昔昔、大船渡にお爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは船で養殖筏へ、お婆さんは釣竿を持って堤防へ出掛けました。
お婆さんの竿にアタリ、ドラグ調整をしながら慎重にラインを巻きとっていくと赤ちゃんが浮いてきました。
「どうしてこんなことに」
お爺さんとお婆さんはその子を魚屋Mと名ずけ、養殖漁業と釣りを教えました。
大きくなった魚屋Mは釣りばかりする青年になりましたとさ。