日頃からアングラーズをご利用いただきありがとうございます。
最近、仕事と称して全国にいろんな釣りを経験しに行っています藤井です。
以前のマガジンでは、ライト太郎さんにサーフでのメッキゲームについて話してもらいました。
ただ、読んだ友人から「そもそもメッキって?」と言われたので、この機会にしっかりとメッキについて調べてみることにしました。
メッキなんて魚はいない
実は、メッキと呼ばれる魚はいますが、メッキという正式名称を持った魚はいません。
「おい、何言うてんねん。」と言われそうですが、メッキは一般的に複数の魚の幼魚のことを言うんで仕方なし。
とりあえず、ざっくりと書くとこんな感じです。
どんな魚なのかは見たほうが早いので、アングラーズのみんなの釣果にて「メッキ」と検索してみましょう。こんな感じでたくさんのメッキが出てきます。
これ、全部メッキで間違いないです。
人によっては、ギンガメアジの幼魚だけをメッキと呼んだり、イトヒキアジの幼魚もメッキに入れたりするらしいですが、この辺りに明確な定義がないのでこれらの魚すべてをメッキと呼んでも良いのではないでしょうか。
実際にアングラーズに登録されているのが良い例だと思います。
釣り人のみなさんもその辺りの定義がみなバラバラなのですね。
ざっくり種類を説明
では、さきほど紹介した4種+1種を説明します。
あくまでも僕が理解している判別方法なので、違っていたらごめんなさい(もし違っている場合は問い合わせから指摘してほしいです)
ギンガメアジ
凄くきれいなギンガメアジを釣っていらしたので、こちらで説明します。
小さいとわかりにくいし個体差があるのですが、ギンガメアジの幼魚は5本の横帯が現れることがあります。
この写真のように。
また最大の特徴はエラ蓋の上の方に黒い印があります。この青い丸で囲んだ部分です。
この黒い印があれば、ギンガメアジ認定していいと思います。
ロウニンアジ
魚に詳しくない人からすると、さっきのギンガメアジと何がちゃうねん!となりそうですよね。
この尾びれの部分をみてください。
上部が黒く、下部が黄色いですよね。これがロウニンアジの幼魚の特徴です。
そもそもロウニンアジは大人になったら単独でフラフラすることから、江戸時代?の浪人から名前の由来が来ているらしいですよ。
ネーミングセンスを問いたい。
個人的には本当に名前を変えてあげたい!
カスミアジ
実は僕はロウニンアジと同じくらい好きなのが、このカスミアジ。
大人になったカスミアジは背びれも腹びれも青く大変綺麗なのです。
見分け方は簡単で胸びれが黄色いです。
またこの写真は小さいながらにすでに背びれが青くなっていますね。
キレイな魚です。
ちなみにロウニンアジのように尾びれが黄色くなることはないと思います。
オニヒラアジ
問題はこの方です。
背びれの軟条数(ヒレを形成している骨の数)を数えれば正確にわかるそうですけど、幼魚はロウニンアジそっくり。
尾びれの上側が黒く、下側が黄色い。
こうなってくると顔つきしかありません。
デコッパチがロウニンアジでスマートがオニヒラアジ。
僕はそんな感じで覚えています。
慣れると雰囲気でわかってきますが、慣れとは怖いものです。
しっかりと特徴を覚えておきましょう。
イトヒキアジはわかりやすい
その名の通り、糸を引いています。
しかも上下に。
この魚をメッキと呼ぶかどうかに関しては人それぞれなので賛否両論あると思いますが、同じアジ科の魚でメッキと同じように釣ることができます。
また個人の意見ですが、他の4種に比べてそこまで泳ぎが得意ではないような風貌で、フラフラしていますが掛けると予想以上に引きます。
というか、【逆、見かけだまし】で本当に引きますからご注意を。
基本的に死滅回遊魚
最後にちょっと悲しい話を。
今回紹介した4+1種ですが、漏れなく南国の魚であり、暖かい海で育つことができます。
言い換えると、暖かい海でしか育つことができません。
散々、地球温暖化と言われていますけど、本州まで黒潮に乗ってきても冬を乗り越えることができません。
つまりは本州近海まで来たはいいものの、冬が来ると死んでしまうのです。(一部生き残りますし、なんなら温排水でデカくなるメッキもいますけど)
そう思うと、僕は少しだけ悲しくなります。
まぁ死滅回遊魚ってたくさんいるから、今回紹介した魚だけではないんですけどね。
では、最後に今回のマガジンを機に釣ったメッキが何の種類なのか、考えてみましょう!