釣り友さんのアルゴ105での釣果を目にし
私はちょうど1年前に通い詰めた
あるポイントの事を思い浮かべていた。
その山中のシャロー帯は爆発力はないものの
行けば概ね満足出来る魚を出してくれた。
膝水深で凪だった水面がざわつき始めると
魚が出る為、そのタイミングを狙って
アルゴ105やその一枚下のレンジの
ルアーを投入するとよく釣れた。
私はそこを親しみを込めて
「生簀」と呼んでいた。
数週間前、気になって干潮時に訪れてみると
この1年いや今年に入ってからの雨や台風で
あるところは大きくえぐられ
またあるところは地面が現れるなどして
全く別な場所へと変わっていた。
私は日中汗を垂らしながら、小1時間ほど
目についた大きな堆積物を取り除いた。
中流域の山中とは言え残暑が体にこたえた。
数日前、またその数日前の夜も訪れたが、
殆んどと言っていい程ベイトが入っておらず
生簀と呼ぶには程遠い状態であった。
最近行っていたある釣り場は
数日の調査により全く魚が入っていない事が
判明した為、
今日は生簀に行ってみる事にしたのだ。
現場が近づくにつれ路面が濡れ、
また更に藪に入ると、ややぬかるんでいた為
そこそこの雨が降ったと想像した。
現場へ到着しライトを照らし水面を確認する
いやな濁りが入っていたが
ベイトは数日前より明らかに増えていた。
今年の秋から訪ねようと考えていた
ある釣り場の夜の釣行に備えて
求めていたMHタックルが手に入った為
様子見のテストも兼ねていた。
馬鹿げた話だが私は1年前の再現性を期待し
困った時よく魚を出してくれたそのルアーを
迷わずスナップに取り付けた。
アルゴ105 朱鷺
また験担ぎの意味も込めて、大きく地形が
変わっていたがよく釣れた辺りへ投入れた。
この場所はドッグウォークで反応しない事を
ルアーを放ったあと思い出す。
シャロー帯で魚が近く、ラインのピンピンと
張る振動やリーダーを弾く雑音を嫌ってか
または別な理由か反応した事が無かった。
私はハンドルを可変巻きして誘いをかけた。
トントンスー トトンスー
10分程扇状にキャストを繰り返すと誤爆音
操作を緩めた直後
ズズズッ ズズズズッと手元に魚の感触
チチッチリとドラグを出し重量感が乗った
暗闇の中、思わず私は叫んだ。
「居た!」
エラ洗いを三度ほどしただろうか
手前に浮いている竹や木端を飛ばしながら
魚体が現れた。
1年前この場所に居た魚でない事は分かるが
なぜか「お帰り」という言葉か
またはそれに近い
胸の辺りが生暖かくなる感触を覚えた。
写真を撮ったのち私も水に浸かり
暫し水中で蘇生される魚体を眺めていた。
左手で下顎を掴み右手で水を掻く。
確か1年前も釣れた魚体を釣れた場所から
50mほど離れた「蘇生場」に連れて行き
毎夜、水に浸かった事を思い出した。
またここで釣りを出来る高揚感に満たされ
雲のかかったどんよりとした夜空を眺めた。
再現性。
私は、はにかみながら呟いた。
釣果データ
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。- シーバスが釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
-
-
APIA
- フージン' Z Beast Fang 91MH
- 10 釣果
-
APIA
- リール
- ライン
状況
- 天気
- 26.0℃ 南 1.1m/s 1008hPa
- 潮位
- 150.0cm
- 潮名
- 小潮
- 月齢
- 22.7
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2023年09月08日 19:27〜19:27
- 19:27 釣行開始
- 志布志湾で釣り開始
-
APIA
アピア フージン' Z Beast Fang 91MH - 19:27 釣行終了
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