この日は息子と中学時代の友人Tと釣りに行く。どこで何釣りをしようか彼に相談すると、去年職場のタイ人と一緒にウナギの穴釣りに行ったから、それはどうだろう?と言ってきた。もちろん私は二つ返事でOKした。
使用する餌は天然のドバミミズが良いとのことだったので、せめて餌くらいはと事前に息子と近所の田んぼ付近で良さそうなミミズを30匹程捕獲しておく。
15時にコンビニで合流して約2年ぶりの再会を喜び合い、釣り場へ向かう。到着したのは県央にある小川と用水路の中間といった感じの小さな川だった。
水位はすね程度で、私と友人Tは長靴を、息子にはマリンシューズをはかせる。
友人Tもウナギの穴釣りにそこまで精通しているという訳ではないみたいだったが「たぶんこんな感じかな?」というような調子で簡単なレクチャーを施してくれた。
このポイントは川の左右に擁壁が設けてあり、排水用のパイプが水中に潜っている箇所が狙い目らしい。
3人で代わる代わる水中のパイプを調べていく。根魚の穴釣りと同様に、ウナギがいればほぼ確実に食いつくらしいので、アタリがなければすぐに次の穴へ移った。
すると程なくして、友人Tがウナギを釣り上げる。50~60cmの太めの良いウナギだった。凄い!素晴らしい。私がビクの口を持ってそこに友人Tがウナギを入れる。入った。彼は喜びつつも「いやぁ、でもKに釣って貰いたかったなぁ」などと言っている。なんていい奴なんだ。私は素直に感動した。
そして自分が釣るのをやめて、彼は私と息子のサポートに回ってくれた。かたじけない。
結果から言うと、そのポイントの40個前後ある穴にウナギがいたのはもう1箇所だけだった。もう1箇所は、私がミミズを差し込むと即座に引ったくられるように食い千切られ、ミミズの残骸だけが針先に残った。
そのウナギはかなり空腹だったのか、8回くらいミミズに食らいついた。私と息子、そして友人Tも試したものの、いずれも上手くアワセられなかった。一度は私も1分程の綱引き状態に持ち込みファイトするも結局は針が外れた。流石にそれで警戒したのか満腹になったのか、やがて反応がなくなってしまった。
でも良かった。普段ほとんど人の視界に入らないような小さな川で、そこから見える世界は本当に緑豊かで心が洗われた。水中のパイプを調査する息子の姿はまるで冒険家のようだった。そして短い糸から伝わるウナギのダイレクトな手応えは何とも言えず刺激的で、面白かった。このポイントを見つけたのは職場のタイ人らしい。タイ人恐るべし⋯。
次の釣り場の話をしながら、川州で立派なウナギをビクからクーラーボックスへ入れ替える。と、ここでアクシデントが発生した。私がウナギを入れ損ねて川へ逃がしてしまったのだ。何度も何度も平謝りする私。友人Tは「ウナギあるあるだねー」などと言い笑って許してくれたが、私は自分自身が許せなかった。なんて失態を⋯!せめてちゃんと陸に上がってからやっていれば、仮に逃げられても高確率で再捕獲出来たものを⋯。
とはいえ、せっかく再会出来たのにあまりずっと落ち込みを引きずっていてもそれはそれで申し訳ないので、気持ちを切り替えて楽しく釣りをした。
その後は他の穴釣り出来そうなポイントを調査したり、夕方からは河口でのぶっ込み釣りをした。
河口では、それほど大きくないウナギが友人Tと私で1匹ずつ釣れた(写真)。まぁでも今回のトピックは何と言ってもやっぱり穴釣りだ。YouTubeや雑誌で見たことはあっても、それだけで挑戦することはなかなか難しい。実際にやったことのある人間から教わりながら出来たことは、どんな大物を釣ることよりも得難い貴重な体験だったと思う。
この経験を名古屋に持ち帰り、ウナギの穴釣りの道をこれからもっともっと開拓していきたいと思う。改めて、友人Tに感謝を。
釣果データ
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。- ウナギが釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
- リール
- ライン
状況
- 天気
- 20.0℃ 南南西 2.8m/s 1024hPa
- 潮位
- 51.1cm
- 潮名
- 大潮
- 月齢
- 12.9
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2023年05月03日 16:00〜21:30
- 16:00 釣行開始
- 久慈川河口で釣り開始
- 21:30 釣行終了
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