夜中に起きるのは厳しい。前回も息子と早寝早起きをして3時頃に家を出るつもりでいたが、案の定寝過ごしてしまった。子供はともかく、普段夜更かししている大人の自分が急に20時や21時に寝るのはちょっと無理があった。ただでさえ「やっとサーフへ行ける!」と気分が高揚してるというのに。というわけで、今回は夜のうちに釣り場へ行き、車内で睡眠を取ることにしてみた。
そしてこれまでのようにただ漫然と田原市のサーフへ行き、やれ伊良湖サーフだ。いや、田原サーフだ。○○海岸が熱いらしい。いやいや、××海岸の方が釣果情報が~。などと適当に釣り場を決めるのではなく、伊良湖岬から浜名湖付近のサーフまでを広大な1つのサーフと捉え(実際そうだけど)、航空写真を穴が空くほど見つめて、気になるポイントを洗い出した。その中でポイントが幾つか固まっていて、アクセスがそこまでハードじゃなさそうな釣り場を探した。結果、候補地は2箇所に絞られ、そのうち1箇所が今回来た一色前畑海岸から数km東へ離れた海岸だった。
またルアーもメタルジグばかりではなく、青物にも対応しやすいようにセットアッパーやモンスターショットなどのプラグ系も充実させておいた。いよいよガチな感じになってきたな。今回こそ大物を釣るのだ。
何やかんやで夜中の2時頃に釣り場に着く。当然息子は道中ずっと寝ている。私も急いで寝なければ。けれど気分が高揚してなかなか寝付けない。息子もまだ暗い4時頃には起きて、もう釣りしよーよ!とせがむ。ろくに寝れなかったけど、まぁいっちょやってみようか。暗いうちにタチウオなんかが釣れることもあるらしいし。釣果があれば早く帰ってもいいんだし。と、月明かりの下での釣り開始。
すぐにやっぱり寒いから車の中にいると息子。あ、そうですか。そして根掛かり連発。うーん⋯。ここで朝マヅメを迎えるのはちょっと微妙かも。幸いまだ間に合う。息子はまた寝ているから起こさないけど、第2候補の日出の石門付近へ移動する。
予想通り人が多かったが、岩場付近は空いている。よし、ここで勝負しよう。そして朝マヅメを向かえる。美しい。そして根掛かり連発。最悪。
空いているには理由があったわけか。移動だー。幸か不幸か周りも釣れてはいないようだったけど。まぁでもやっぱり不幸かな。私がどうであろうと、朝マヅメの伊良湖サーフではたくさん釣れていて欲しいよ。
ほど近い恋路ヶ浜へ移動。ここでやるというよりは、せっかく近いので調査の為の意味合いが強かった。こっちはかなり空いている、不思議だ。ネットでは観光地だからやりづらい云々とあったが、別に観光客もほとんどいないし。日出の石門の西と東ではそこまでポテンシャルに差があるのか?とりあえずタックルだけ持って行き数投してみる。うーん。まぁ釣りはしやすいけど、どうしようかなぁ。と、そこに一瞬小さなナブラが発生。一投は通せたものの反応はなく、すぐに霧散してしまった。
他の釣り場としては、候補地ではなかったが地図上では車が通れるか分からなかった箇所があり、もし通れるなら結構良いポイントと思われる場所があった。そっちへ行ってみるのか、一瞬とはいえナブラが湧いたことに重きをおいて恋路ヶ浜で頑張るか。息子に相談した結果、移動するとのこと。はい、了解。
途中で堀切海岸なども覗きつつ、9時頃に目当ての釣り場へ到着。車は問題なく通れた。
このポイントもまた岩場に囲まれてはいるが、航空写真上では正面に岩の影はなく、隠れた好ポイントなのかもしれなかった。釣り場は狭く、先行者がお一人いたので、お声をかけさせて頂く。全然OK。全く釣れてない。根掛かりは大丈夫とのこと。
根掛かりが大丈夫なら、例え釣れなくてももうここで勝負しようか。車中泊までしたのに朝マヅメを逃してしまったが、ようやく落ち着いて釣りが出来るぞ。
釣りの準備をしていると先行者が西の方へ移動していき、別の方がやってきた。そして私もキャストしてみる。根掛かりする。確かに先程の場所よりも頻度は低い、が⋯。
別の方がすぐに去っていき、去り際に岩場が湾曲していて東側から南西へ向かって投げると大丈夫と教えて頂いた。感謝。
言われた通りにするが、どうやら大丈夫なのはかなり限られた範囲のようで、多少は根掛かりし辛くなったがそれでも時折してしまう。なるべく底を取らないように工夫してみたりもしたけれど、買ったばかりのチャタビー85を一投でロストしたことで心が折れてしまった。もう駄目だ。移動しよう⋯。
帰り際に餌釣りの方が来て、調子を聞かれたのでさっぱりです。東から斜めにキャストしないと根掛かりが多いみたいです。と、一応伝達しておく。
