
03:05
クロダイ 39.0cm
KAGELOU MD 98F カゲロウ - ピンクバック
クロダイ 39cm     今週の今日までの釣果は、KAGELOU MD 98Fで6回、KAGELOU MD 125Fで2回のアタリ。ヒットには至らないものの、他のルアーの追従を許さない、カゲロウの圧倒的釣果に、私はもはや、恐怖を感じていた。    そして訪れたとある河川。1投目は当然、カゲロウだ。初場所の為、ベイトサイズが分からないが、KAGELOU MD 125Fから入るとしよう。  アップクロスに投げると、かなりの流速があり、アクションが破綻している。そこで、ダウンクロスに切り替えた。  ダウンクロスからターンさせ、ダウンストリームに差し掛かかり、ルアーをステイさせた瞬間、僅かな重りを感じたと同時に、震える様なアタリ。今のはシーバスなのか。なにやらスレ掛かった様な感触だ。  アタリの正体に疑念を抱きながらも、やや立ち位置を変えて、ヒットの予測地点はそのままに、再度流すが、反応が無い。  いつもなら、ここでKAGELOU MD 98Fに変えるのだが、それではあまり面白みがない。数日前にタチウオを連発した、パンチライン80に付け替えた。  パンチライン80での1投目。再度同じコースを流すと、力強いアタリ。間違いない。いるぞ、シーバスが。2投目以降には反応が無く、ここで、同じくS字アクションのルアー、ジグザグベイト60Sに付け替えた。  ジグザグベイト60Sでの1投目。先ほどからのアタリの地点よりもかなり奥で、ヒットだ。  激しく暴れている。これは間違いなく、小型のシーバスだ。一気に寄せようと思ったのだが、突如、ラインの先から重量が消えた。無念のフックアウトだ。  こうなれば、最終兵器、KAGELOU MD 98Fの出番だ。見せてくれ、あの、カゲロウ伝説を。  KAGELOU MD 98Fでの1投目。これでもかと言う程の完璧な着水点に落とし込む。そして、再度同じトレースコースを引くと、水面を爆発させながら、ヒットだ。  渾身のアワセに加えて、全力のゴリ巻きで巻アワセをお見舞いする。水深は1m程度。エラ洗いは必至。一度目のエラ洗いをされる前に、どれだけ針先を食い込ませるかが勝敗を分ける。  激流のダウンストリームから、無我夢中で寄せていると、自ら上流側へと泳ぎ出した。  この水深で全くエラ洗いをせず、底付近で泳ぎ続ける魚の正体。これはシーバスなのか。嫌な予感がしたが、カゲロウに食い付き、この流速をものともしないフィッシュイーター。やはり、シーバスしかあり得ない。  ランディングの為にやや表層へと浮かせると、その魚はかなり体高がある。これほどの上流で、ヒラスズキなのか。以前にも、河口から2kmほどの河川でヒラスズキを釣ったことがあるので、あり得なくはないのだが、流速が早く水面が荒れており、しっかりとした姿を確認出来ない。下手に水面に浮かせれば、エラ洗いを誘発してしまう。  激流の影響で、ランディングは困難を極めたが、魚の頭を上流側に向けてた状態で、その背後にランディング添える。このまま流れを使い、ネットの中へと送り込もう。  その瞬間、激流の水面を割って出た魚体を、私は見た。それは、クロダイだ。  それはまるで、道端で轢かれた動物の死体を見た時の様な、思わず目を背けたくなる様な光景であった。  ロッドを下流側へと動かし、クロダイの背後に添えたランディングネットへと流していく。クロダイは何が起こったのかも分からず、ランディングネットに捕らわれた。  まさか、カゲロウにクロダイとは。そもそも、この環境にクロダイが生息しているとは思いもよらなかった。  だが、ジグザグベイト60Sでヒットした魚。あれは間違いなくシーバスだった。  その後も、この受け入れ難い事実を払拭する為に、無我夢中でシーバスを狙うも、再びクロダイらしきアタリが一度のみ。既に朝方の4時に差し掛かっていた。朝マズメは、久々の磯ヒラ釣行の予定だ。ここまでにしよう。  カゲロウの不敗神話に、クロダイが泥を塗ったという耐え難い事実。怒りに身を任せた荒い運転で、磯ヒラのポイントへと移動した。  初場所の磯ヒラのポイントに付くと、既に先行者がいる。こんな場所に来る釣り人はいないと思っていたが、地元民からすれば、人気の釣り場だったのだろう。  しかし、これはむしろ都合が良かった。海はベタ凪状態。サラシは一切ない。仮にこのポイントが空いていれば、私はその状況からでも、なんとかヒラスズキを引っ張り出そうと、躍起になっていたことだろう。  まだ時間はある。近くを流れる初場所の河川へと移動して、川ヒラ狙いに切り替えるとしよう。地形からして、間違いなくヒラスズキはいる。  移動後、こちらも既に埋まっているのではと思ったが、なんと、空いているではないか。下潮で流れてくるベイトが一番溜まるであろうポイントだ。これは有難い。  水面は遠目から見ても騒がしい。