トップ画像の写真はANGLERSユーザーの『sk2』さんの屈斜路湖の釣果になります。
題名がすごく硬そうな感じがしますが、ゆるく言うと『季節によって魚って見た目が変わるよねー』です。
僕は時期によって狙う魚が大きく変わりまして、それは魚の旬というよりも魚の美しさに応じて変えています。
季節によって見た目が大きく変わる魚を紹介することで、四季を感じ取ってください。
カワムツの美しさ
こちらの写真をご覧ください。
あぁ、なんて美しい。
どちらも、カワムツの婚姻色が出ています。
こんなカワムツが見れるのはだいたい6月〜8月です。
今回、実際にこのカワムツと出会ったのも7月の終わりでした。
僕は小学生のとき、愛知県の矢作川という川が遊び場でした。
幼少期に初めてカワムツに出会い、特にオスの婚姻色の綺麗さにびっくりした記憶があります。
今でもカワムツの婚姻色を見ると夏が来たと感じるぐらい印象のある魚で、よく言われている夏を告げる魚、例えばシイラなんかより僕にとってはよっぽど夏を告げる魚です。
このように常に周りにいる魚でも、季節に応じて体色や見た目を変える魚は日本にはたくさんいます。
代表格はトラウト類
季節に応じて変わる魚の代表はトラウトと呼ばれるマス類ではないでしょうか。
自然界におけるトラウトのオスは、命果てる前に大変キレイになります。
こんな事言うと失礼かもしれませんが、まるで人間とは真逆。。。。
この写真の魚もそうです。
アマゴのオスですが、俗に言うサビがでて顔つきも厳つい表情になってきています。
さすがに、トップ画像のヒメマスのインパクトには負けますけど、このアマゴも相当キレイですよね。
アマゴは基本3年で寿命を全うすると言われています。
また産卵は10月以降の寒くなってきたタイミングで行います。
産卵を終えるとそのまま命を絶やすものもいれば、極たまに生き残って4年目に突入する個体もいます。
どちらにせよ、産卵を意識するとそれに伴った体色や体型に変化します。
これって自然の不思議ですよね。
大変キレイで本当に興味深い。
そもそもアマゴは、産卵関係なく体色の変わる魚です。
そう、自然界の競争に負けたらパーマークが消えて銀化し海に降ります。
これだって冷静に考えると不思議な行動です。
意識したら身体が変わるんですよ。すごいシステムですよね。
これがサツキマス、自然界の競争に負けたアマゴの降海型です。
上の2種類の魚が同じ魚とは到底思えません。
ちょっと趣旨とズレるけど
今回の話と少しズレますが、こちらのカツオという魚は釣った直後と死んだ後で体色が変化します。
これが釣った直後です。
釣った直後はまだ縞模様が横縞です。
で、これが死んだ後どうなるか。
あら不思議、縦縞に変わりました。
これって何が関係してこうなるのか。
興奮したら模様が変わるのはなんの為なのか。
これも大変不思議な話で理由もメカニズムもわかりません。
ちなみに、いろんなところで散々言われている話なので割愛しようかと思いましたが『縦縞と横縞が逆じゃないか』と言われそうなので説明します。
僕も詳しいことはわかりませんが、魚の頭を人間のように上にしたときに縞模様が縦なのか横なのか決めるらしいんです。
つまりは、横向きにしたときに縦に見えたら横縞で、横に見えたら縦縞と表現するらしいですよ。
あぁ、ややこしや。
魚から四季を感じよう
2020年の夏も終わりかけています。
この夏は特殊な夏だったので満足に魚釣りができていないかもしれません。
ただ、日本人という場所に住んでいるみなさんは大変幸せだと思います。
なぜなら魚を通じて四季を知ることができるから。
僕の中では、多くの魚が生涯で最大のイベント『産卵』に勤しむ季節の夏から秋にかけては大変貴重な時期です。
矛盾していますが、そんな時期はなるべく邪魔しないように釣らせてもらいましょう。
きっとあなたが今まで知らなかった季節の感じ方ができると思います。
また今までに釣ってきたその魚をもっと愛してあげてください。
今まで釣ってきた魚の色んな表情に触れることでもっとその魚を好きになると思いますよ。