どうもこんにちわ、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めて4年目、東京湾と相模湾をホームにしつつ、年に何回かは遠征に出かける、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。偉そうに語る時も多々ありますが、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそだったりしますので、話半分で聞いてくださいね。
今回はリールのトラブルシューティングです。
ではどうぞよろしくお願いします。
はじめに
リール分解してますか?やっぱり毎日分解したいですよね?分解しないと寝つきが悪かったりしませんか?
僕は1日1回、できれば朝夕の2回くらいは分解したいと思いつつも、他にやることもあるので出来ておりませんが、結構な頻度で分解してます。ではなぜそんなに分解したくなるのか?理由は古い映画の影響かもしれません。
セント・オブ・ウーマンという映画がありまして、アルパチーノ扮する盲目の退役軍人が、拳銃を何も見ずに、といっても盲目なので見えないのでしょうけれど。。。分解→組み立てを行うシーンがあるのですよね。
参照:https://eiga.com/movie/46249/
その際、とても手際よく分解するのですが、軍人の命とも言えそうな拳銃をそうやって扱えることはとても格好いいと幼心に思ったものです。
一方、ぼく自身はただの釣り人です。そして分解出来る釣り人の命と言えばリールです。
そんなリールをいとも簡単に分解して組み立てられたりしたら格好いいな、と思ったりはそんなにしなかったのですが、いまでは簡単に分解&組み立てをできるようになりました。
釣りの最中、折れたら終わりの竿とは違い、頑張れば解消出来るのがリールだったりします。リールのトラブルを未然に防ぐには事前の準備が必要ですし、トラブルが起きてもなんとか対処できるようになるにはリールの構造を知っておくのがベターである、ということを分解の技術向上とともに強く思うようになりました。
ただ、分解にあたっては組み立てられなくなってしまったり、組み立てたはいいものの元どおりに動かなくなることもあるので、他人様に対して積極的には分解は推奨しません。
推奨はしませんが、どうしても分解してみたい、あるいはリールについてもっと知りたい、という方向けに、リールについて少し書いてみようと思います。今回は初歩としてトラブルシューティングです。
リールのトラブル
リールのトラブルですが、発生が想定できる主なケースは以下でしょうか。
稀とはいえ、こうしたケースが発生すると思います。
これらトラブルは駆動系と回転系にわけて考えるとトラブルシューティングがしやすくなると思います。
上記の例で言えば、1は駆動系、2と3は駆動系と回転系の両方、4は回転系である、といった具合です。
トラブルの態様は百花繚乱ですが、今回は上記で言うところの3.ハンドルを回して感じる異常について見てみます。
ハンドルの巻き感
リールのインプレッションの記事や中古リールの説明を見ていると、巻きの際の「シャリ感」とか「ゴリ感」とか書いてあるのを見かけることがあります。
こういう感じ。
が、そう言われても正直わからなくないですか?どういう感覚?
少なくともわかるのは「良くはない」という事だと思います。ネガティブな印象がないものの方が良いに決まってますね。
ではそうした「シャリ感」や「ゴリ感」とはなんなのでしょう。それらの正体をちょっと考えてみます。
リールの構造
次に、シャリ感やゴリ感というものがあるとしましょう。実際あるしね。
で、それを感じ取れたとして、直したいのが人情かと思います。
その際、なぜ、どこで起きるのか?これがわかれば解決出来そうじゃないですか?そのためにはリールの構造を知っておくと良いと思います。
例として、ぼくが一番分解している14カルカッタコンクエスト201で見てみましょう。
こういうことです。わかりました?
と言ってもわかるわけがないですね。
ごくごく簡略化すると下図のような構造でもってリールは動きます。
ハンドルにドライブギアシャフトが固定され、ハンドルを回す事でドライブギアが回ります。ドライブギアはスプールを回すピニオンギアと噛み合っているので、ハンドルを回すとスプールが回転します。これによりラインが巻き取られます。
また、クラッチを切ることにより、ドライブギアとピニオンギアが離れてスプールがフリーになり、ラインが射出されることになります。
ですので、「シャリ感」や「ゴリ感」はこれらが回転するどこかで生まれていることとなるはずです。
構造の意味と具体例
そして回転する部分、回転する金属が接触している部分は以下となります。
スムースに回転させるために、要所にベアリングが配置されております。番号を振ってある白い四角ですね。また、ベアリングはモデルによって配置されている個数が違います。
以上を踏まえた上で、簡易的に異常の箇所を類推する手順を紹介していきます。
ここで、「カルコンにしか通用しない話?」と思われそうですが、シマノのベイトリールの場合、カルコン以外に関しても大凡の構造は同じだと考えて頂いて問題は無いと思います。
ざっくり言いますと、下記です。
この3箇所がポイントである、と理解しておくと、どこに異常があるかを発見しやすいと思います。
例としてアンタレスDCMDを用います。
上図、左上の31-137の一連の部品が駆動系のドライブギア関連、中段右側、左から見て138-23くらいまでと下段86-96がピニオンギア関連となります。
また、ベアリングは黒丸白抜き部品がそれであり、駆動系では23、27、41の3個、回転系では29、23、105、93の4個が配置されています。
カルコンとの違いは43付近のウォームシャフトの両端にベアリングが入っていないこと、回転系で一つ個数が多いことですが、おおよその構造は同じものと理解できるのではないでしょうか。
と、長くなりましたので、続きは次回でどうぞよろしくお願いします。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。