日頃からアングラーズをご利用いただきありがとうございます。
アングラーズ藤井です。
以前のマガジンで紹介しました【釣りドコ】というサービスですが、正式に運営企業さまから依頼が来ましたので、マガジンにて紹介したいと思います。
ええ、企業案件というものです。ただ、アングラーズの特性上もちろん忖度なしで紹介しますよ。
釣りドコは簡単に言うと、海底図(等高線)を予め知ることができるサービスなのですが、これが 釣りには大変便利なんです。
特に普段はショア(オカッパリ)から釣りをされてる方は、必ず読んでみてください。
海底図のアドバンテージ
釣りドコの説明の前に、この画像をみてもらいましょう。
※本多電子ホームページより参照
ええ、ただの魚探の画像です。
魚探は今いる場所の下に【魚がいるかどうか】【どういった地形なのか】がなどがわかります。
釣りにおいて、今いる場所の地形情報を知ることができるのは、かなりのアドバンテージになりますよね。
しかし、魚探って船についていることが多いじゃないですか。
ショアからの釣りで投げた先の地形を知ることは、かなり難しいです。今はショアからでも使える魚探も売られていますが、これも色々と問題があったり面倒ですよね。
もっと気軽に、今釣りしている場所の地形を知りたくないですか?
そんな課題を解決したのが釣りドコになります。誰よりも先に目の前の地形を知りましょう。
僕なりの地形の読み方
地形を見ても、どこをどう見ればいいのかがわからない?
初めてだと、こんな人も多いかもしれません。
それでは、僕なりの【釣りドコ】の使い方を話します。
考えるのは、『なぜそこに魚がいるのか』ということです。本当にそれだけ。
色んな条件が重なって、魚はそこにいます。理由がないとそこに魚はいないんです。
ただ、釣り初めたばかりの人に、潮や水温、ブレイクとかの話をしても何のことかさっぱりだと思います。
そのため、難しいことは置いといて2つだけ気にしてみてください。
また、これは一般的な魚に当てはまるだけで、すべての魚が同様であるとは言っていませんので注意です。
マガジンを読まれた後に、自分の狙いたい魚の特徴を勉強することをオススメします。
では、説明します。
意識するのはこの2点。
たったこれだけ。では一つ一つ説明します。
魚は地形の変化を好む
魚は何もないところにはいません。
先ほども言ったように、そこにいる理由があります。下の画像を見てください。
どこに魚がいると思いますか。
僕ならAとBの場所を狙いたくなります。
Aの場所は、陸から近いエリアで急深になっています。また、深場でワンド状になっているので魚が溜まりやすい。
Bの場所は、沖に少し高い山がありますよね。山があるということは崖があります。こういった地形変化があるところを魚は好みます。
魚は壁に沿って泳ぐ
もう一つ。多くの魚は壁に沿って泳ぐ習性があります。
そのため、壁は魚の通り道になりがちです。
釣り用語に、【水中岬】や【馬の背】という言葉があります。また、【ミオ筋】なんてのもありますね。
これらのポイントには、必ずと言っていいほど壁ができています。
例えば、下の画像は、真鶴にあります三ツ石ですが、このように壁があります。
三ツ石自体が岬になっているので、もちろん壁が出来ていると推測できますよね。
しかし、実は水中まで岬が伸びていることは知らなかったのではないでしょうか。
こういうポイントを俗に水中岬とか言ったりしますが、この情報は現場に行って確認することはできません。
釣りドコだからわかる事実なのです。
こういったエリアは魚の回遊ルートになりやすく、回遊してきた魚が壁に沿って泳ぐので、常に届く範囲に魚がいる可能性が高いです。
赤い線の場所が、まさに壁です。壁を意識することで釣果に恵まれるかと思いますよ。
今回は海を例に話していますが、琵琶湖のウィードエッジ(水草の端)が重要なのも同じ理屈だと思います。
僕は10年以上前は、琵琶湖でのバスフィッシングしかしていませんでした。
主に南湖でしたが、当時はウィードの大きさやエッジを知るために魚探をかけまくっていました。
当時はメインチャンネルになるべく近く、且つウィードエッジがある場所をメインに探しまくってました。
そんな場所は、水草の壁ができていて、ベイトもバスも回遊しやすかった。
実際に釣れるのもそんな場所が多く、壁になるところを探しまくって釣りをすることを覚えましたね。
この話は、どの釣りでも基本となる話だと思います。壁を探すことが釣りの上達の近道なんだと思います。
それが釣りドコで簡単にできるんです。
事前に情報を知ることがいかに大事なのかを知ってほしい。
そして、現地でも知り得ない情報が釣りドコにあることを知ってほしいと思います。
