シーバス
シーバス
シーバス

シーバス 28.5cm

 先日、稚鮎らしきベイトがかなり溜まるポイントを発見。そして、シーバスのボイルが何度も起きていた。
 ミノーの早巻きにのみチェイスがあったが、数時間粘っても1度のアタリすら得られずに断念した。8トラップも試みたが、それを背にして、群れから逸れたベイトを暗部から飛び出し捕食している有様だ。警戒するどころか、まるで私を嘲笑っているかの様な振る舞いだ。他の釣り人とも立ち話をしたが、やはり、全く釣れる気がしないと嘆くほど難しい状況の様だった。
 最近の私のルアーローテーションは、ミドルアッパー、ミノー、シンキングペンシル、シャッドテール系ワーム、ブレードジグ、そしてバイブレーションの順だ。
 ミドルアッパーは、やる気のある魚がそこにいれば、確実に食わせることが出来る。スレている魚にも大変有効だが、やはりアピール力が乏しく、ベイトが多い時や、魚がどこにいるか明確に分からない状況では不利だ。だがそれ故に、魚がルアーにスレにくい。その為、明暗部での1投目はミドルアッパーと決めている。
 それ以降のルアーもなるべくスレにくいものから使い、最後はバラしが多いがスレていても反応が良いバイブレーションを使っている。
 バイブレーションは夜間でもアタリが多い。だが、フックサイズが小さい為か上手く乗らず、釣り上げられたことがない。おそらく波動を強くしようと早巻きにするが故に、食いが浅く、バラしてしまうのではないかと考えている。食いつく波動で、尚且つシーバスが追い切れるスピード、これがまだ、私には掴めていない。
 もう一つの問題は、1投目に使うとアピール力が強過ぎて魚がすぐにスレてしまい、その後に他のルアーに変更しても、全く反応を示さなくなることだ。その為、バイブレーションを使うのは最後と決めている。

