夜明け前の伊勢湾岸道を、眠っている息子を乗せて車を走らせた。目的地は大草海岸。この時間帯は空気が澄んでいて、適当なクラシックなんかを流しても妙に心に染みてくる。賑やかな曲でもいいけど、息子が起きちゃうからね。こんなふうに時間を楽しみつつ過ごせれば、2時間なんてあっという間かもしれない。30分早い南知多でも遠いと思っていたのに、やっぱり私はサーフが好きだ。
音羽蒲郡ICを降りた辺りで、大事なルアーケースを家に忘れてきたことに気付く。しまったな。まぁルアーならまたMic天津店さんにでも寄って、幾つか買い揃えればそれで事足りるか。呑気にパッフェルベルなんか聴いてるから⋯。
釣り場に着いたのは7時00分。覚悟はしていたが、凄い人だった。隅の方まで行けば、と思ったら隅へ行くほどに混んでいるという有り様。移動も考えたが、再び中央へ戻ってみたらお一方お帰りになったのか、空いていたのでそこに入らせて頂いた。
今回、先日気に入った堀切海岸ではなく大草海岸に来たのは、田原市のサーフについてもっと知りたかったのと、単純にこの付近の釣果情報が良かったからだ。ただ大草海岸は比較的自分にとっての身近なサーフに近く、ロケーションとしてはやっぱり堀切海岸の方がユニークで面白かった。まぁとはいえ、釣果に差があるなら話は別だ。釣れなくてもロケーションが良かったから…と自分を慰めることはあっても、それで釣り場を選べるほど私はまだ達観出来ちゃいない。
10時頃まで何も釣れない時間が過ぎたところで、400m程東の方に多少の流れ込みや玉砂利、陸地の起伏など変化に富むポイントが空いているのを見つけたので、そっちへ移動する。ここで駄目ならもう仕方ないと思える良きポイント。
移動して早々、お隣のご夫妻が餌釣りでちょっとよく見えなかったが、やや体高のある20cm程の魚を次々釣っていた。ちなみに今回餌釣りはやっていなかった。私がルアーを2本投げて、息子と2人でそれぞれ巻く。もし息子に不意な大物がかかったら、とにかくドラグで耐えて、交代する作戦。
すぐに小指サイズのシタビラメを釣る。とりあえずは生命反応を確認。生命といえば、流れ込みの中にワラジムシのような生物が多くいて、息子と一緒に観察したりもした。息子はこういうのを捕まえるのが結構得意だった。これが海へと流され、小魚が食べて、小魚を大魚が狙い、それを我々が釣るって寸法なわけか。OKOK
11時43分。私の竿に小さいアタリがある。難なく上がったのは24cmのソゲ。人生初のヒラメでまずまず喜んだが、再放流サイズなのでリリース。
その後やや大きいアタリがあるも、無念のバラし。最近YouTubeで某氏の「バラしを減らすには、針がしっかりと根元まで刺さるように、思い切ってアワセを入れることが大切」というのを履修したばかりで、鬼のようにアワセたところ急に軽くなってしまった⋯。
13時33分の干潮から1時間が過ぎ、周りも駄目だねーという感じで休憩をしたり帰ったりしている。私もそんな気分だった。後はもう夕マヅメに賭けるしかないのかな。
今週の半ば頃、田原サーフではベイトがおびただしいほど湧いていて、なのになかなか釣れずに苦戦しているという釣果情報が結構あり、私は釣れなくてもとにかく一度それを見てみたいなぁとワクワクしながら思っていた。もちろん釣れれば尚良し。が、この日は残念ながらベイトはいないようだった。
というか伊良湖サーフよりも田原サーフの方が釣果情報が多いのは、察するところ単純に田原サーフの方が擁する海岸線が長いだけで、釣果自体はそれほど差がないのかもしれない。または、上級者のみが知っている限られたポイントばかりで数が上がっているか。あるいはその両方なのか。
私が見た限りでは、この日の大草海岸で景気良く釣れている光景はなかった。
期待していた夕マヅメには、私がまたダイナンウミヘビを掛けてしまい、ウナギ釣りで何度も見たローリングによって魚体と仕掛けが絡まって、それを解消するのに貴重な時間を費やしてしまった。なおダイナンウミヘビはウナギよりも生命力があり、ウナギならば割と衰弱してしまうレベルで絡まってしまったが、元気に海へと帰って行った。さようなら。
そんなこんなで夕マヅメも終了。まぁでもベストな状態でやれたとしても、せいぜいソゲがもう1枚追加されるかどうかというところだったろう。
夕暮れの砂浜に、無数の釣り人が立ち並ぶ。逆光で影だけの存在になり、その影もまた夕闇に溶けて徐々におぼろげになっていく様は、古代の神々の彫像のようで新鮮に感じられた。またその中に自分の息子が混じっていると思うと、何だかおかしかった。
約10時間竿を振り続けた。途中で多少の移動や休憩は挟んだにせよ。けれど結局のところ、前回に引き続き2連続で持って帰れる魚を得られなかった。息子には一度のアタリもなかった。帰り道息子に正直恐る恐る、次はどの海岸にしようか。あるいはもうサーフは一旦やめるのもありだけど?と話題を振ったら、まだまだサーフには熱意がある。堀切海岸かまだ行っていない海岸へ行こう。という答えで一安心した。もしここで息子が「やっぱりサーフって微妙だよね。時代は穴釣りでしょ」などと答えようものなら、もうそれだけでサーフに来るのはかなり厳しくなる。無理矢理連れて来るのは本意じゃないしね。でもまだ息子はめげてなかった。偉いぞ。なら私もまだ戦える。何度でも、戦える。
釣果データ
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。- ソゲが釣れる近場の釣果
タックル
- ロッド
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DAIWA
- リバティークラブサーフ T20-360
- 6,100円~
- 109 釣果
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DAIWA
- リール
-
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DAIWA
- 19レグザ LT4000D-CXH
- 23,712円~
- 1328 釣果
-
DAIWA
- ライン
状況
- 天気
- 18.0℃ 東北東 1.7m/s 1026hPa
- 潮位
- 126.5cm
- 潮名
- 中潮
- 月齢
- 17.7
- 水温
- 水深
- タナ(レンジ)
この日の釣行
- 日時
- 2022年11月12日 07:00〜18:20
- 07:00 釣行開始
- 田原サーフで釣り開始
-
DAIWA
ダイワ リバティークラブサーフ T20-360 - 18:20 釣行終了
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