あらしみゃんさんの 2022年12月15日のキジハタの釣り・釣果情報(三重県 - 三重県鳥羽市近辺) - アングラーズ

平素は息子の投稿に温かいコメントやいいねを誠にありがとうございます。SNSの練習のつもりでさせてみたところ多くのレスポンスを頂き感謝しています。たしかあれは今年の夏頃、釣りをしたいとせがまれ納屋にしまってあったボロッボロの無名ロッドを持ち出し久しぶりに堤防に行ったのを皮切りに、私がまた沼ってしまいサンタクロースが複数回やってくるクリスマスとなりました。
いかんせん数年ぶりですので、いままで息子の投稿ばかりでしたが本日限りは溢れ出たアドレナリンが行き場を無くし、こうして筆を取った次第です。前置きが長くなりましたが是非お付き合いください。
本日はナンタラ流星群でも見ながら糸を手繰ってやるかと、鳥羽の堤防へ出向きますと流れ星のピークは昨日でございましたのでまったくいつものオリオン座となりました。馬鹿か俺はとため息をついて、大きく口を開けて空を仰いだのを塞ぎ海面を見ますと夜光虫がチラチラしており幾らばかりか心も和みました。
その時、この堤防で見たこともないような大きな御影が夜光虫に反応しながらその輪郭を露わにするではありませんか。なんと！と声をあげていつものヘチ体勢（正座）を作ると神経を集中して、そっと赤イソメさんを落としていきます。この堤防で釣り上がる魚といえばアジ、アジ、カサゴそしてアジであります。さきほどの輪郭は明らかにそれとは別のもの。胸躍らせて目を瞑り海中をイメージいたします。正座で目を瞑り右手を膝前でちょこちょこ…たとえるなら座頭市が抹茶を立てている塩梅でしょう。その時、待望の当たりがありました。しかしそれは当たりというには余りにも小さい、わかめが針先を撫でたような感触。軽く聞き合わせしてみると「ぬたぁん」と針がかかる感触がありました。カサゴやメバルだとガチっとしたものが親指に来ますが少し分厚い唇をイメージさせます。または…やはりワカメか…この、「やはりワカメか」の「メ」を呟く刹那、どーーーーんという衝撃と共に私の鱒レンジャーがくの時に折れ曲がりタイコリールからは聞いたことのないイーーーーー！！！！という快音が鳥羽の荒波にぶつかりました。活きのいいワカメ、なわけでなく確実に魚です。既に座頭市風の千利休のせいで足は痺れておりましたから立ち上がることもできず、まずはお姉さん座りに切り替えて痺れを緩和しながらリールを巻きます。ひどい格好です。アングラーだけに胡座くらいにしておけば、やかましいわと言っていると右親指に限界が来ました。しかしこれこそタイコリールの醍醐味。ギアのない1:1の重み、バックラッシュ多発の苛立ち、寒さで固まった親指もすべてこの時のため。ゆっくりリールを巻きながら上げてくると美しい斑点模様が見えました。私は叫びました「ユーチューブで見たヤツだーーー！」毎日見てるYouTubeの釣り動画で高級魚と言われるナントカハタだということは分かりました。オカマ座りで小指を立てながらリール巻いて興奮している堤防のオッサンがいたら私は近づかないです。そんなことはどうでもいいのです。ナントカハタが持ってきたバケツにギリギリ入るところを眺めたとき、私は涙し天を仰ぎました。そこにはオリオン座と一筋の流れ星が私を祝福してくれました。ありがとう鱒レンジャー、ありがとうナントカハタ。

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