釣行の概要

釣り人
たけやん777
日時
2024年05月22日(水) 05:55〜05:55
釣果投稿
1 釣果
釣った魚
天気
 20.0℃ 北北東 3.3m/s 1016hPa 
都道府県
エリア
志布志湾
潮名-月齢
大潮 14.0
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

釣行の内容

05:55 釣行開始
志布志湾 で釣り開始
APIA
アピア PRELUDE C88M LYNX 93M リンクス 93M
SHIMANO
シマノ 21 EXCENCE 3000 MHG
05:55
シーバス
金曜の夜だったか。 先日ベイトのサイズも数も増えていた場所は、しばらくも経たないうちに普段の姿に戻っていた。 なんだと思いながら、とりあえず表層から中層とボトムにルアーを通すがセイゴに遊ばれるだけで、思うような反応は得られなかった。 上げ三分くらいだったか、まだ釣りをしたいタイミングではあったが明日の事を考え、そろそろ帰ろうと最後に入れたブレードシンペンで結構な良型のおそらくヒラメがヒットした。 その日初めての良型ヒットであった為にフッキングが決まった事は分かったが、ドラグを出しやや慎重にファイトした事が裏目に出たのか、申し訳の無い事にランディング直前にあるはずが無いと思っていた根に化けさせてしまった。 あぁと暗闇の中、天を仰いで居ると、遠くから釣り人の灯りが近づいてくるのが見えた。 近づくと、その釣り人が調子はどうですか?と尋ねたので、私は普段からバラした話を熱弁する事は好まないが、先週からの事の成り行きを簡略に伝えた。 すると彼は奮起し始めた。 転勤でこちらへやって来て、近くの生活用品店に勤めると言う彼は、釣りが好きだがこのあたりのことを良く知らない為、とりあえず1番近いこの釣り場へ何か釣れないかと最近通っているんです。と明るく話した。 隣に入った彼は、何かを釣る為にひたむきに何度もキャストを繰り返していた。 今の私と彼の期待値には大きな開きがあるように思えて、それではもう帰りますねと釣り場を後にした。 次の日も、またその次の日も釣り場に行くと、遅れて彼の灯りが遠くから近づいて来た。 この辺りの方言とは違う独特のイントネーションと特徴的な明るく謙虚な話し方から、私の中に何となく親しみの感覚が沸いていた。 変則勤務という彼は、明日の朝もまた来ますよ。満潮からチャレンジですと言った。 私はその日休暇を取っていて、とある理由でここにいる予定だったので、言わずにここに居て驚かせてみようと次の朝、満潮の少し前に釣り場へ来て、程なく満潮を過ぎて下げが入ったが、彼は来なかった。 何か特別な理由があったわけでは無く、おそらく連日の釣行の疲れか、寝坊してしまったかだろう。また会った時に話そうと、朝食を兼ねて移動した。 全く考えては居なかったが、移動先の釣り場は、今から入るそのタイミングが適性と考えている場所であり、マズメの条件も重なり、意図せず少々期待した。 しかし釣り場へ入ったが、凪の水面には、何者にも追われず表層を悠々と泳ぐハクの群れがたまに見られる平和な光景が広がっていた。 私はロッドを脇に挟み、何も付けられていないスナップを指先でつまんで、その朝の光景を特段何を考えるでも無く眺めていた。 するとキャスト範囲ではあるが遠くハクの集団が魚に追われ騒つくのが見えた。 金曜の夜だったか。 その時投げたブレードシンペンを一瞬握るが、飛距離からしてベイトの中に落ちてしまうと考え、同じルアーボックスに入れていた別なブレードジグをその少し奥へ、そしてその脇を通る位置に投げ入れた。そこはダウンの流れが反転混じりに緩くなる場所であり、ベイトの騒つきの脇をこっそり抜け出そうとするハク( ブレード)を模しリトリーブすると、それを見逃がさず魚がヒットした。 サイズの割にすんなりとランディング出来たその魚は、銀色に光ると言うよりこの水色同様に澱んだ色をしていた。 そして私が魚を蘇生している間に、時合いが終わった。 口の中を覗くとルアーを丸呑みしていたが、本体にバイトしたのか、ブレードにバイトしたのか気になり「どっちに喰ったんや?」と聞いてみたが、エラ蓋を大きく開閉するのみで答えはなかった。 リリースして腰を下ろし、暫し休息を取る。 私は何故か、あのひたむきな彼の事を思い出していた。
シーバスの釣果
05:55 釣行終了
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