また渓流の話で申し訳ないと初めから謝っておけば大丈夫!とたかをくくっている藤井です。
この前、とある有名河川の支流の支流の支流の支流(もう完全な山の中)ぐらいに釣りに行きました。
そしたらそこにはいてはいけない魚がいたのです。
魚に罪はありませんが、どうしてもそんな現実を知ってもらいたくて書くことにしました。
今年はいつもの時期ではない
僕は年に数回、長野県まで足を運んで友人と一緒に渓流釣りに行っています。
その友人はANGLERSのアプリで知り合い、かれこれ6年ほどの付き合いになります。
僕の渓流経験はその人から教わったものが多く、かなり影響を受けています。
毎年4月と9月は必ず行っているのですが、今年はコロナの影響でいつもの時期からはズレて6月の釣行になりました。
今回入った場所については伏せますが、あまり人が入っておらず蜘蛛の巣が多かったり藪こぎするときに自分が開拓者になる状態から、あまり人が入っていないような状況でした。
そんな状態ですから、僕のホームである神奈川県ではあり得ない場所でした。
それは突然に
その釣行の途中で、僕の友人がとある魚を掛けました。
なかなかネットインしないので近寄ってみると、本人曰くニジマスらしく『なんでここにニジマスがいるんだよ』と彼は話していました。
ただ、その魚はネットインする寸前に逃げてしまいました。
問題はネットインする寸前に見えた個体が、『ブラウントラウト』のように見えたこと。
ネットインできていないのでまじまじと見たわけではありません。
しかし、僕も友人もその逃げる瞬間をみていてニジマスに見えなかった。
もちろんアマゴでもイワナでもなかったと共通で認識しています。
すみません、これだけ話しても魚の写真がないのでなんとも確証がないのですが、あれは絶対にブラウントラウトだった。
ブラウントラウトは一般にヨーロッパとアジアに生息していると思われているが、実際には極付近まで周遊する。またギリシャやエストニアには海から遠く淡水のみで生活するものもある。絶滅危惧種とはされていないが、いくつかの地域では、生息域の破壊や乱獲などによって数が減っている。fario 型は比較的冷たく、酸素の豊富な陸水を好み、特に山地の大きな水流に多いが、他のサケ科の魚の最適温度よりは温かい摂氏15.5-18.3度程度である。
ブラウントラウトは標準的なサイズの魚で、ある地域では20kg以上になり、また小さな川では1kg程度以下のものもある。国際ゲームフィッシュ協会 (IGFA) の公認記録では、18.25kgのものが1992年5月にアーカンソー州のリトルレッド川で釣られた記録が残っている。
ここの支流ではありえない
長野県の犀川や梓川なんかにはブラウントラウトが普通にいて、長野で外来魚といえばブラックバスよりブラウントラウトの方が有名だということを聞いたことがあります。
同じ長野県ですので居てもおかしくないと思う方もいるかも知れない。
しかし、今回ぼくらが入った河川は有名河川の支流の支流の支流の支流ぐらい支流です。(どんだけ支流やねん)
しかも大きな堰堤があり、下からは登ってこれません。
となると上から逃した人がいる。
それは間違いない!
コロナの影響で
友人はもう何年もその渓に通っているが、ブラウントラウトが釣れたのは初めてだそう。
またその場所の近くにはないが、少し行ったところに管理釣り場があるとのこと。
コロナの影響でお客さんが来なくなった管理釣り場、もしくは養殖場がブラウントラウトを逃したのではないかとのこと。
もちろん、管理釣り場にお客さんが来ないからといって直接逃がすことはないと思います。
ただ、その河川の漁協が放流事業をしていて放流魚を近くの養殖業者に委託しているとします。
本来なら管理釣り場側が買い取ってくれるはずだったブラウントラウトがお客さんが来ないことで買い取られなかった。
結果、養殖業者はブラウントラウトや他の魚が余ってしまった。
管理釣り場は買わないので、普段から漁協が買い取る分にブラウントラウトを入れたのではないか。(すべてただの予想)
写真はないが、あの時見たのは明らかにブラウントラウト。
その事実は譲れない。
しかも大きな堰堤があるので、登ることはない。
上流から入れないといるわけない。
このことから以上のことが推測されました。
絶対に放流しちゃいかん
だめ!絶対!闇放流禁止!
今回の場合が闇放流なのか不明で、推測の域を出ませんが業者が外来トラウトを小規模河川にいれるなんて闇放流より悪質です。
外来魚といえばブラックバスが一番目立っていますが、それ以外にもたくさんの外来魚がいます。
魚には罪はありません。
ただ、そこにその魚は居てはいけません。
そこにその魚がいるということは、誰かが逃さないとありえません。
ほぼ誰か人間の仕業です。そのようなことは絶対にしないように!