新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
福井県を中心に活動をしています山内山と申します。主にオフショアでのルアーフィッシングをメインに行っており、現在マイボートの船長として日々修行中です。
冬の日本海。この時期になると、時化のためなかなか船が出せません。
そのため、この時期、出れそうな時は出ますが、それ以外は家でコツコツ釣具の整理やメンテナンス、さらに外で仲間とワイワイと船の修理やメンテナンスをして遊ぶのが休日の楽しみとなります。
前回はスーパーライトジギング(SLJ)のロッドの選び方について書かせていただきました。
今回はスピニングリールの選び方について書いていきたいと思います。
スピニングリールのメリット・デメリット
まずはスーパーライトジギングでのスピニングリールを使う際のメリットとデメリットをおさらいしていきます。
スピニングリールを使用するメリットとして一番に挙げられるのが、キャストがしやすい点です。
キャストすることにより、20~30m位の比較的浅い海域や、風や潮が止まり、まったく船が流れないような場面で横に広く探ることができるようになりため、非常に有利となります。
ベイトリールでも出来ない事は無いと思うのですが、私のようにベイトリールのキャスティングが下手くそな場合は、バックラッシュ等のライントラブルを発生させたり、あまり遠くへ飛ばせなかったりと、ベイトでのキャスティングはあまりお勧めはできません
次に、スピニングだと、スプールからの糸の排出がしやすいため、素早くジグを落とすことができます。
また、ドラグ性能がベイトリールよりもスピニングリールの方が優れており、微調整が可能なところもスピニングリールの良いところです。
デメリットはフォール時の当たりが取りにくい点です。
スーパーライトジギングのターゲットであるイサキやタイ等はフォール時によく当たってきます。
フォールの当たりを取るにはベイトリールの方が有利なようです。
また、ボトムの底取りもわかりにくいため、根周りで着底に気づくのがワンテンポ遅れると根掛りしてしまいます。
スーパーライトジギングでは、非常に高価なタングステンのジグを使用することがあります。
1個ロストするだけで大損ですし、海洋汚染でもあります。スピニングリールで根周りを攻めるときは全集中で底取りしなければなりません。
どんなリールを選べばいいの?
スーパーライトジギングを始めるにあたって、どんなリールを使えばいいのでしょうか。
釣具屋さんに行くと、大小様々な機種が置いてあり、正直どれを選んだらいいのか迷ってしまうかと思います。
これからSLJ用にスピニングリールを選ぶ方向けに、購入の際のポイントを書いていきます。
糸巻き量
スーパーライトジギングで使用するリールは、一般的に0.8号が200m以上巻ける物が良いとされています。
スピニングリールだとシマノなら3000~4000番、ダイワなら2500~3000番(LTは5000位迄)といったところでしょうか。
PEは0.8号が基本と言われていますが、この釣りをやっていると、不意に予期せぬ大物(ヒラマサ等)がかかることがあります。
そのような場合は、0.8号では不十分です。私もブチブチ切られまくりました。
しかし、ラインを太くするとジグが沈みにくくなったり、魚の食いが悪くなります。
根魚や小型の青物をターゲットにするなら0.6~0.8号でもいいでしょう。ヒラマサやブリも釣りあげたいという方は1号~1.5号を巻くと良いでしょう。
重量・剛性・ギア
ロッドが軽く繊細なため、できるだけ軽めのもので、そこそこ剛性があるものを選んでください。
ギア比はノーマルギア(パワーギア)の方が細かいアクションをさせやすく、魚とのやり取りの時も楽だと思いますが、ハイギアでも問題なく使えます。
オススメのスピニングリール
さて、だいたい候補が絞られてきたところで、私のオススメのリールをご紹介します。
シマノ ストラディックC3000
うちの職場の後輩君が購入し、使用しております。
このリールの良いところは、コスパに優れているという点です。2万円台でこの性能は魅力的です。入門者にお勧めです。
シマノ ヴァンキッシュ4000XG
このリールを使っている人結構多いです。とにかく軽くて剛性もあります。巻上げ力もあるので、青物がかかっても問題なしです。
目の前で華奢な方がヒラマサを軽々上げていたのですが、その時に使われていたのもヴァンキッシュでした。
シマノ ツインパワーXD C5000XG
何を隠そう私の今愛用している機種です。私はC5000を使用しています。
ハマチなど小型青物なら、安心してやり取りできますし、ヒラマサも上げることができました。
シマノ ステラ4000XG
言わずと知れたシマノのフラッグシップモデル。もちろん、SLJでも大活躍です。これを持っていたらまず、間違いありませんただ、私には高嶺の花です…。
ダイワ ルビアスエアリティLT4000
このリールの良いところはとにかく軽いところです。SLJのロッドはオフショアフィッシングの割にかなり軽いため、タックルバランスを考えると、リールも軽いものを合わせる必要があります。
また、軽量コンパクトであることにより、長時間使用しても疲れにくいというメリットもあります。
ダイワ セルテートLT5000
このリールの良い点はモノコックボディとタフデジギアを採用していることにより、軽量かつ高剛性とパワーある巻き上げを実現しています。
その為、不意な大物にも対応できる心強いリールです。
最後に
今回はスーパーライト向けのスピニングリールの選び方について書いていきました。
選ぶポイントは、「PE0.8号が200m以上巻ける物」、「軽くてかつそこそこ剛性が高い物」です。
あとは、店先で自分で実際に触ってみて、重さ、巻き心地等を実際に確かめて自分に合った物を購入してください。
何が釣れるかわからない、魚種限定解除の釣りであるスーパーライトジギング。繊細なタックルだからこそ味わえる強い魚の引き。
そして、食べておいしい大衆魚から、市場ではあまり出回らない高級魚との出会い。皆様も楽しんでみてはいかがでしょうか。
生まれも育ちも福井県。子供の頃から地元の川や海で釣りをしてきました。
最近は、オフショアでの釣りに没頭してて、ジギング、キャスティング、タイラバ、イカメタルと幅広く楽しんでいます。
昨年船舶免許も取得して、現在はプレジャーボートの船長見習い中です(笑)。