 前置きが長くなったが、今日の話はここからだ。
 この世の全てのルアーを試したのに釣れなかった。そう思っていたが、私がおそらく最も投げてきたであろうルアーを忘れていた。それがメタルジグだ。メタルジグの素早いジャーキングなら、リアクションバイトを誘えるのではないか。そう考えた私は釣具屋に足を運んだ。世間は既に連休の様で、とてつもない客の数だ。15g、20gと、普段使わない軽量のメタルジグを買い、先日のシーバスとのケリをつけに、例のポイントに向かった。
 釣り場に着くと雨が酷く、その影響からか濁りもある。そしてベイトは今日もかなりの数だ。シーバスらしき魚に追われ、常夜灯の光をその鱗で反射させ、水面を煌びやかに彩っている。潮位も高く、何より釣り人が一人も居ない。釣具屋にあれだけいた客たちは、一体どこへ行ってしまったのだ。だが、私にとっては最高の条件と言っていい。
 1投目はやはりミドルアッパー。だが反応が無い。数投してから、今日買ったメタルジグに変更した。サイズもベイトとほぼ同じ。これは間違いないと期待していたが、結果は惨敗。なんの反応も得られなかった。その後、ミノーを試すも、こちらも反応は得られず。そこでVJの登場だ。
 VJを持っていないシーバスアングラーはいないと言っていいほど、言わずと知れた名作ルアーだ。だが、あいにく私は、このルアーでシーバスのアタリすらも得られたことはない。それでも、この濁りと雨ならば、アピール力が強く、どんな魚も思わず口を使ってしまうシャッドテールワームが活きるのではと踏んだ。
 VJでの1投目、いつもの様に常夜灯の明暗部の奥へキャスト。そして明部を通し、最後に足元の岸壁の暗部との際を通そうとした瞬間、ヒット。先日も同じコースでこのルアーを投げていたが、反応は得られなかった。今日は雨や濁りで見切られなかったのか。どらにせよ、今はこの魚をなんとしても釣り上げるのだ。
 中々の引き。だが、しばらくしてもエラ洗いをしない。岸壁に近づくと下へと突っ込んで行く。これはもしやタチウオか。過去にも、シャッドテールワームでヒットし、何度もぬか喜びをさせられた魚だ。引きもそれに酷似している。
 なんとか浮かせてくると、それはシーバスに見える。カマスではないのか。そう不安になったが、明らかにカマスの引きではなかった。ここでようやく水面で暴れたが、エラ洗いと言うほどのものでない。慎重にランディングし、引き上げる。正体は大本命、シーバスであった。
 体型は以前のシーバスと比べるとかなり太く強そうだ。このサイズであれだけ引いたのも頷ける。やはり、豊富なベイトを捕食していたことから、体力も有り余っていたのであろう。だが、良く見ると眼球にフックが刺さっている。おそらくそれが原因で、エラ洗いをしなかったのではないだろうか。時間は掛かったが、なるべくダメージのない様に慎重に針を外した。とても申し訳ないことをした。しかし、釣りをする上でこういったことは付き物だ。今後もきっと起こるだろう。釣りを続けるならばせめて、なるべく後遺症が残らない様に努める他ないのだ。
 サイズは前回より1cmほど大きい。だがその体格ゆえ、とても僅か1cmの差とは思えなかった。
 片目はおそらく失明。失明でなくとも、かなり視力は落ちてしまっているであろう。蘇生できなければせめて食べようとおもったが、ランディングネットで水中に戻ししばらく様子を見ると、体を起こしてゆっくりと海へと帰っていった。
 過去に何種類もの魚を飼育してきたが、捕獲した際にすでに片目がない魚や、喧嘩で失明した魚を多く見てきた。だが、その個体が他の個体と比べて特段捕食が下手といったことは見受けられなかった。勿論、飼育下と野生では置かれている状況が違う。それでも、十分なベイトがいるにも関わらず、ルアーに食いついてくるほどの食い意地だ。きっとあのシーバスは、今後も元気にベイトを追いかけ回すだろう。そう願いたい。
 なんとも後味が悪い釣行となったが、ようやく2匹目のシーバスに巡り会えたことは喜ばしい。ここ最近は、シーバスにルアーを食わせることすら出来ておらず、まさか2匹目を釣るのに、また半年掛かるのではと肝を冷やしていた。
 こうして、短期間でまたシーバスを釣れることが出来たのは、間違いなく私のシーバスへの理解が深まったからだ。VJで明暗部を狙うなど過去に何百、何千としてきたことだ。それでもシーバスは、半年以上経っても、ただの1匹も釣れなかった。
 どんなルアーでも、市場に出るまでに、幾人ものプロアングラーのテストを繰り返し、改良に改良を重ね、ようやく私たちの手に渡るものだ。もちろんその中でも、誰が使ってもよく釣れる物もあれば、使い手を選ぶルアーもある。
 どれだけ釣れると言われるルアーであっても、使い手の技術が無ければ、マイクロベイトを捕食する、居着きの見えシーバスといった魚を釣ることは出来ない。それはこの半年間で、私自身が証明している。
 コース、レンジ、リトリーブスピード、アクション、どこで食わせるか、どのようなファイトに持ち込むか。それを学ぶ為に、この半年間、週に5.6回は釣り場に通い、体を酷使し、常にシーバスのことを考え続けてきた。そして今、ようやく少しばかり、それが分かった様な気がする。
 ミドルアッパー以外でも釣れた。それは素直に嬉しい。だがまたしてもワームだ。やはりプラグでも釣ってみたい。とは言ったものの、その時の状況によって、魚が反応するルアーは限られている。プロアングラーでさえ、釣れない時は釣れないのだ。シーバスをたったの2匹しか釣ったことがない素人の私が、特定のルアーで釣ろうなど考えていること自体がおこがましい。今はとにかく、自分の得意なルアーを使い、釣果を伸ばし、そこから得られたものを、他のルアー操作に活かすのが賢明だ。

 そしてこの後、思いもよらぬ展開が待ち受けていた。
 

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釣果データ

釣れた日
2025年04月28日 20:34
魚種
シーバス
サイズ
28.5cm
重さ
匹数
1匹
都道府県
静岡県
エリア
三保
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。
シーバスが釣れる近場の釣果

シーバス × 静岡県

シーバス × 三保

ルアー

COREMAN / VJ 16g

状況

天気
 13.0℃ 東南東 1.9m/s 1007hPa 
潮位
137.9cm
潮名
大潮
月齢
0.3
水温
水深
タナ(レンジ)

この日の釣行

日時
2025年04月28日 20:34〜20:50
20:34 釣行開始
三保で釣り開始
XBRAID
エックスブレイド スーパージグマン8本編み 1.5号/30lb
20:50 釣行終了

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