皆さんこんにちは!Yakeishi0718です。
2022年もアジングを楽しんでいるでしょうか?
私が住む地域では正月にコンディション抜群の尺アジが連発したものの、そこからデッドシーズンに入ってしまったようで、ここ一ヶ月まともなアジと出会えていません。orz
今回はアジング攻略において大きな要素となる『アミパターン攻略』について考えていきたいと思います。最後までご覧いただければ幸いです。
アミパターンとは?
昨今のシーバスゲームなどでよく言われるのが「バチバターン」や「コノシロパターン」など、のベイトに合わせた釣り方です。
対象魚が捕食しているであろうベイトの名前を取って『○○パターン』という言葉が数多く存在します。
ではアジングにはどのようなパターンが存在するのでしょうか?
アジングのパターンも地域ごとに特殊なものもありますが、全国的に見て大きく分けて二つあります。
それは「ベイトパターン」と今回のタイトルにもなっている「アミパターン」です。
水温が比較的低く、ベイトを追いかけるほど活性が高くない時や、産卵前で腹の中が卵で圧迫されることで胃にエサを入れられる容量が少ない時はアミを主食としていることが多いそうです。
「アミ」とは
「アミ」とはアジやイワシなどの小魚が捕食している海中に漂う動物性プランクトンです。
参照:「海に生きる微小な動物プランクトンの世界-国立科学博物館」
具体的にはカニやエビ、イカ、ゴカイなどの幼生(赤ちゃん)がそれにあたります。
サビキ釣りで使うアミエビが一番わかりやすい例でしょう。
つまりアミパターンとは、アジが主にアミを捕食している際に、ワームをプランクトンと勘違いさせてバイトを誘うということです。
どんな場合にアミパターンは成立するのか
アミパターンが存在するかどうかは季節や地域によりけりですが、特に港湾部では海の冨栄養化が進んでいます。
このことから、全国的にアジの食性がベイトなどの小魚を食べる傾向から、プランクトンを主なエサとするようになっており、居付き型のアジはその傾向が特に強いようです。
一方、マヅメ時に回遊してくるタイプの沖アジはベイトを追いかけていることが多いのでこれに当てはまることは少ないでしょう。
※居付き型の尺アジ。体表上半分の色が黄色みがかっているのが居付き型のアジの特徴。スーパーなどで売られている青みがかった沖アジと比較してみると一目瞭然です。
アミパターンにおいては1gアンダーの軽量ジグヘッドを要求される事が多くあります。
海中を漂っているプランクトンに見せるために非常に有効とされています。軽量ジグヘッドについて、次の項目以降で詳しく解説します。
軽量ジグヘッドのメリットとデメリット
では、軽量ジグヘッドが持つメリット・デメリットについて解説していきましょう。
特にデメリットについては正直に書かせてもらった上で次項でその克服の仕方を解説します。
<メリット>
01同じレンジを漂わせるようにゆっくりと引くことが出来る
これがアミパターンを攻略するための最大のメリットと言えます。
アジが海面近くのプランクトンを捕食するためにライズしていたり、ある一部分のレンジでしかバイトが無かったりする場合、重量があるジグヘッドでは同じレンジを引くのに少しコツが要ります。
対して軽量ジグヘッドは沈下速度が遅く、長い時間狙ったレンジにリグを置いておくことが可能です。
また、アジは目視でエサを探します。長い時間同じレンジを攻められるということは、それだけワームを長くアジに見せられるので、バイトチャンスも広がります。
そしてアジは潮上に頭を向けて流れてくるアミを捕食することも多いです。潮の流れに乗せるドリフト釣法にも軽量ジグヘッドが向いています。
02ワームのボリュームが小さくてもOK
特に活性が低いときや豆アジがいる場合は、2インチほどのワームも吸い込めず、ショートバイトに悩まされることがあります。
こういう時にワームのボリュームを下げるのですが、重いジグヘッドではワームのテールと針の長さがほぼ同じになってしまうこともあります。
参照:ダイワ月下美人ビビビーム
針の番手も小さい軽いジグヘッドならば吸い込みも良くなり、バイトを捉えることも出来るようになります。
次に、デメリットを見ていきます。
<デメリット>
01操作感がつかみにくい
ビギナーに一番問題視されているのはこの点です。
重いジグヘッドならば、糸も張りやすく、操作感も感じやすいです。
しかし、初めて軽量ジグヘッドを使うと「何をしているのか分からない」という感想を持つ人がほとんどかと思います。
数をこなすことが必須であり、操作のコツがつかみにくく釣り方の選択肢としてカウントしづらいというのが、最大のデメリットと言えるでしょう。
02遠距離は攻められない
これはあくまでジグ単ゲーム前提のお話です。キャロやフロートを組んでいない場合だと思ってください。
自重がないので攻められる距離は短くなってきます。沖に潮の流れがある、またはライズしている状況だと届かせられなくてもどかしくなるのが難点です。
私がキャストした場合、以下のような距離になります。参考にしてください。
※無風、キャスト5回の平均値
<使用タックル>
03キャストにコツが要る
キャスト後の操作同様、キャストそのものも難しいという声を多く聞きます。
振り子の原理で考えるとおもりの部分が軽いため、竿のしなりを活かして投げないと上手く飛びません。
竿先で投げようとしたら、すぐ先に落ちてしまうというのがテンプレになっているのではないでしょうか?