もう絶対に根掛かりしないことを前提条件として、再びの恋路ヶ浜か堀切海岸か大草海岸か、行ったことのない小松原海岸辺りにするか息子に聞いてみる。私ならば堀切海岸を選んでいるが、息子の自主性を伸ばす為にも迷う余地があれば相談している。大草海岸とのこと。前回ソゲが釣れたからな。
車に乗って早々息子は寝た。私も正直そろそろ限界が近づいている。12時30分に大草海岸に到着。釣れない時間帯だからか、釣り人はそんなに多くない。
息子は寝かせたままにしておき、私は「○○が釣れたよ!」という成果を息子に伝えたい一心で下げ二分の15時ぐらいまでキャストし続けるも、ノーバイトで力尽きる。
1時間程仮眠を取り、再び釣り開始。息子も起きてきた。しかし大草海岸は変化に乏しく、かなり攻めづらかった。流れ込み付近には先行者がいたし、離岸流なんて玄人でも見ただけでは分からないんじゃないか。心許ない根拠ではあるが、一応僅かに波に変化があり、砂浜に棒が刺してある場所でとりあえず釣りをする。
そういえば今回、ちゃんとしたサーフ向けロッドのジグキャスターMX 96Mを使っていた。若干短いのかもしれないが、釣具屋で中古の美品が定価の半額以下だったのでつい買ってしまった。恥ずかしながら私は、愛用していたリバティクラブ サーフTをてっきりずっとルアーロッドだと思っていた。もっと言えばルアーロッドと投げ竿は、言い方が統一されていないだけで、基本的に同じものだと思っていた。
ともかくそのジグキャスターMXが軽くて大変使いやすくて良い。もう根掛かりもないし、色んなルアーを自由に投げることが出来て楽しい。根掛かりが多いところでは、チャタビーは別にして、上層~中層向きか入手しやすいルアーしか選べなかった。
楽しいけど釣れない。前回サビキにソゲがかかっていたのを思い出してジグサビキにしてみるが、釣れない。そして徐々に横風が強くなり、ウィンドドリフトなども素人なりに試みるが、やはり釣れてくれない。
曇り空の中、夕マヅメが訪れる。陽が沈む方向は晴れていて綺麗だ。周囲の様子からも、夕マヅメだからという期待はさほど持てなかった。気持ちの中ではもう多分駄目だろうと既に諦めを受け入れていて、立て直す為の肯定的な要素を少しずつ拾い集めて固めているところだった。息子の前で諦めきった姿をなるべく見せたくなかった。
海は荒れており、時折ルアーが強く引っ張られる。波を切るように揉まれない工夫をするが、なかなか難しい。そんな中、また揉まれたと思ったらサビキにアジがかかっていた。
何よりも貴重な1匹だった。まるで座布団ヒラメを釣ったかのように私は歓喜した。踊り出したいぐらいだ。息子も喜んでいる。涙が出そうだ。釣れてくれてありがとう。1匹のアジが天使の梯子から舞い降りた神の遣いのように感じられた。長く苦しい道のりだった。
暗くなるまでキャストし、それ以外の釣果はなく、家に帰ることにした。でも良かった。楽しかった。やせ我慢じゃなくそう言えることが、私は幸せだった。今回根掛かりや横風の影響により、息子には巻くことすらろくにやらせてあげられなかった。それでも息子なりに悔しかったようで「次も断然サーフ!」と意気込んでいる。君は本当に凄いよ。自分が子供の頃なら絶対そうは言えない。だから私も頑張れる。次こそ大物を釣ろうな。
釣果データ
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。- アジが釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
-
-
DAIWA
- 13ジグキャスター MX 96M
- 17,998円~
- 573 釣果
-
DAIWA
- リール
-
-
DAIWA
- 19レグザ LT4000D-CXH
- 23,712円~
- 1328 釣果
-
DAIWA
- ライン
状況
- 天気
- 20.0℃ 東南東 4.4m/s 1021hPa
- 潮位
- 138.3cm
- 潮名
- 若潮
- 月齢
- 24.7
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2022年11月19日 12:00〜17:30
- 12:00 釣行開始
- 田原サーフで釣り開始
- 17:30 釣行終了
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