どうもこんにちわ、t.onumaと申します。
東京湾と相模湾をホームにしたオフショアゲームを本格的に始めて5年目(かな?)、年に何回かは遠征に出かける、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。
偉そうに語る時も多々ありますが、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそだったりしますので、話半分で聞いてくださいね。
今回はSDGsなロッドはあるのだろうか?と愚考してみた顛末をお伝えします。
ご笑覧いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いします。
SDGsとは?
初手からめんどくさそうな話で恐縮ですが、SDGsとは、2015年の国連サミットで採決された、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことです。
2030年までに、持続可能な社会を地球上に作り上げるための人類全体の共同目標、というと分かり易いかと思います。
具体的には、17のゴールと169のターゲットから構成されており、我々には釣り人にとっても非常に関連性の高いゴールが含まれています。
参照:ユニセフ
とりわけ、個人的に気になるのが、12のつくる責任・つかう責任、13の気候変動に具体的な対策を、14の海の豊かさを守ろう、15の陸の豊かさも守ろう、あたりです。
今回は12のつくる責任・つかう責任とロッドについて考えてみたいと思います。
長持ちする、というかさせられるロッドとは?
釣り道具のみならず、身の回りのものについての個人的な信条としては、極力長く使う、です。
ついつい無駄遣いをしてしまったりもしますが、一度手にしたものはその寿命が尽きるまで、修理をしても使い続けたいと思っています。
釣り道具の場合、リールは壊れても部品が手に入る限り使い続けることが出来ると思います。
一方、ロッドの場合、折れれば終わり、と思っている方も多いのではないでしょうか。
よくあるケースとして、ティップ部分が折れてしまう破損ですが、修理は可能です。
「フツーのティップじゃないですか?」と思われるでしょうが、ティップ部分はソリッドを継いだロッドです。
だがしかし、例えば手持ちのロッドが折れたとして、本当に修理するものでしょうか。ちなみにこのロッドの修理費用は13,000円ほどでした。
ここには様々な価値観があることでしょう。
新品が何よりいいと思う気持ちも分かります。あるいは5,000円で買ったロッドを10,000円かけて修理することに違和感や抵抗感を感じる気持ちも理解できます。
「折れた、仕方ない。。。」
1)→処分して新しいのを買おう
2)→修理して使おう
この二択をチョイスする際に、自然と後者の結論を選ぶための感情が「勿体無い」という気持ちであり、その気持ちを引き起こすドライバーが「値段」だと思います。
「折角買ったのだから」という気持ちが芽生え、修理しても使いたくなる要因として値段があるのであれば、最初からハイスペック寄りのものを導入するのがいいのではないでしょうか。
SDGs的なロッドとは
ここまで、まぁまぁ短絡的な論法ではありますがw、ハイスペック寄りのロッドこそがSDGs的なロッドと言えそうです。
長く使えることは地球環境にも優しいはずです。
例えば、10本ロッドを作って売り、10本折れて処分された場合、メーカーとしては10本分の収益があり、折れたロッドの持ち主はまた新しいものを買うとすると20本分の収益になるかもしれません。
しかしながら、地球環境には20本分の生産負荷と、10本分の処分負荷がかかります。
一方、10本ロッドを作って売り、全て修理されて使い続けられれば、環境負荷は間違いなく減ります。
加えて、生産時にかかる環境負荷も考え合わせると、修理して使い続ける方が、地球環境には優しいですね。
参照:工場夜景info
以上より、釣り人、メーカー、地球環境の「三方良し」となるロッドはハイスペック寄りのロッドになる気がしております。
「コシ」について
一方、長く使える、と言っても限界があります。
その要因の一つが経年変化の「コシがなくなった」というものです。それまでのハリや反発力、粘りがなくなる現象です。
明確な原因はイマイチ分かりかねているのですが、カーボンロッドの場合、ブランクス部分のカーボン繊維が捻れたり、ごくごく小さい範囲で切れてしまったりして起きる説、樹脂塗装にクラックが入り起きる説、グリップ部分のEVAやコルクが劣化して起きる説、等々、諸説入り乱れております。
参照:酒井興業株式会社
これに関しては、釣竿以外のモノでも起こりうる現象かと思います。人体だって老化しますし。
多くの人が、モノの変化を楽しめるような余裕を持って、身の回りのものと付き合い続けることがSDGs達成のための一つのファクターかと思っています。
ハイスペックロッドの魅力について
と、ここまで小難しい話だったり、偏屈な意見ばかりでしたが、釣りって楽しい趣味のはずですね。
折角の趣味なので、気に入ったもので活動した方が楽しいのでは?と個人的には思っています。
借りたタックルで釣るより、自分の道具で釣った方が、自力でやり遂げた喜びが深かったりしませんでしょうか??
そして、そうであれば、より気に入った道具を使った方が、趣味としての円熟度が高まるように思えます。
とりあえず始めるのであれば、借りて始めるのも良いと思いますが、ちょっとやってみよう、自分の趣味として釣りを確かなものにしたい、という意欲があれば、少し高めの、ハイスペックなロッドをお勧めしたいです。
蛇足ながら、手持ちのロッドで、ハイスペックで汎用性が高いロッドがツララのポルタメント73Sです。
ショア・オフショア問わず、7-60g程度のルアーを扱え、PE2号までの設計となっています。所見としては10kgくらいまでの魚であればこれ一本でなんとかなると見ています。
ただし、10gを切るようなルアーの扱いは少々難しいので、ミドルクラス対応です。
このロッド、定価が49,800 円(税別)というなかなかの高級品。しかし半値だったとしても、修理して使い続けようと思う愛着があります。
グリップエンドにリスがいます。
マホガニー調のリールシートも愛おしい。
結論、SDGs的なロッドとは、値段は関係なく、愛着を持って使い続けられるロッドであるとは思いますが、買うまでの迷いや悩み、使い始めてからの愛着の湧き方というのは、ハイスペックなロッドかな、と思っています。
それではまた。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。