みゅーたろうさんの 2025年04月11日のキビレの釣り・釣果情報(静岡県 - 三保) - アングラーズ

キビレ　39cm

※クロダイではなくキビレでしたので訂正します。
　キビレはクロダイの別称と誤解していました。
　以下の文章はクロダイと思い込み書いた内容ですが、　　　　　　　　　　
　今更ですので変更はしておりません。ご了承下さい。

　いつものごとくシーバスを狙うもアタリすら得られず、このままだとまたカマスがかかり、私が絶対の信頼を置いているミドルアッパーを引きちぎられてしまう。そこで、クロダイの魚影が濃いポイントということもありクロダイ狙いに切り替えボトムを攻めた。
　そもそもクロダイはかなり前から事あるごとに狙ってきた魚だ。所謂見えチヌを見つければ、ルアーだけでなく、オキアミやイソメを使ってまで狙うも、まるで私を嘲笑うかの様に興味すら示さない。だが夜にお互い姿が見えない状態であればいつか釣れるのでは淡い期待を抱いていた。
　レンジをボトムに切り替えてから数投目。ストラクチャーの影を狙いキャスト。狙い通りにルアーが入るも自分の立ち位置が気に入らない。ベールは戻さずルアーをフリーフォールさせたまま後ろに数歩下がる。納得の行く位置まで移動しベールを戻し巻こうとすると、根掛かった。
　なぜ根掛かったのだ。日中に下見した時にその位置には何も無かった。苛立ちながら自分の立ち位置を変えつつ引いても動く気配がない。これは強引に引き抜こうか。そう考えた瞬間、ラインが走り出した。
　私は咄嗟にそこそこの力でアワセを入れた。中々の重量感。エイか。蠣殻が多いエリアということもありドラグはかなり締めていたが、それでもラインが出されるほどの引き。どれだけ時間がかかろうと釣り上げてやろうと息巻いたが、その魚は体力が無いのか、遊泳力が乏しいのか、すぐに水面に浮いてきた。薄暗い中、水面に尖った背鰭を出している。まさかシーバスか。だがもしそうならなぜ最初にあれほど硬直していたのか。それにエラ洗いも無い。だが今は、とにかくこの魚をなんとかして陸地に引き上げよう。慌てながらランディングネットを準備する。
　ライトが無い状態でなんとかランディングネットに取り込み引き上げると、ようやくその全容が見えてきた。正体はクロダイであった。
　最初に根掛かったと勘違いしたのは、おそらくフォール中、もしくは着底後にルアーに食い付き、ベールを戻していなかった私にはヒット時の振動が伝わらず、近くのストラクチャーに逃げ込みラインが引っ掛かっていたからだろう。蠣殻の多いエリアを考慮しリーダーを普段の倍の長さにしていたのが功を奏した。
　久々に満足のいく魚を釣ることが出来大層喜んだが、今回の釣りはあまり再現性が無い。ルアー釣りの楽しさとは自分でルアーを操作し、それを魚が餌と勘違いして食わせてことに醍醐味がある。これでは餌釣りと変わらない。　　　　
　次にクロダイを釣る時は、自身の選択全てに絶対の自信を持っている時に掛けたいものだ。全てが狙い通りの時に掛かった魚ほど気分の良いものは無い。
　ヒラメ、マゴチ、シーバス、クロダイ。この4種類はルアーで狙える魚の中でも特に釣りたかった魚達だ。ヒラメ、マゴチは状況さえ揃えば狙って釣ることができると自信を持って言える。クロダイに関してはまだ狙って釣るこたは難しそうだが、それでもしっかりと口に針を掛けることが出来た。残るは大本命、シーバスのみだ。
　このまま海が春になれば、私はまたサーフに戻り、青物を狙い狂った様にメタルジグを投げ続けるであろう。そうなる前に、私はなんとしてもシーバスを仕留めなければならないのだ。
　捌いている時は臭みがありやや不安であったが、刺身にしても臭みは感じられなかった。
　だが、焼かないと味はかなり薄く、これと言って特徴が無い。出汁も時期的なものなのか、個体差なのかあまり取れなかった。
　胃の中は黒い貝殻で埋まっていた。それでもミドルアッパーに食いついてきたのだ。やはりミドルアッパーは魚種やベイトサイズに関わらず、どんな魚でも連れてきてくれる。このルアーを投げて釣れなければ、そこに魚はいなかったとさえ言えだるだろう。