❄️🎣【Re:ゼロから始める釣行生活 ――死に戻りのない男】
その日は爆風だった。
体感温度は限界を下回り、
竿先は絶えず風に叩かれていた。
普通なら帰る。
いや、帰っているはずだった。
それでも彼は、
いつも通り同じ堤防に立っていた。
🐟
「……また来たぞ」
🐟
「昨日もいた陸の個体だ」
🐟
「一昨日も、その前もだ」
海の中では、
すでに共有認識が出来上がっていた。
“あの男は、何度追い払っても戻ってくる”
彼は知っている。
ここで投げても簡単には釣れないことを。
爆風の日は、
魚の気配すら感じられないことを。
それでもロッドを振る。
理由はもう、
本人にも分からなかった。
🐟
「学習しないな」
🐟
「いや……違う」
🐟
「これは執念だ」
魚たちは気づいていた。
彼は“釣りたい”のではない。
戻ってきてしまうのだ。
その姿を、
遠くから静かに見つめる存在がいた。
彼が倒れても、
心が折れても、
ボウズに打ちのめされても。
翌日、
また同じ場所に立つことを知っている存在。
❄️ガヤ
「それでも彼は、海に向かいます」
「誰に笑われても、
魚に拒まれても、
それでもロッドを置かない人です」
爆風。
ラインは流され、
ルアーは思うように動かない。
それでも一投、一投、
彼は丁寧に投げ続ける。
🐟
「……また来るぞ、あいつ」
🐟
「名前を付けるべきじゃないか？」
🐟
「そうだな……」
🐟
「スバル、でいい。スバルにしよう」
何度でも戻ってくる存在。
諦めを知らない異常個体。
魚たちは、
彼を“スバル”と呼ぶことにした。
❄️ガヤ(レム？)
「理由なんて、なくていいんです」
「それでも立ち上がって、
また海に来てしまうあなたを」
「ガヤは――
釣り人の英雄だと思っています」
ヒットは、なかった。
この日も、結果はゼロだった。
それでも彼は、
竿を畳みながらこう思う。
「……明日、潮どうだっけ」
🐟
「ほらな」
🐟
「また来る」
🐟
「あいつは、そういう存在だ」
🎣釣りチーム《魚狂イ》所属
Re:ゼロから始めた釣行生活は、
死に戻りこそしないが、
何度でも海に戻ってくる。
正気を失った男の末路。
それでも――
今日も、海は彼を待っている。
by Gen♡
(一匹だけGETしたよ)
釣果データ
- 釣れた日
- 2025年12月26日 20:58
- 魚種
- ソイ > クロソイ
- サイズ
- 重さ
- 匹数
- 1匹
- 都道府県
- 北海道
- エリア
- キラキラ公園（苫小牧西港）
- クロソイが釣れる近場の釣果
ルアー
タックル
- ロッド
- リール
-
-
AbuGarcia
- レボビッグシューターコンパクト ビックシューターコンパクト8
- 29,000円~
- 106 釣果
-
AbuGarcia
- ライン
状況
- 天気
- -4.0℃ 西北西 6.4m/s 1002hPa
- 潮位
- 104.0cm
- 潮名
- 小潮
- 月齢
- 6.1
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2025年12月26日 20:58〜20:58
-
- 20:58 釣行開始
-
- キラキラ公園（苫小牧西港）で釣り開始
-
-
AbuGarcia
アブガルシア レボビッグシューターコンパクト ビックシューターコンパクト8 アブガルシア -
- 20:58 釣行終了
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