みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回はディープジギングについて、です。どうぞよろしくお願いします。
まずディープジギングとは?ですが、文字通りディープな場所、水深の深いところでのジギングです。
以前お伝えしたSLJでは「SLJの「ライト」とはどの程度ライトなのか?」が焦眉の問題となったことと同じく、今回は「どの程度ディープなのか」が最初に解決すべき問題となります。
人によっては水深50mでもディープかもしれませんし、100mでもディープではないかもしれません。諸説あると思いますが、ここでは一つの基準として、200m以深をディープとよび、200m前後〜で執り行う釣りをディープジギング、と呼ぶこととします。
なぜ200mかというと、株式会社平凡社世界大百科事典第2版では深海を
海洋生物学では深海deep‐seaとは,水深200m以深をいい
と、定義しているからですね。まぁ曖昧ですよね。
と、曖昧ですが、これを一つの基準として説明してみます。ただ、場合によっては水深150mとかそのくらいの水深もディープジギングとして取り扱います。
やればやるほど巨大なジグが増え続けることもこの釣りの特徴です。
以降、少々矛盾したり、定義が曖昧だったりすることもあるかと思いますが、フワッとした部分はご容赦ください。
何が釣れるのか
そして、本稿のディープジギング、曖昧ではありますが、200mくらいの深いところで、重たいジグを使い釣る手法です。
釣れる魚は普段お目にかかれないような魚が多いです。これまで釣ったことがあるのは、アラ、ムツ、クロムツ、シロムツ、キンメダイ、ギンメダイ、タチウオモドキ、あたりです。
アラです。こどもなのでコアラ、と呼ばれます。
もちろん、場所にもよりけりなのでしょうが、かの有名なアカムツやカンパチ、アラ(クエのことを九州ではアラといいますが、アラという種類です、でもクエも釣れるみたいです)、オニカサゴなどの高級魚や、メダイ、クロシビカマス、バラムツ、アブラソコムツ、アブラボウズなどの見慣れない魚もターゲットとなります。
200mどころではなく、500m以深ではメヌケなども釣れるようです。
釣り方
おおよそですが、水深の数字と同じ程度の重さを目安としたジグ、300mなら300gといったような重さ、で釣ります。
ジギングですね。ディープジギング、って言ってるもんね。それを、深いところで、ジグをゆっくり動かして釣る、スローピッチジギング、いわゆるスロージギングです。
ロッドにジグの重みをかけつつジグをぐーっと持ち上げてジグを動かし、フォールさせてバイトを引き出す、というのが一般的なメソッドです。イメージは以下です。
ロッドにルアーの重みを感じつつ、ある程度引き上げるとテンションが抜け、ルアーはスライドあるいはグライド・フォールを開始します。以下のイメージです。
1:ジャーク等の距離あるいは力の強さが、2:スライド・グライド・フォールに関係してきます。これを1セットとし、スライドが止まった地点でジャークを再スタート、この横の動きを複数層で繰り返すわけです。
再スタートする位置をどこにするかはリールのハンドルを巻く回数で決めます。Aの位置で再スタートするのか、あるいはCなのかは、水中でルアーにどういう動きをさせるかイメージしながら動かします。
A.スライド幅を狭く、縦の動きを少なく縦を広範囲に探りたい場合
→ジャーク少なめあるいは弱め・リール回転少なめ
B.スライド幅を広く、縦の動きを長く横・縦とも広範囲に探りたい場合
→ジャーク多めあるいは強め・リールは2回転
といった具合です。
水深が深いだけで、他のジギングと変わりませんよ、と言いたいところなのですが、水深というのは思いの外、さまざまな影響があるのですね。
僕自身、ちゃんとやり始めてまだ1年も経ってないのでわからないことや、研究課題が多数あります、というよりは毎回が勉強です。
最初にやってみて感じたのが「何がおきているのかわからない」でした。
水深が300mって、東京タワー(333m)の一番上からジグを落としているようなものですもんね。
底質にもよりけりでしょうけども、まず着底がわかりづらいです。次にバイトがわからないケースもあります。これはバイトしてきた魚が極小のユメカサゴだったり、という理由が大きいかもしれません。
加えて、掛かった後も相当サイズが大きくなければ引きません。何がおきているのかわからないどころか、なぜこんな釣りをしているのかわからなくなりそうでした。釣り糸じゃなくて輪ゴムとかで釣りをしている感じでしょうか。楽しいのか、これは?と。
ですので、やってみたはいいものの、大半の人は、二度とやるまい、と思うのではないでしょうか。「よくわからないけどもう一回くらいは。。」と思えるようであれば、その後も取り組めるようになるかもしれません。そんな釣りであることを最初に覚えておいてください。
おわりに
初回からとてもつまらなそうな感じですね。
でも、なかなかどうして、ディープジギングは水深ばかりでなく趣深いところもありますよ。
ヘンテコな魚が頻繁に釣れるのが特徴です。
次回はタックルについて解説します。引き続きどうぞよろしくお願いします。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。