色んな魚が動き出す春、中でもこの時期は春に産卵する魚たちが大物の確率が上がるので特に面白い季節ですね。
チヌもその中の1つです。
そろそろデカいのが釣れる乗っ込みのシーズンです。
今回はとまんがチニングに使ってきたワームの中で、圧倒的に実績が高い2つのワームを紹介します。
是非使ってみて下さい。
バス用なのにチヌが異常に釣れる2つのワーム
チニング専用のワーム、もしくは根魚を含めたソルト用として販売されているワームは数多くあります。もちろん、そんな専用ワームも結構な種類を使いました、そして普通に釣れました。
※いわゆる専用ワーム。ボンボン系のチヌ用ラバージグもたまにやります。
しかし、そもそも専用ワームじゃないと釣れないんでしょうか。
そんな中チニングワームではないワームでもチニングに使ってみたら、圧倒的な釣果の差を体感したものが2つあります。その2つ、実はどちらもバス用だったりします。
「バスもやるから持っているもので」という理由で使うようになったわけではなく、むしろ、このサイズのワームをバスに使うことは皆無でした。
結果的に、色々考えて試しているうちに見つけたものです。
いずれにしろ、この2つは、群を抜いて釣れると感じます。
使う頻度が多い少ないはありますが、違いを感じてきたからこその現在の使用頻度になります。
チヌって比較的ルアーへの反応がいい魚なので、釣れる時はなんでも良かったりするイメージなんですが、これから紹介するのは、ダメな時こそ釣れたり、いいときはもっと釣れうのを数多く経験したワームです。
デプス デスアダーホッグ3インチ (テールカット)
このワームをチニングに使いはじめたきっかけは、元々大きいサイズの5インチをバスで使っていて、とても良い思いをしていたことにあります。
クロー系、ホッグ系と呼ばれるワームは数多くありますが、中でもこのデスアダーホッグは、ボディや全体のシルエットに比してデカくて重い腕が特徴的で、手に持つとブルンブルンと重量感が伝わります。
チヌ用として販売されているワームはもちろん、バス用ホッグの中でも、これほど腕ににパワーを感じさせるものは少なく、腕の付け根にあるくびれの効果もあって水中ではかなり強く水をかき回すような気がします。
「水を受けて細かいパーツがピロピロ動く(受動)」 ではなく、「ブワンブワン動いて水をかき回す(能動)」 の違い、そんなものを感じます。
元々、アタリが遠い時にもっとアピールできるものがないか考えていた時に「あ!デスアダーホッグがいけるんじゃね?そういえば3インチもあったな。」と思い付いて試してみたわけです。
結果、めちゃくちゃ釣れました。
普通に釣れたのではなく、めちゃくちゃ釣れたんです。
その後、色んな場面で他の物と比べながら使ってきて、気付いたことがあります。
それは、アタリが激しく、釣れるサイズが大きいということ。
ボリュームなのか腕の動きなのか分かりませんが、とにかくガツン!とくる。
そして釣れたらいいサイズなのが、たまりません。
思いついたことを試してみても、思惑通りにいくことって結構少ないものですが、これは「いいもん見つけた♪」となりました。
基本的にスミスのAR-Rigでのズル引き、リフト&フォールで使うことが多いです。
シルエット的にはチヌ用としては長い気がするので、しっぽの部分を1㎝~1.5㎝ほどカットしています。
アタリがあるけどいまいち喰い込まないときや、アタリ自体が少ない時はワームをおとなしい方向に変えたくなります。
ただ、逆にそういう時こそこのワームを試してみてください。
ガンクラフト ビッグスパイダー マイクロ
もう、ビッグなのかマイクロなのか分からないネーミングになってますが、クモをモチーフにしたワームですね。
これは完全にカニですね。チヌはとにかくカニが好きな魚です。
当たり前すぎるマッチザベイト思考でカニっぽいシルエットのワームを探していたのですが、チヌ用のワームってどっちかというとエビっぽいシルエットの物が多いんです。
もちろんカニをモチーフにしたものもあるのはありますが、なぜかカニ系はモチーフというより、「実物の型を取って作りました!」的なものが多い。
実際に、それらも試してみましたが他の物と特に変わりない…いや、いまいちだったりすることの方が多い印象でした。
そんな中、このビッグスパイダーマイクロだけは異常に釣れるんです。
ルアーは単に形がエサに似ていることが釣れる理由ではないということですね。
もちろん、決まった餌を偏食しているような場面ではマッチザベイトが重要な時もあると思います。
ただ、ある程度デフォルメしつつデザイン性も含めて形づくられる中で、何か魚を惹きつける要素が突出していることが大事なんでしょうね。
※ビッグスパイダーマイクロは、不思議とシーバスが釣れることも多いです。
ある日のこと、釣り場で出会った、生きたカニで前打ちをやっているおっちゃんと話してたんです。
話の流れでルアーのことを色々聞かれて、その時使っていたビッグスパイダーマイクロを見せました。
おっちゃんに「これで前打ちしてみてよ!」と一つ渡したら、ポンポンと2匹釣れてしまい、おっちゃんも興奮。
餌が調達できない時の予備に買っておくので、商品名とか教えて欲しいと言われて一袋あげた。そんなエピソードもあったりします。
ちょっと餌持ちが悪く、釣れても釣れなくても結構な数を消費してしまうのが玉に瑕なんですが、ビッグスパイダーマイクロは、「カニっぽいから」という理屈以上の何かがあると感じさせる釣れっぷりです。
デスアダーホッグと同じく、スミスのAR-Rigでのズル引きやリフト&フォールで使ってます。
用途の枠を超えて試すのはアリ
チヌは結構どこにでもいて、“近くの海”にいる魚なのでまだやったことない人はぜひ。
特にバス釣りが好きな人は楽しめると思います。
とりあえずやってみるには、バスタックルでできますしね。面白いですよ。
最近は釣り具もドンドン細分化されていて、色んなものが“〇〇専用”だったりします。
しかし、とまんはその辺りはあんまり気にしないところがあります。
むしろ逆に、【自分が欲しいと思っていた釣具を探していたら、他の釣り用のものにあった】なんてことは結構多いものです。
人間側の振り分けなんて魚にすれば「知ったこっちゃない」わけで。
気にせず良さそうと思ったものは使ってみればいいと思います。
バスを釣るからバス用、チヌを釣るからチヌ用と考えるよりは、もっと広い考えで買い物をした方が目的のものに出会える確率も増えると思ってます。
では皆さん、よい釣りを。
10歳の頃、父に連れて行ってもらったフナ釣りをキッカケにどっぷり沼の釣り人生を歩んで40ン年。
バス、雷魚の歴は38年になります。その他、シーバス、エギング、チニング、エリアトラウトなどなど、ルアーは何でも好きです。
運営藤井氏の命を受け、バス釣り関連をメインにマガジンを書かせてもらうことになりました。
役立つ情報をお届けできるよう頑張ってまいります。