K@初心者🔰 さんの 2022年11月03日のキスの釣り・釣果情報(三重県 - 鈴鹿川派川河口)

「明日は文化の日でお休みだから、釣りに行こうか。でも朝は起こさないから、起きた時間に出発ね。だからもう寝なさい」 と、息子を寝かしつけたところ、夜中の２時半に叩き起こされた。
「あのねぇ、今出たって私もあんたも昼にはダウンだよ。流石に早すぎるってば」と、再び寝かしつけて無事５時半に家を出る。

楠サーフに到着したのは７時20分。朝マヅメにはもう遅いが、朝焼けの気配がまだ色濃く残っている。
この日の目的はというと、私はもちろん前回の雪辱を晴らすこと（重量級のフラットフィッシュを仕留めること）だが、そうなると息子の役割がない。そこでキス釣りはどうかと考えてみた。LSGとキス釣りを同時に行う試みは夏にも行っているが、手間がかかるわりにキス釣りは全然成果がなく、その頃はLSGでかかる対象魚も息子が何とか上げられるかどうかといういい感じの塩梅だったので、ならLSG１本で交互にやろうということで今に至っている。しかし息子も私も多少なりとも上達し、季節が変われば釣果も変わるはず。キャスティングや餌付け、針外し等は私が補助するので、今回息子にはキス釣りを担当してもらうことにした。

さて、潮見表を見ると長潮で着いた時刻は干潮間際だ。私の短い経験上だが、LSJは干潮前後が一番熱い気がしている。少しばかり慌ただしく釣りの準備を始める。二本針のキス針に、餌は石ゴカイ。キス釣りのコツはとにかくゆーっくり底をずる引いていくのが大事らしいよ。もし当たるポイントを見つけられたらそこで待ってもいいけどね 。などと、ネットの受け売りを得意気にレクチャーした。

と、１投目で息子にアタリ。私はまだルアーをつけてもいないのに。獲物は、シーバス22cm。笑われるかもしれないが、我が家の規格では充分ラージサイズだ。サビキでかかるようなやつとは全然違う。やったね！

私がルアーを投げる。また息子がシーバスをキャッチ。一旦ルアーを放置し、針を外し餌を付け替える。またシーバスをキャッチ。おいおい、絶好調だなぁ。息子は喜び跳ねる。
そして４匹目には本命のキスも釣り上げる。しかもでかい（17.5cm）。私も嬉しい。
更に小さいコトヒキとそこそこのシーバスを二本掛けし、最後にこれが終了の合図と言うようにリリースサイズのミニシーバスに魚が代わったところでぷつりと魚信が途絶えた。

おかげで私もルアーに専念するが、残念ながらアタリがなく、海藻ばかりを釣り上げてしまう。朝には大勢いたルアーマンもこりゃ駄目だと見切りをつけて、昼にはほぼいなくなり、代わりにキス釣り師がずらりと並んだ。
餌釣りを平行してやっていることもあるが、私は初心者なのでなかなか見切りをつけられなかった。このまま釣果なしというパターンを今後何十回も踏めば分からないが、しかし毎回状況は違う。「そうは言っても…」と心のどこかで思ってしまう。実際、帰る間際に大物を釣ったことも少なくない。

先日の釣行で指の皮が剥け、大したことないと思っていた箇所が、関節部だった為に癒着しては裂けてを繰り返し、未だに痛みを引きずっていた。その対策として、背抜き手袋の指を適当に切り落としフィッシンググローブ代わりにして、レグザのハンドルノブもラウンド型に替えた。もちろんリーダーも本来のものに付け直し、サルカンの結び方も八丈掛けと呼ばれるより強度のあるものに変更してみた。何度も魚がかかってからの対応を頭の中でシミュレーションした。
あれが何の魚なのかは分からない。直線的な引きだったので、おそらく大きなアカエイだろうと踏んでいるが、何の魚なのかはもうこの際どうでもいい。とにかくあの魚を釣りたかった。

というか、もうあの魚じゃなくてもいいから20～30cmぐらいのフラットフィッシュを釣って帰りたい（本音）

しかしこの日はまるで反応がなかった。
長潮がいけなかったのか？ 上げ潮？ 水温？

昼過ぎには整然と並んだキス釣り師もあまり釣れずに帰り、夕方にはサーフは閑散としていた。

そんな中、息子がまたキスを１匹釣った。
お前は希望の光だ。
私も最後にお情けで小さなアカエイを釣らせてもらい、17時には釣り場を後にした。帰り道で、結婚記念日のケーキを買って家に帰った（あ、いや、釣りに限らず嫁さんもお出かけにと誘ったんだけど、用事があったから…）。