大急ぎでルアーボックスを、対川ヒラ用に組み直した。  5時30分頃。釣り場に立つ。気分はさながら、撮影隊を引き連れたプロのシーバスアングラーだ。もっともらしいうんちくを垂れながら、釣り場の状況を口に出し解説を始める。側から見れば、奇行そのものだ。  すると、一匹のベイトが水面の上を跳ね回っている。やはりいる。川ヒラだ。数カ所で同時にボイルが起きている。私は勝利を確信した。  先発は、やはりカゲロウだ。クロダイに汚されたその輝かしい戦績を、ここで塗り替えるとしよう。  しかし、98、125共にアタリすらない。これほど活性が高いのにも関わらず、カゲロウに口を使わないヒラスズキがいるのか。  最も誤算だったのは、水深が浅いと推測して、フローティングミノーしか持ってきていなかったことだ。あいにく、足元から2m以上は水深がある。  カゲロウのただ巻きで食わない魚を、他のミノーのただ巻きで食わせるのは不可能だ。そこで、Tide Minnow SPRAT 100SFのジャーキングで誘うことにした。  Tide Minnow SPRAT 100SFでの1投目。アップに投げ、ただ巻きで引きつけた後、ジャーキングを入れる。  すると、ジャーキングのステイの瞬間、僅かな重みを感じる。まさかと思った次の瞬間、60cmはゆうにあろうヒラスズキが、尾鰭の先まで完全に出るほどの、圧巻のエラ洗い。  その刹那、私は敗北を察した。  より綺麗なステイの姿勢をとる為に、あえてラインスラッグを出した状態でジャーキングしていた。そして、ステイ時のラインテンションが最も緩んだ状態でのヒット。ステイ時を食わせの間にしているのだから、ここまでは問題ではないが、僅かなアタリを感じた時には、アワセを入れる間もなく、既にエラ洗いをされていた。全くと言って良いほど、フッキングが出来ていなかったのだ。  その巨躯が水面に落ちる間際、タイドミノーは見事に、数m先まで吹き飛んだ。  貴重なデイゲームでのヒットだったが、なす術がない状況であった為、悔しさは微塵も感じなかった。むしろ、デイゲームでヒットさせたという喜びが強かった。  あれほどのサイズで、全身が出る高さまでエラ洗いをするとは驚きだ。ましてや、針先が触れた瞬間、私へアタリが伝わった頃には、既に水面を割っていた。やはり、ヒラスズキの身体能力、反射神経は、天下一品だ。  今の状況では、タイドミノージャークの立役者、橋本康宏氏であっても、間違いなくバラしていたことだろう。  諦めるのはまだ早い。ボイルの数からして、ヒラスズキは複数匹いる。まだ十分にチャンスはある。そう思いたかったが、カゲロウのただ巻きで食わず、ミノーのジャーキングでバラしたとなると、かなり絶望的な状況だ。  橋本康宏氏も言っていたが、タイドミノージャークに反応するのは、1投目のみの場合が殆どであり、立て続けに出ることはないと言う。  私自身も、過去に何度もジャーキングでヒットさせてきたが、それら全て、ジャーキングを入れての1投目のみ。2投目以降も続いたことはない。  それでも、タイドミノージャークで別のヒラスズキを誘い出そうと躍起になったが、アタリすらなく、ブローウィンジャークでも、やはり同じ結果に終わった。  日が高くなるにつれ、徐々に焦り出し、一投ごとのルアー操作が雑になる。  ワームやブレードなども使い、持てる全てを出し尽くしたが、一度のアタリも得られずに、刻一刻と時間は過ぎていく。次第に、先ほどのヒットがいかに貴重だったのかを、これでもかと思い知らされる。  そして、午前7時を過ぎた頃、完全にボイルが止んだ。おそらく、ヒラスズキに追われていたベイトの正体であろう、8cm程度のハクらしき魚が、水面を優雅に泳ぐ姿を見たその時、私は自身の敗北を悟った。  絶望の朝日に照らされたモアザンブランジーノは、世界最高のシーバスロッドにのみ許されたその黄金のエンブレムを、眩いばかりに輝かせている。  申し訳ない。その感情で一杯だった。持ち主が私であったばかりに、その輝きは、まるで安物の金メッキ。無理に着飾った成金の如く、偽物の輝きに見えてしまう。  人生初のデイゲームシーバスの横にお前を置き、この朝日を照明にして、写真に残してやりたかった。さぞや、良い絵になったことだうろ。  いつの日かこの朝日を、心の底から綺麗だと思える日がくるのだろうか。その日がくれるば、モアザンブランジーノは、本当の輝きを取り戻してくれることだろう。  シーバスハイシーズンである10月の内の1週間で、まさかまさかの0キャッチ。もはや今の私に、シーバスアングラーを名乗る資格はない。  カゲロウの不敗神話の崩壊と共に、私の釣り人としてのプライドは、見るも無惨に引き裂かれたのだ。  完膚なきまでの完全敗北にて、この1週間の釣行に、今、強引にも幕が下ろされた。      
クロダイの釣果
03:05 釣行終了
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