2023年10月7日、静岡市清水区三保海岸にて大規模な清掃活動とヒラメの稚魚放流が行われました。
参加者は総勢191名、放流したヒラメの数は4,100匹、その活動の名は『#1パーセントのソーシャルグッド』。
今回はアングラーズマイスターの6人が活動に参加してきました。
#1パーセントのソーシャルグッドについて
『#1パーセントのソーシャルグッド』という活動をみなさんはご存じでしょうか?
株式会社ジャクソンが行うとてもユニークでソーシャルグッドな環境活動です。
その活動内容は、「ルアーの前年度販売数量の1%に相当する稚魚を放流し、全社員の総労働時間の1%を水辺清掃や海中清掃、放流等の環境保護活動に充てる」というものです。
2023年は1年間で342時間の水辺清掃活動に加え、12,300匹の稚魚放流を目標としており、その活動の一部にアングラーズマイスターも参加しております。
活動の様子
開会式
開会式は株式会社ジャクソンの加藤代表の挨拶からスタート。
年々釣り場が減る中、釣り人自身が釣り場を守り、釣り場を増やす活動をしていく必要があります。
その足掛かりとして始まったのがこの活動でした。
そして活動を重ねていく中でその思いに共感した方々が集まり、ここまで大規模な環境活動へとなっていきました。
清掃活動
開会式後はジャクソン社のプロスタッフでもある井熊さんの指示で清掃活動場所へと移動していきます。
それまで海を目の前に釣り人の血が騒ぐのかウズウズしているアングラーズマイスターたちでしたが、清掃活動が始まると集中して黙々とゴミを集めていきます。
他のボランティア団体も三保内浜の清掃を定期的に行っているとのことで大型のゴミは少なく、漂流してきたマイクロプラスチックやたばこの吸い殻等の細かいゴミが多く見受けられました。
ヒラメの稚魚放流
清掃活動の後はヒラメの稚魚放流を行っていきます。
今回用意された稚魚は4,100匹。いくら小さい稚魚だといっても4,100匹となるとその量に圧倒されてしまいます。
最初は緊張している様子のアングラーズマイスターたちでしたが、魚の姿を見るたびにワクワクと興奮へと変わっていったようでした。
しかし4,100匹のヒラメたちを運搬車から降ろすだけでも一苦労。
参加者が放流しやすいように小さなバケツに小分けにしていきます。
ヒラメの姿に子供たちも興味津々。
アングラーズマイスターはウェーダーを着て海に入り放流をしていきます。
放流すると、足元から放流したヒラメの稚魚が中々離れて行かず踏んでしまいそうでした。
いつか大きくなってまた姿を見せてくれるといいですね。
閉会式の様子をパチり
こんなにもたくさんの方々に最後までご参加いただきました。
マイスターの感想と今後の抱負
自分たちが遊ばせていただいている海を守る活動をしたいと考えていた際に、株式会社ジャクソン様のお手伝いという形で今回の活動に参加できる機会をいただきました。
今回とてもビックリしたのが一般の参加者の方がとても多く、海の環境問題に興味を持つ方がこんなにたくさんいると知りうれしく思いました。
私自身では今後の釣り資源を守る活動として、釣った魚のサイズが足りていなかったらリリースをしていく活動を広めることで魚を守っていければと考えています。
海を良くしていこうと志す釣り仲間とリアルに会えることで、繋がりを感じられました。
釣りは基本的に個人で行うので、今回のような機会をいただき良かったです。
定期的に『#1パーセントのソーシャルグッド』のお手伝いはさせていただいているのですが、活動を通して、釣り自体が自然とともに循環していける持続可能な活動になればいいなと考えています。
今回の活動を通して、釣り人の海を守る活動が、多くの人へ発信されてうれしく感じます。
私は海の目の前に住んでいるのですが、そこでは20年前から清掃活動等が行われていますが、なかなか人の目に触れることがありませんでした。
最近では釣り人の海を守る活動は一般的になってきているので、私自身も発信していければと考えています。
『#1パーセントのソーシャルグッド』を通して、いつも使わせていただいている海に還元できればと思い参加しました。
自身でもビーチクリーンを行っているのですが、今回はあまりゴミが無くうれしく感じました。ただ、流木の中等を探すとゴミが見受けられたので、海への感謝も込めてできるだけたくさんゴミを拾いました。
釣り場を守るためにリリースのサイズや清掃活動の重要性を自身でも広めていきたいと考えています。
いつもYouTubeを見てくださっている方も参加していただき、釣り場では会わないので、楽しみながら清掃活動やヒラメの放流が出来ました。
私自身、海の水中清掃を行っているので、今後機会があれば、ビーチクリーンだけでなく海の中も清掃するような活動を行ってみたいと感じました。
よく目を凝らしてみるとゴミが結構ありましたので清掃で海岸に貢献できたと思います。
私は十年前からこの場所に釣りに来ていましたが、その頃はゴミなんて一切なかったので、あの頃の海岸の姿に近づけるように私も今後活動していきたいと思いました。
ジャクソン社インタビュー
今回の活動にあたり、株式会社ジャクソン 代表取締役加藤様、プロスタッフ井熊様にお話しを伺うことができました。
株式会社ジャクソン 代表取締役 加藤 様
釣り場ではどんどん魚が釣りにくい環境になってきており、釣り業界の会社として何かできないかと思い活動をさせていただいています。
今日の活動ではこんなにも多くの方が来てくださるとは思ってもいませんでした。
県外から多くの方々が来てくださったのと、子供を連れての参加者も多く来てくださり、お子さんがヒラメを「かわいい、かわいい」と言いながら放流しているのを見て、社会的に意義がある活動をしてる実感が湧きました。
アングラーズのみなさんにもSNSで拡散いただき、いつもより多くの方々に参加いただけてよかったと思います。
今後も、このような活動が他の会社や団体にも普及していけばいいなと考えています。
ジャクソンプロスタッフ 井熊 様
今日の活動に関しては清掃活動と稚魚放流を企画させていただきました。
釣りをするときにゴミが気になり、やっぱり綺麗な釣り場で釣りがしたいなと。
放流活動に関しては未来の子供たちに釣りの環境が残せればと思い始めました。
現在、フィッシュイーターと言われるヒラメ等は沿岸では釣りにくくなっているので、私たちが率先して放流活動を行うことで釣りができる環境を残していきたいと考えています。
191名の方々にご参加いただいたということで、活動に注目していただいているのかなと思いました。
漂流しているマイクロプラスチック等のゴミはありますが、釣り人が残すようなゴミは少なくなっているように感じます。
ただ、ゴミがなくなるわけではないので、今後も全国で活動を続けていきたいと考えています。
おわりに
なんと今回は、北関東から駆けつけてくださったマイスターのファンの方がいらっしゃいました。
マイスターのみなさんのサインをとても喜ばれていました。
今後もより一層海を守る活動を発信していきますので、情報をチェックしていただけますと幸いです。