ニムさんの 2022年08月15日のキビレの釣り・釣果情報(徳島県 - 紀伊水道) - アングラーズ

人間とは進化する生き物だ。

昨日より今日がいい日になるように。
今日より明日が幸せになるように。
子どもたちがもっと笑顔で暮らせるように。
遠い子孫達がもっともっと繁栄するように。

一つ一つの願いは小さなものかもしれない。
一人一人の思いは取るに足らないものかもしれない。
だが、その小さな願いが、思いが集まり、やがて、大きなうねりとなって人類の歴史を、文化を大きく発展させてきたのだろう。

だから、きっと

いつもはワームを投げなかった場所でワームを投げたらキビレが釣れた私の一歩も壮大な人類史における1つの進化の証でしょうね！

やったね！

なんか、ゴンゴン来てたからVJに変えたら瞬殺でしたよ！
(*ﾟ∀ﾟ)ﾊｯﾊｯﾊ！

その後、調子に乗って底を探ってたらVJは根がかりして瞬殺されましたけどね！
…(´・ω・｀)ｼｮﾝﾎﾞﾘ

〜数時間後〜
人類とは進化の生き物だ。
大昔の遺跡を発掘すれば、色々と発見がある。
鯛やブリ、イルカやクジラの骨が見つかり、古代の人も良いものを食べていたのだと驚く人もいるだろう。

それは良い「食材」は食べていたのだろう。
しかし、良い「料理」ではない。
現代に生きる我々の方が圧倒的に良い「料理」を食べているだろう。

食料を生で食べていた人類は火を得て、焼く事を知った。煮ることを知った。
そして、蒸し、茹で、揚げ、炒める事も知った。
甘味も塩味も酢味も苦味も知り、ついには旨味も知った。

そして今！
私の目の前にはキビレが静かに佇んでいる。
夏の河口で釣れたキビレだ。
さぞや臭うのだろう(←偏見)

よろしい。
では、私は証明しよう。
人類の叡智を！
培ってきた歴史を！
このキビレを！
先人たちが鼻をつまんで食べていた(だろう)このキビレを美味しくいただこうではないか！

よろしくお願いします！
グーグル先生！

というわけで、漬けにすることにサクッと決定。

いやぁ、グーグル先生、クックパッド師匠様様ですな！
楽な時代に生んでくれたお父様、お母様に五体投地で感謝しながら調理開始です。

と言っても調味料を合わせて、煮切した中に切り身を入れるだけの簡単クッキングです。

しかも、魚自体は仕事先で、先輩が刺し身にまで捌いてくれていたので、私のすることは漬けて、ご飯を炊いて、薬味を切るだけ。

下手すりゃ小学生の方が凝った料理を作ってる時代に、中年おっさんはやりきった感を出しながら静かにその時を待ちました。

そして2時間後。
きれいな白身が飴色に変わった切り身を炊きたてご飯にオンザライス！
少しのゴマをふりかけ、細切りにしたシソの葉をちょっと乗せれば、あら完成！

その者、琥珀色の衣をまといて、純白の野に降り立つべし。
子どもたちよ、わしのめしいた(盲た)目の代わりによく見ておくれ

脳内大ババ様の声が聞こえます。

いいよ大ババ様！
あたい、目の見えなくなった大ババ様の代わりにしっかりと見るよ！

見た目はあまり料理をしない私にもわかる圧倒的勝利感。
勝ち確で、心の中にキュインキュインとパト音が鳴る始末。

どこぞの彦摩○が料理に「宝石箱や〜」とか言っていたのが、今ならわかる。

でも、肝心なのは味。
見た目も大事だけど、味も大切です。

さぁ、人類の歴史と叡智とクックパ(略)に感謝をして…頂きます！

まずは切り身を一口。
釣りたての、まだ熟成していない身は歯に心地よい弾力感を返してきます。

そして醤油とみりんのハーモニー。

この組み合わせはもはや鉄板でしょう。
コク深く、甘みのある塩味が口いっぱいに広がります。

だけど、少し漬け込みすぎたのでしょうか？
それだけでは少し味が濃く感じます。

と、感じる間に、すかさずかきこむご飯。

…あぁ、旨い…

それだけでは少し濃く感じた切り身をご飯が優しく包みます。

それは例えるなら母の愛情。
幼き日に私を抱きしめてくれた母親のぬくもりのように味の濃い切り身をしっかりと受け止めてくれます。

そして、時折乗ってくるシソの葉もいい仕事をしてくれます。
ともすれば甘辛さに支配されていた私の口の中に清涼感が舞い降ります。
くどくなった味をリセットしてくれる名脇役です。

更にゴマ！
……多分いい仕事してくれてるでしょう！
あまり感じられませんでしたが…
多分！

と、ものの数分でごちそうさまでした！

惜しむべきは糖質制限をしている私の血糖値でしょうか。
丼飯3杯は軽くいけたはずなのに、泣く泣く茶碗８分目に抑えざるを得ない現状に涙します。
…お医者さんからは、１食でお茶碗半分以上はお米を食べちゃだめと言われていたのは秘密ですが
(*ﾉω・*)ﾃﾍ

以前、職場のおじいちゃんが「夏のチヌは、臭すぎて犬のエサにもならん」と言っていたので漬けにしてみましたが、全くそんなこともありませんでした。
今度は刺し身でも食べてみようかしら
まる

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(2022.05.25)

釣果データ

釣れた日: 2022年08月15日 22:39
魚種: タイ > キチヌ > キビレ
サイズ: 43.0cm
重さ
匹数: 1匹
都道府県: 徳島県
エリア: 紀伊水道

マップの中心は釣果のポイントを示すものではありません。

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