僕は小学生のときに、バス釣りにハマりました。
初めて1年間は全く釣れず。
初めて釣れたのは1年後で、32cmのブラックバスでした。
なぜか野池なのに、レッドヘッドのポッパーを使っていました。
まぁソルト用とかバスからしたら関係ないんですけどね。
そんな小学生時代から、僕の頭は『目に見える場所を水に沈め、ブラックバスはどこにいるのかを考える』ような想像力の使い方を間違えた人になりました。
魚にとって安心する場所
今回の話をする前に、まず僕の家にあるアクアリウムの話をします。
3年ほど前から、僕はアクアリウムにハマっています。
僕にとってのアクアリウムとは、水草の飼育だけで大したものではないのでご勘弁を。
育てているのは前景草と呼ばれるグロッソスティグマとキューバパールグラスの2種類のみで単に水槽内を緑の絨毯にしたかったのが動機です。
まぁ脱線はここまでで、水草以外にミナミヌマエビを5匹だけ飼っているんですが、このエビ達はいつも同じ場所にいます。
その場所が安心するんでしょうね。
ではそもそもなぜ安心するのか、なぜそこにいつもいるのかを考えてみます。
光が嫌い!?
エビ達は光が嫌いなようです。
寝る前にライトを消すと水草を食べに水槽全体に広がりますが、ライトを付けると物陰に隠れます。
僕の飼っているミナミヌマエビはライトが付いているときはいつも同じ場所にずっと隠れています。
ヒエラルキーがある
一番大きいエビは必ず同じ場所にいます。
しかも周りのエビから離れて単独でいます。
グロッソよりパールグラス
食性にも変化があります。
僕の水槽内では、グロッソスティグマよりもキューバパールグラスの方が食害にあいやすく、キューバパールグラスの方がたくさん食べられています。
これらから、エビがその場所にずっといるのは、何かしらの理由があります。
もちろんエビにも個性があるのですべてのエビが同じようだとは言い切れません。
ただ、だいたいのエビがどこにいるのか、何をしているのかを考えると、多くのエビがパターン化しているのがわかるようになります。
まぁ絶対に行いませんが、結果的にこのエビ達を釣ろうと思ったらどこに餌を投げればいいのか安直に想像できます。
地上を水中と思って想像する
もうひとつ違う話をします。
先程、僕は『目に見える場所を水に沈め、ブラックバスはどこにいるのかを考える』と言いました。
これは自分の部屋や職場、学校の教室で目に見える景色をすべて水に沈めて、僕がバスだったらどこに付くのかを考える行為です。
水流があるとしたらその水流が当たる場所、陽の光があれば光によって影になる場所、ベイトがいればそのベイトが多く付きそうなところなどを目の前の風景で想像します。(ちょっと変態的な行為です)
どこに魚は付いているんだろうと想像し、なぜそこに付いているのか。
そこに付いて何をしているのか。
時間が経ってもそこにずっといるのか。
そんなことを考えます。
想像の世界なので、答えなんてないんですけどね。
こんな感じで普段から想像していると、釣り場について狙う場所を考える癖がつくんです。
また想像力を付けるとラインを通じて、ボトムの形状や質感なんかを想像しやすくなると思っています。
水中をイメージできると釣りがもっと楽しくなります。
是非、普段から目に見える光景を水中だと思ってみてはいかがでしょう。
ブレイクを感じろ
それでは、今回の本題です。
水中の生物の多くは、同じ場所に集まりやすい性質があります。
また、その集まる場所には集まる理由があるようです。
その場所の1つにブレイク(カケアガリ)があります。
多くの生物はブレイクに集まりやすい傾向があります。
みなさん、釣りをするときにブレイクがどこにあるのかを考えながら釣りをしてみましょう。
どこにブレイクがあるのか。
今、自分の投げたルアーがブレイクについているのか。
水中の形状を感じて釣りができるようになりましょう。
これは、どの釣りでも当てはまると思っています。
バスはもちろんのこと、シーバスだってヒラメだってアマゴだってヒラマサだって同じです。
唯一違うのは、回遊魚であるマグロやカツオかな。
ただ、ナブラが起きやすい場所はブレイク絡みの場所もたくさんあるので、違うとはいい切れません。
ブレイクを感じて、ボトムを感じて、地形を想像できるようになりましょう。
ラインから地形を感じよう
そもそもブレイクはどう感じたらいいの?
そう思う人もいるかもしれません。
ブレイクの感じ方は、色んな方法がありますが一番わかりやすいのはラインを通じた方法です。
ラインを使ってボトムや水深を感じ、壁やブレイクを感じることができます。
釣りを初めたばかりの方は、どこに投げたらいいのかわからないかと思います。
小規模なフィールドの場合や、目に見える障害物がある場合はそこを狙うと思います。
目に見えるというのは、想像しなくていいので比較的、簡単。
ただ、多くの釣りは目に見えない場所を狙います。
今回のブレイクだってそう、基本的には目で見ることはできません。
目に見えないということは、限りある情報で想像する力が必要になります。
その限りある情報の1つがラインから得る情報です。
ルアーを投げて、着水から一定期間はルアーが沈むスピードに合わせてラインが出ていきます。
ただ、ルアーがボトムに着けばラインは出にくくなります。
その小さな違いで、ボトムについて知ることができるでしょう。
限りある情報から、水中をイメージできるように普段から想像してみましょう。
そしたら、ボトムに着いたルアー(正確に言うとライン)から、その地形が読めるようになるかと思います。
それが上達の第一歩です。
釣りには想像力が必要だ
何もないところには、魚は居たくありません。
起伏の変化がない場所は安心できませんから。
その結果、だいたいの魚は安心できる場所が決まっています。
僕の家のエビ達のように。
その理由は様々で『ベイト(餌)が多い』『外敵から身を守れる』『酸素が多い』など色んな要因が関与しています。
なぜそこにいるのかについては、個体差はあれどだいたい理由は同じなんですよね。
その理由の正確な答えはわかりません、すべては想像するしかありません。
釣りには経験だったり集中力だったり、必要な力が多々あります。
ただ、その中でも最も必要なのは想像力だと思います。
どこに魚がいるのか、なんでそこにいるのか、普段は何を食べているのか、この時間はどこに移動するのか、何でルアーを見切るのか、こんなことを考えるとワクワクしませんか?
考えれば考えるほど釣りが好きになりませんか?
ちなみに先程も言いましたが、どれだけ考えても答えはないです。
答えがないので、経験でパターンを作るしかありません。
その経験が、いつの日か釣果として結果にでます。
答えがないから、面白くない?
答えがないから、面白いんだと思いますよ、釣りは。