陸王ダービー2020の決勝に、実際に当日現場にいたアングラーズ藤井です。
このマガジンを読む前に、当日のスケジュールや開催地、また選手についてはこちらを先に読んでください。
今回のマガジンでは、当日にあったことをアングラーズ藤井目線で書きたいと思います。
是非、来年以降の陸王ダービーの参考にしてくださいね。
出発の順番決め
開会式が終わってからは、選手4名でじゃんけんをして出発する順番を決めます。
じゃんけんで勝った人から出発するのですが、このじゃんけんが結構厄介。
一概に1番が良いというわけでもなく、1番だと誰がどっちに向かったのかがわからない。
むしろ後発組の方が、どのエリアに誰が向かったのかを知ることができるため、作戦を立てやすいのかもしれない。
つまりは、すでにじゃんけんから大会は始まっているわけです。
ちなみに今回、1番に出発できるのはCブロック代表の【NOB-RC】さん。
喜ぶかと思えば、1番は引きたくなかったと言っていました。
移動に関しては、各自の車で自由に移動する形にはなりますが、その移動車に内外出版社の記者も同乗します。
つまり、自分だけが移動したくても記者を乗せないと移動できないわけです。
記者が足を引っ張ることはないとは思うけど、こういったルールは現地での大会ならではだと思いました。
そもそも、1人に付き1人の記者が常に付いてくれるって豪華なことです。
陸王ダービー2020の決勝戦が、どれだけすごいことなのかがわかりますね。
開始1投目で
当日の結果は、内外出版社さんの『ルアマガプラス』ですでに公開されているのでサラッと話します。
6時30分になって、選手のみなさんが各々の目指す場所に移動したので、さて僕らも移動しようかとなったとき、ふと目の前にBブロック代表の【保坂】さんがいました。
保坂さんはスタート地点からほぼ動かずに釣りをされていましたが、かなりびっくりしたのがそのルアー。
アラバマでした。
普段僕はブラックバスをあまりやりません。
そのため、『アラバマ=琵琶湖』みたいなイメージが付いていて、『オカッパリでアラバマ=なんかすごい』みたいに感じました。
もう、この『アラバマ=琵琶湖』の発想が古いんですよね。
これは、後で選手のみなさんから聞いたのですが、その使った理由を聞くと『たしかにアラバマはアリだな。』と感じることになりました。
むしろ、朝一のこのタイミングではこの選択はベストだと納得しましたよ。
ひとしきり保坂さんの釣りをみて、では他の選手を見に行こうと移動しようとしたところ、『1投目に釣れた選手がいると』連絡が入りました。
なんと釣り場についてマジで1投目で釣れたらしい。
釣ったのは、じゃんけんに勝って1番最初に移動できた【NOB-RC】さん。
もちろん釣れた瞬間は僕らは見ていないのですが、とりあえず行ってみようと。
しかも向かう途中にもう1本釣っているじゃないですか。
そのとき僕が思ったのは、『え?長良川楽勝なの?』とか呑気なことを思っていました。
全然楽勝じゃないのに。
ちなみにこのときの釣果は『ルアマガプラス』をご確認ください。
特に2匹目は、今回のキッカーフィッシュになりましたから。
独特な緊張感と焦りが伝わる
結局、【NOB-RC】さんがもう一本追加の合計3本、Aブロック代表の【piro19】さんが2本釣って午前中は終了となりました。
この大会の模様や釣果や結果については、すべて公開されているのでそちらを見ていただくとして、僕がみなさんに伝えたいのは現場の雰囲気です。
この緊張感は現場でしか味わうことができません。
ここでは僕が感じたものを少しでもお伝えできればと思います。
プラは約1週間前から始まっている
一番びっくりしたのはこれかもしれない。
僕が知っている中で一番早くプラクティスを初めた選手はなんと5日前から。
決勝戦は10/25の日曜に行われたので、10/20の火曜からプラをやっている選手がいたことに。
さすがにこの熱量は凄くないですか?
しかも、長良川がホームの選手は1人もいないはずなので、遠方から来て泊まっているわけです。
陸王ダービーがどれだけ特別な大会なのかがわかりますよね。
ちなみに水曜からプラクティスやっている選手もいましたが、途中土曜に仕事で一度帰ったそうです。
それもまたすごい。
移動はダッシュで
その場所から移動すると決めた時は、車までダッシュで移動していました。
少しでも時間を無駄にしたくない。
ちょっとでも釣りをしていたい。
1匹でも多くの魚を釣りたい。
そんな気持ちからでしょうか。
ただ、記者さんはクタクタの状態でした。
閉会式の緊張感がヤバい
この写真は、最後の結果発表前の一場面。
今回の決勝戦はリアルタイムで公開されていましたが、選手はお互いの結果を知りません。
逐一、同乗の記者が自分の選手の結果を公開していってますが、他の選手の結果を自分の選手に教えることはありません。
そのためにこの場面の選手たちは自分がどれだけ釣っていても、不安と期待が入り混じった特別な気持ちになっているのです。
いやーこの瞬間やばかったね。
参加していない僕が緊張してましたからね。なんか僕が少し泣きそうでしたからね。
この瞬間は、下記に動画があるので是非見てみてね。
現場の雰囲気が伝わる写真
ここでは僕が撮った、陸王ダービー2020の決勝の雰囲気が伝わる写真を公開します。
大きなフィールドでも、戦略が近いと現場で選手同士が出会うこともしばしば。
そのときの動画がこちら。
今回、優勝された【NOB-RC】さんがキッカーフィッシュを釣ったタックル。
ワームはカエスのイサナ6.5ノーシンカー。
ここでしか得られない経験値
僕の中で未だに忘れられない場面が1つ。
それは、保坂さんが2匹目を釣ったときの場面。
反転流のある場所でジャークベイトで釣った瞬間でした。
ちょうど僕たち3人が、保坂さんのいる場所に行った時に、保坂さんが言いました。
『この経験は陸王ならでは。他では味わえない。』と。
そのあとすぐの写真がこれ。
僕は最高の場面にいたね。
サイズはどうあれ、知識と経験を絞り出し、狙ってとった価値ある1本。あぁ今でも泣きそう。
こんな経験ができるのも、オフラインならでは。
みなさんも経験したくなってきましたよね。
では、来年の陸王ダービー2021ご参加お待ちしておりますよ。