みなさんはシイラという魚を知っていますか?
南国にいる魚で、僕のホームである相模湾にはまさにGWが明けた頃から釣れ始めます。
美味しい魚かと聞かれると、その辺りは濁しますがルアーフィッシングのターゲットとしてはかなり魅力のある魚です。
まだシイラの魅力を知らない方へシイラについて書きたいと思います。
南の魚で黒潮に乗ってやってくる
僕は、普段から相模湾に頻繁に釣りに行きます。
30ft弱のプレジャーボートで相模湾全域を走っているのですが、毎週のように出ていると季節に応じて海の様子が変わるのが体感できます。
このマガジンが公開されたのが2020/06/01ですが、まさに前日の5/31に2020年初のシイラが釣れました。
そんなシイラは、南から黒潮に乗ってやってきます。
相模湾の話になりますが、時期でいうと大体5月の中旬から釣れ始めます。
水温は、陸に近い場所が19度、相模湾の中央部が20度から21度、伊豆大島付近が22度ぐらいが目安だと思っています。
ちなみに昨日(2020/5/31)の水温は、港近くで20.3度でした。
いつでも釣れるというわけではなく、相模湾では5月に釣れ始めて、終わりは10月までになります。
ただ、2016年度はショアから11月21日まで釣れたので、残っているシイラがいれば11月まで釣れることもあります。
春を告げる魚はたくさんいれど、夏を告げる魚は僕にとってはシイラです。
シイラが相模湾で釣れ始めると夏が来たことを実感するんですよね。
シイラを釣るには
シイラは大きくなると余裕で10kg超えてきます。
友人の釣果では140cmで15kgのものもいます。
世界的にみたら20kgオーバーとか普通にいるそうです。
相模湾で僕がみたことあるのは130cmほどですが、かなり力のある魚ですのでタックルもある程度の強さが必要になります。
必要タックル
今から説明するのはあくまでもプレジャーボートでのタックルであり、乗合船などで出船する場合は各自のルールに従ってください。
船宿さんによってはPEの指定までもありますのでしっかりと船のルールに従いましょう。
また、ここまでオフショアの話をしていますがシイラはショアからでも釣れます。
船に乗らないと釣れない魚ではありませんので安心してくださいね。
ロッド | リール | ライン | ルアー |
---|---|---|---|
6〜8ft、MかMHクラス | 4000番クラス | 2.0号のPEライン フロロリーダー40lb |
割れない丈夫なトップ |
相模湾のシイラは、少し走ったり飛んだりするだけで、ヒラマサのように根に入ろうしたり、マグロのように50mもラインを出したりはしません。
よってプレジャーボートの場合は上記のタックルで全然問題ありません。
正直、上記のタックルは少し強めに書きました。
2500番のリールにPE1.0号でも全然問題ないと思います。
注意が必要なのはルアーです。
以前、僕はバス用のルアーでやっていましたが、2回ほど割れたことがあります。
割れてしまうとシイラのためにも自分達のためにも海にもよくありません。
僕はバス用のルアーはシイラには使わない方がいいと思います。
特にスピナーベイトとか使用している人をたまに見ますが、ワイヤーは伸びるし、良いものではないですね。
バス用の中で使っても問題ないとしたら鉄板系のルアーになりますかね、壊れる可能性がかなり低いので。
シイラがいる場所
ではシイラを釣ろうと思った場合、シイラはどこにいるのでしょうか。
だだっ広い海の上を手当たり次第走っても、「この時期」は見つけることが難しいかもしれません。
基本的にシイラは群れになり、表層にいます。
ただ、表層は表層でも「潮目」や「漂流物」についています。
潮目とは、潮がぶつかる場所でその場所だけ水面に波がなかったりします。
またそんな場所は海藻や流木などが浮かんでいることが多いです。
つまり、シイラを釣る場合は水面の色が違ったり、漂流物が浮いてる場所を狙いましょう。
下の画像を見て下さい。船の下の部分に色の違う帯状のエリアがあるのがわかりますか?
これが潮目になります。経験すると簡単にわかるようになります。
ちなみに漂流物や海藻が浮いていれば、そこは潮目の可能性が高く、その近くにゴミ溜まりや漂流物があり、その先にずっと同じように漂流物が続いていることが多いです。
ちなみに「この時期は」と書いたのは、8月になれば比較的容易に見つけることができるからです。
はじまったばかりのこの時期はまだ群れが小さく、数も少ないので見つけるまでに苦労するかもしれません。
シイラは基本単独ではいない
シイラを1匹釣ると、釣られたシイラにわんさかとついてくることがあります。
ペンペンと言われる40cmぐらいの小さいときには大きな群れでいることをよく見かけます。
また大きくなると番(つがい)でいる状況をよく見ます。
単独でいるときもいますが、小さくても大きくても大概は1匹釣るとその1匹についてくる印象がありますね。
釣り上げるときにあたふたして、船の下で泳がせているとたくさんのシイラが集まってきて他のメンバーにダブルヒットなんていう状況もあったりします。
1人が釣ると他のメンバーにチャンスとなるので、誰かが釣れたらすぐさま投げた方が良いと思います。
もりあがるのはこの時期がピーク
シイラがもっと美味しい魚で、簡単には釣れない魚であればもっと評価されてるのかなと思います。
ただ、シイラってそこまで美味しい魚でもなければ、全盛期にはヒット数が3桁をも超える比較的イージーな魚なんですよね。
結果的に、「1番の釣り物はシイラ」とか「メインで狙っている魚はシイラ」なんて人はあまり聞いたことなく、キハダをメインで狙っている人の練習や片手間だったり、初めてのルアーフィッシングでシイラに誘われたりと少し価値の低い魚なイメージがあります。
しかし、しっかりフッキングしないと掛からなかったり、頻繁にバレたり。
別名「万力」と呼ばれるほどパワーがあったりと、キャスティングゲームにとっては無くなてはならないターゲットだったりします。
特に相模湾では、シイラが入ってきたこの時期はシイラに沢山の人が盛り上がります。
まぁこの時期だけですけども。
マグロが入ってくれば、みんなマグロにいってしまうイメージがありますけども。
是非一度、興味を持たれた方は、スレていないうちにシイラを釣りに行かれてみてはいかがでしょうか。
群れが入り初めたこの時期は、大きいシイラが最も釣りやすい時期ですよ!