長野県にしか生息していない魚
『シナノユキマス』!!!
皆さんはこの魚、ご存じだろうか。
私は知らんかったわー。
今まで図鑑やらなんやらで色んな魚を見てきたけどこの魚の存在は全く知らなかった。YouTubeの某野食ハンター茸本朗さんが紹介していて、長野県にしか居ない、しかもかなり美味しくなんと淡水魚なのに凍らさずに刺身でも食べられると(一応自己責任でお願いしますよ)いやそれを聞いたら釣りたくもなるって。
そんなレアな魚を求めて片道3時間半(下道)車を走らせましたよ。
てか同じ長野県なのに遠いわ〜長野県広すぎだわ〜(´Д`;)
てな訳で向かったのは長野県南佐久郡南相木村(みなみあいきむら)にある『立岩湖(たていわこ)』。
村も湖も標高の高い場所にあるのよね。1,100mくらい。高っ。だからか、早朝気温は2℃っすよ2℃。さっむいて!本気の真冬装備で挑んだわ。
なによりシナノユキマス、この寒さがなければ生きていけない魚なのだね。
そう、この魚は海外から持ち込まれた魚で学名は『コレゴヌス』。元は寒い国のお魚なのだ。1975年にチェコスロバキアから卵が導入、各地で養殖が試みられたけど成功したのは長野県のみだったらしい。その養殖技術開発に携わった方々の記録を読んだけど、当時世界初の完全養殖に成功した裏側では職員の方々の地道で大変な苦労かつ強い熱意があったんだなと。せめて長野県、こういうの小学校で学ばせてくれい。
なのでこの魚、基本的には外来種な訳だけど、↑の通り生育環境が限られる、フィッシュイーターではない、在来種へ感染させる病原体がない等様々な条件のもと、侵略的外来種とはならずに完全管理下されている稀有な魚なのね。
そんな訳で長野県内では立岩湖、加和志湖、松原湖、柳久保池、中綱湖、白樺湖などで放流さており、その中で最も有名な立岩湖へ向かったのです。
コンビニで日釣り券購入、深夜到着して車中泊し、朝4時半頃誰も居ない湖畔でゴソゴソ用意を始めたら早速現地の歴戦の勇者のようなじいちゃんが登場。「お、早いねえ!」と。じいちゃんも早いよ…。
そこからポツポツと釣り人が増え始め、2℃の寒さの中釣り開始。
この魚、主食がプランクトンや甲殻類なのでなんと海のサビキ釣りの仕掛けで釣れるのだ。みんなその仕掛けなので光景としてはなかなか珍しい感じ。湖なのに。
しかし私はコマセとサビキ針では釣れず、意を決して3号のワカサギ針+紅サシへ変更、そしたら釣れましたよ!やった!シナノユキマスだーーーー!ちっちゃ!!!(画像1枚目)(の下側な)
や、まあシナノユキマスには変わりないし持ち帰りのサイズ規定が無くなったようなので持ち帰れるのだけど。まあいいか!そして小さいけどその名の通り輝く白銀の美しい魚体であった。あと目が大きい。感無量。
周りを見ると皆同じくらいのを次々釣っていた。このサイズが普通なのか…?
隣のあのじいちゃんに至っては、周りはリールの投げ竿で遠投してる中、達人の如く延べ竿で近くをポチョッ!シュバっ!!!と誰よりも速く多く釣ってたわ。すげーな。
聞く所最近は放流サイズがこの小さいのばかりで大きいのは殆ど釣れないと。そうなのかー。その後向こうの方で良いのが釣れたようで。でも釣ったおっちゃん「俺はシナノユキマスはいいわー」と。したらこっちへ来て「よかったら持ってく?」とくれたのだった。地元の常連さんぽいし、もう食べ飽きてるのだろうか。にしても『(超ラッキーーーーー!✨)』全力で感謝を伝えた。これで刺身が食える。他の人からも沢山釣れたシナノユキマス小さめサイズを貰ってしまった。
常連さん方、特にじいちゃんも親切に、穏やかに棚や釣り方を教えてくれてその優しさに感動したわ。そのうちの一人も釣り終わったらゴミ拾いをされていた。この釣り場を大切にしてるんだろうなぁとしみじみ感じた。
ちなみに最後まで私はビッグサイズ釣れんかったけどね。でも一応自力で釣れはしたから良し!
また長時間運転でヘロヘロになりつつ帰宅。早速調理。
貴重なデカい1匹、3枚におろすと身が実に美しい真っ白で。期待の刺身、いや言われるだけあるわ。美味いわ。意外にもネットリとした舌触りで、茸本さんも言っていたけど海の青魚のような風味が。生臭さは皆無でちゃんと旨味もある。良いね〜。
あと、骨が非常に柔らかいらしく、唐揚げにしたけど中骨も苦もなく食べられた。味も良し!この骨が柔らかいのはかなり利点だな。食べきれないのは南蛮漬けにしたけどベラボーに美味かった…!
(ちなみに画像のナマズとウグイは天竜川の以前釣ったやつ。ちゃんと規定温度以下で一定期間凍らせたものなので刺身でも大丈夫よ。ナマズはちょい土臭さがキツかった…。ニンニク効かせた唐揚げなら問題なし。ウグイも少し匂いがあったけど旨味もあったよ)
いやー、なんとか目標達成できて良かった。珍しい場所にも行けたし、美味しい味も堪能できた。八ヶ岳も綺麗だったなぁ。
刺激の多い釣行であった。楽しかったー。
釣果データ
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。- シナノユキマスが釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
- リール
- ライン
状況
- 天気
- 3.0℃ 西 1.7m/s 1016hPa
- 水位
- 前日雨量
- 0.0mm
- 放水量
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2023年10月14日 07:00〜07:00
-
- 07:00 釣行開始
-
- 長野県南部で釣り開始
-
- 07:00 釣行終了
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昔のシナノユキマスの釣果
この釣果の釣り人について
もぐねこ
釣りが好き過ぎる。基本餌釣りたまにルアー。
一人で色んな水辺を彷徨ってるよ。 ↓
少し経緯を説明しておくと、3歳の頃初めて釣り堀でニジマスを釣って、それが凄く楽しかったんでしょうな。脳の奥深くにその想いが刻み込まれ、ずっと釣りをしたいと思ってた。
しかし周りで釣り人は殆ど居ず、居ても変に思われるだろうなと聞きにくく諦め続け。
が、ある日突然「なんで他の人基準で考えてるんだ?自分一人でやれば良いんじゃね?」と稲妻のように気付き。
生まれて初めて釣具屋さんへ一人で乗り込んだ。緊張で商品何も頭に入らず。店員さんに「なんか、なんか釣りたいんですけどどうすれば良いでしょう?」不審者ですみませんホント。
1700円くらいの超初心者用の延べ竿と仕掛けを買い、とりあえず池へ。何をどうしたらいいのか分からないけど必死で準備して投げたら一発目で木に絡まり何も出来ず終了。
けど、その時の「釣りができた!私でもやって良いんだ!」と物凄い興奮と共に心底喜びが湧いてきた。
その後は色んな人に聞きながらやりながら『自分の釣りとは』を探り続けてます。
って全然少しじゃないな。