フクラギ
フクラギ
フクラギ

 このフクラギとノイドというルアーには感謝しかない。
約10分間ほど、思う存分、22ステラのドラグ音を聞かせ
てくれた。竿はダイワのモアザンブランジーノという竿で、穂先がデーモンティップというセイゴの小さなアタリも絡め取るような柔らかい竿のため、45センチもの青物がかかれば、その弧の描き方はまさに真昼の三日月だった。
 
 神通川の河口で青物が稀にかかることはネットの動画を見て知っていたけれど、
まさか自分の竿にかかってくれるとは思わないので、
かかったと同時に恐ろしいほど走り、最初はあまりに強烈な引きから、ランカーシーバスかと思ったものの、
エラ洗いひとつしない。かつて釣った85センチのランカーの引きとも重量感の面で異なれば、比較的すぐにスタミナ切れを起こすと聞くシーバスが、3分を過ぎてもドラグは逆回転して悲鳴を上げて、魚が弱る気配はまったくない。
 また、グイグイ引いてくる尾ひれの振動が竿にビンビン響いてくる一方で、カンパチほど下へ下へともぐるわけでもない。
 魚が何であれ、セイゴ狙いのシーバスタックルにはあまりに強烈な引きで、先日同じタックルでほぼ同じ場所で一分とかからず釣り上げた28センチのセイゴちゃんとは比べものにならない強烈な引きに、いったい何なのだろう❓❗と。

 PEは1.5号だったため、しかも1年ほど糸は変えていないため、魚津で最初から青物を狙って天龍のパワーマスターにダイワのBG6000番に4号の糸を巻いて撃投ジグ投げている時のようにグイグイ強引に引っ張るわけにもいかない。幸い両隣50メートルほどに人はいなかったので、あまりに急激な引きにドラグを緩めに緩めた。

 5分も経つと周りを見る余裕も生まれ、いつしか注目を浴びている自分に気がついた。

 ドラグも、5分近く閉めたり緩めたりをしていると、どちらに回したら締めでどちらに回したら緩めるかもわからなくなってきた。

 そのうち、あまりの重さに、こいつはエイではないかと思い始めた。信じられないことだが、一時、エイのように休んだからだ。
ここまで注目を浴びてエイなら赤っ恥だと思った。

 7、8分も過ぎると、横滑りしながら、バラしたかと思うくらい軽くよってきたが、突如として反転して、またすごい勢いで川の中央に向かって泳ぎ始めた。
竿を立てながらずっと逆回転してドラグ音を上げ続けるリールを見ながら、
このまま姿を見ぬままバラしたら、一生、あの魚は何だったのだろうと延々と答えのない問いを続けることになると思った。

 足元によってきて、青物だとわかったときの青く透明な銀色の姿は言葉に表しようもなく美しかった。

網に入れようとしたが、網の先が波に押されて深く入らなかったので、
デーモンティップが折れぬよう手にPEを巻いて砂浜に引っ張った。
 
 セメントのところで見ていた常連さん達が拍手をして喜んでくれた。帽子を取って挨拶をした。幸せな時間だった。釣れてくれて、ありがとう❗

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釣果データ

釣れた日
2024年06月29日 17:24
魚種
ブリ > ブリ > フクラギ
サイズ
45.0cm
重さ
匹数
1匹
都道府県
富山県
エリア
神通川河口
マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

ルアー

その他 / ノイド

状況

天気
 26.0℃ 北 1.7m/s 1009hPa 
潮位
27.2cm
潮名
小潮
月齢
22.6
水温
水深
タナ(レンジ)

この日の釣行

日時
2024年06月29日 17:24〜17:24
17:24 釣行開始
神通川河口で釣り開始
17:24 釣行終了

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