より実践的に話します
さきほどまでは、ざっくりと魚の習性の話をしましたが、すべての魚種で同じ理屈は通じません。
具体的にどの魚種ならどこを見るのか、より実践的な話をしたいと思います。
では、たくさんの魚がいる中で、僕が普段から狙っているハタの話をします。
土地柄的に、僕は2種類のハタをメインにロックゲームをしています。
1種類目はオオモンハタ。2種類目はアカハタです。
オオモンハタ
オオモンハタは、ハタのくせに砂地を好みます。
またハタのくせに、群れで回遊します。(偏見やばいな)
そのため僕が釣りドコでポイント探しをすると、水深20-40mでフラットな砂地。且つ、近くに石や岩の塊がある場所になります。
例えばこんなところです。
黄色の丸が砂地エリアです。砂地は急なカケアガリや壁がないので、見ると比較的、濃淡の変化が少ないです。
赤丸が岩もしくは石のある場所です。
この場所を見ると、基本はサーフなんですが岩も近くに点在していますよね。
こういうエリアをオオモンハタは好むと思っています。
一般的なサーフでのヒラメやマゴチとは違って、群れで回遊してくるのでワンド状になっているのもポイントが高いですね。
一度ベイトが入ってきたら、抜けにくいというのもポイントが高いです。
アカハタ
アカハタはオオモンハタと違い、一般的なイメージのハタだと思ってください。
根を好み、ボトムに定着しています。
探すとしたら、水深5-20mほどで、岩ばかりの場所です。
しっかりとテリトリーがあるので、同じ場所で粘らずに何箇所か狙いを定めてランガンする方が良いかと思います。
例えば、こんなところです。
水深自体はそこまで変わらないエリアですが、岩場で形成されており、小さな山がたくさんあります。
隠れるところがたくさんあるのは、アカハタには好条件を言えるでしょう。
少し脱線しますが、ここから僕の偏見です。
このマガジンを読んだ人には、これからシーズンとなるアカハタやオオモンハタをたくさん釣ってほしいと思います。
僕は5年ほど前からロックゲームにハマり、たくさんのハタを釣りまくってきましたが、アカハタを狙っている時にカサゴが釣れると良くない気がします。
僕の場合、メインはフリーリグで釣りをしていますが、アカハタとカサゴどちらも釣れます。
この2種はもちろん違う魚ですが、どちらもポイントは似ているが大きく違うと思っています。
どちらも釣れる混在エリアももちろんありましたが、アカハタを狙うなら、カサゴが釣れた場所は外した方が良いと思います。
それはアカハタだけが釣れるエリアで爆釣しているときに、カサゴが混じったことがないからです。
是非、これからアカハタを釣ってみようと思った方は、参考にしてみてください。
随時エリア追加中
釣りドコを使ってみたいと思われた方は是非、こちらから確認してみてください。
このマガジンを公開した現在(2021/5)は以下のエリアが公開されています。
これ実際に使ってみると、違和感に気づく人も少なくないと思います。
釣りドコのページを見ていると、深場は表示がなく、浅場の地形をメインに知ることが出来ます。
ただ、浅場って測量がしにくいはずなんですね。
それは、普通なら船で魚探をかけながら測量するので、座礁の危険があるからです。
そこで担当の方にどうやって、測量をしているかと聞いたら実はヘリでやっているそうなんですよ。だからこそ、浅場のショア寄りの正確なデータがとれるそうなんです。
一般的な海底図だと水深が浅くなればなるほど、データが曖昧になりがちですよね。
釣りはショアからやっている人が大多数のため、一番釣りをするエリアが曖昧だと意味ないですよね。
ショアこそ、詳細なデータを使って釣りしましょう。
こんなことにも活用できる
最後になります。
海底の地形がわかり、且つ、より岸から近いエリアを詳しくわかる釣りドコは、こんなことにも使われているようです。
この写真は、先日行われた【熱海ビーチクリーン2021】の様子です。
このイベント自体は、2014年に天皇陛下より緑綬褒状も授与されたことがある歴史と実績のある清掃活動のイベントです。
このイベントに釣りドコを利用されたそうです。
海底のゴミを拾い、海をきれいにするイベントに、ダイバーさんが事前に地形を知るために活用されたそうです。
こういった使い方も釣りドコにはありますね。
釣りだけじゃなく、色んなことに海底図は使うことが出来ます。
また、今までは岸から近いエリアは詳細に測量できませんでしたが、それを可能にしたことでいろんな人が助かっています。
是非、みなさん使ってみてください。そして釣果アップに役立てて見てくださいね。では、次回は実際に使ってみてマガジンを書こうと思います。それでは!