皆さんこんにちは。とまんです。
独断と偏見で好きなルアー、おすすめのルアーをご紹介する「推しルアーを語る」の2回目です。
今回も愛情たっぷりで語ってみました。
ラッキークラフト ベビーシャッド60SP
前回、フラッシュミノー80spを語ってみましたが、その執筆のときに2回目はこのルアーを語ろうと決めていました。
使い方はよく似ているのですが上手く使い分けていくことで、より多くのバスを手にできる。
とまん的にはフラッシュミノーとベビーシャッドは常にセットで使用するものだからです。
これもフラッシュミノーと同じく25年以上前に発売されました。
それにも関わらず今でも販売されているロングセラーで、中古市場にも弾数が多いです。
つまり、安く手に入る点もフラッシュミノー80spと同じ。
ちなみに、かなり小さいルアーなのでBabyシャッドだと思ってる人が多いのですが、BabyではなくBevyです。
Bevyは、「群れ」という意味らしいですよ。
日本独自の進化を遂げたカテゴリー
ベビーシャッドがリリースされる前からシャッドと呼ばれるカテゴリーはありました。
例えば、ラパラのシャッドラップ、ボーマーのスピードシャッド、バグリーのバッシンシャッドなどです。
でも、これらはどちらかというと平たくて体高のあるベイトフィッシュに形を似せたクランクベイト的なもので、普通に投げて巻く使い方をするモノだったんです。
国内の製品ではベビーシャッドのリリースよりも前、ベビーシャッドの生みの親、現ジャッカル会長の加藤誠二さんが、ダイワ在籍時に手掛けたT.D.シャッドというルアーがありました。
T.D.シャッドにはサスペンドタイプもラインナップされていたので、この時点で加藤さんはベビーシャッド的な使い方は想定されていたのかも知れませんが、それほど注目されていませんでした。
ベビーシャッドもリリース直後のプロトーナメントでウィニングルアー(確か50の方)となり、その使い方が一気に多くのバサーに知れ渡ります。
これを機にシャッドの釣りがただ巻いて使う釣りから、サスペンドタイプの物を使ってトゥイッチとポーズで使う釣りへと一変しました。
以降、近いコンセプトの物が各社からリリースされ、ジャパンオリジナル的に進化する形でメソッドが形成されてきたという経緯あります。
今でこそ小型サスペンドシャッドは釣れるメソッドやカテゴリーとして、多くのアングラーが使用しています。
ただ、間違いなくその流れの源になったのが、このベビーシャッドなんです。
僕もめちゃくちゃたくさんバスを釣らせてもらった大好きなルアーです。
考え尽くされたカタチ
サスペンドシャッドは、ミノーに比べるとやや体高がある細身のボディに対して大き目のリップが付いているものが殆どですが、これには大きな意味があります。
この絶妙なバランスを世に知らしめたのも、ベビーシャッドなのだと思います。
最近のシャッドは、リップがさらに長いものが増えています。
より深く、ダイレクトにボトムを攻めても根掛かりしにくいよう進化しているんですね。
●ショートリップのミノーより深いレンジを泳ぐ
短いリップのサスペンドミノーは、ダートの足が長くキレもいいんですが、深度が足りない時があります。
かといって、ロングビルタイプのミノーではアクションにキレがなくなる。
深めのレンジで細かく軽快にアクションさせたいときは、やっぱり小さめのシャッドがいいんです。
●トゥイッチでバランスを崩す
ボデイが軽いのに抵抗が大きいリップは、トゥイッチで瞬間的に強い水圧を受けることでバランスが保てなくなります。
その結果、水圧から逃れようとする動きがダートを生み出します。
さらにボトムに接触した時は突然ヒラを打ったり、飛び跳ねたりしてリアクション的にバイトを誘う、これはクランクベイトと同じですね。
●ピタッと止まる制動効果
バランスを崩してダートしたあと、リップに受ける水圧でピタッと止まる。
この緩急のある動きは喰わせの効果も高いですが、移動距離を抑えて"いいところ"で長く誘えるシャッドの強みも生み出しています。
一見、ボディとリップというシンプルな構成なのですが、考えつくされたバランスの上に成り立っていると感じます。
フラッシュミノーとのローテーションで
ベビーシャッドは50、60の2サイズでデビューして、その後75が。
遅れてその後40と60スリムというモデルも追加されましたが、とまんは、ほぼ60しか使いません。
フローティングも使いません。
60SPのスペックは
です。
3月を中心にした春が特に面白くてよく釣れる釣り方ですが、冒頭でもお話した通りフラッシュミノー80SPとポイントによって使い分けていきます。
使い方は、全く同じトゥイッチとポーズなんですが、シャローフラットではフラッシュミノー、ブレイクが絡んだり水深が深くなるとベビーシャッドというように、単純に水深で使い分けるのが一つ。
水深1mならフラッシュミノー80SP、2mの所ではベビーシャッド60SPという感じです。
そしてもう一つは、中層のどの層を意識するのかでの使い分けです。
気圧が高かったり、急に冷え込んだりすることでバスのレンジも変わります。
同じポイントを釣っていてもフラッシュミノーからベビーシャッドへ、またはその逆に変えるだけでポンポンと釣れたりします。
いずれにしろ、水中とバスのポジションをイメージしながらハメていく感じがめちゃくちゃ面白い釣りです。
春は不安定だからおもしろい
これから確実にバスの活性は上向いていきますが、三寒四温を繰り返し不安定な要素が多いのも春です。
でも、だからこそベビーシャッドとフラッシュミノーの釣りは、そんなシーズンを攻略していくのにとても面白い釣りだと感じます。
ただ、この二つのルアーで釣果が出るときは、ワームより釣れる!というレベルで数がつれたり、難しくて1匹1匹を絞り出す感じだけど、終わってみればソコソコ釣れてたなんて経験がが多いです。
もちろん、他にも同じ釣りに対応できるルアーは色々ありますが、やっぱり日本流サスペンドシャッドの元祖でもあるこのルアーを僕はリスペクトしています。
まだ試したことがないという方は、ぜひこの春やってみて欲しい。
タイミング的には、まさに今からですよ。
では、また。
10歳の頃、父に連れて行ってもらったフナ釣りをキッカケにどっぷり沼の釣り人生を歩んで40ン年。
バス、雷魚の歴は38年になります。その他、シーバス、エギング、チニング、エリアトラウトなどなど、ルアーは何でも好きです。
運営藤井氏の命を受け、バス釣り関連をメインにマガジンを書かせてもらうことになりました。
役立つ情報をお届けできるよう頑張ってまいります。