このようなデメリットがあるため、1gアンダーの軽量ジグヘッドを敬遠してしまう人を私は多く見ています。
私なりにその克服の仕方を考えましたのでご覧ください。
軽量ジグヘッドのデメリット克服法
まず推奨タックルですが、スローテーパー(胴調子)のロッドをおすすめします。
キャスト時に竿をしならせるようにするととても投げやすくなるからです。ファストテーパー(先調子)のロッドがお好みの人は、ロッドの硬さがFL(フェザーライト)、UL(ウルトラライト)または硬くてもL(ライト)を選択しましょう。
①キャストの克服
キャストの始めに意識することは垂らしの長さです。
「垂らし」とは、キャスト時のロッド先端からジグヘッドまでの糸の長さを表しています。私の場合は短くても60cmほど垂らしを取っています。
ロッドのレングスにもよりますが、バッドガイドから2番目あたりまで垂らしを取っていることが多いです。
次に振り抜く動作の時ですが、先ほど述べた振り子の原理で考えたときに、先端のおもりに重量が無いので、おもりの重さに頼ることが出来ません。
なので、垂らしによる遠心力と竿のしなりの反発で飛ばすといった感覚を持った方が良いと思います。
また、イメージとして野球の送球フォーム(内野間)がキャスト時のフォームとよく似ている気がします。
残念ながらキャストの動画の撮影が難しく、また「この動画が参考になるから見てください!」というのは少々難しいですが、Youtubeなどにあるアングラーの全身が画角に入っている動画を見ることをおすすめします。
②操作感の克服
操作に関しては基本的には前回の記事で書いたことが基本となりますが、「アクションをしながらリーリングで寄せてくる」と言うより、「竿でサビいてサビいた分の糸を巻き取ってくる」という釣り方になります。
ゆっくりと同じレンジを引いてくるイメージで操作してください。
重量があるジグヘッドと同じ操作方法だとすぐにジグヘッドが浮いてきてしまいます。
これでは、狙いのレンジに定位させられないだけでなく、手元でジグヘッドの重みを感じにくくなり、ジグヘッドがどこにあってどんな動きをしているのか分からなくなる最大の原因となってしまいます。
アジング全般で言えることなのですが、『糸を常に張る』ことを強く意識した方がアタリが感じやすくなります。アミパターンでのアタリの出方は特に小さいことが多いです。
サビいてくる中でジグヘッドの存在を感じる感覚をつかむために、日中や常夜灯が効いているポイントでどのぐらいの早さでジグヘッドが移動するのかを確認しておくことをお勧めします。
おすすめ軽量ジグヘッド
アミパターンで釣れるアジのサイズは様々ですが、私の地域では20センチ前後のサイズが多いことから、吸い込みをよくするためにショートシャンクのジグヘッドを多用します。
今回はジッと定位させやすいジグヘッドを選んでみました。
①HARIMITSU(MAG BITE) 小悪魔ジグヘッド
参照:MAGBITE
針先が外向きに開いているジグヘッドで、パッケージ通り豆アジ専用と謳っている製品です。
非常に小さいアタリになることが多い豆アジングですが、アミパターンでも同様のことが起こります。
豆アジの場合は、吸い込む口が小さいことから「掛け」を意識してこの針形状になってると思いますが、アミパターンでは弱い吸い込みでも「掛けられる」針形状になっていると思うようにしています。
サイズ展開も0.4g~1.5gと幅広いため、ゲームに展開を持たせられるかと思います。
②34 ZEROGURA HEAD
参照:34
アミパターンの最終兵器として開発された、鉛に樹脂をコーティングしたジグヘッドです。
フリーフォールでは沈み、糸にテンションをかけると水平移動に近い動きをするジグヘッドです。
通常のジグヘッドだと竿をサビかないと沈む傾向があるのですが、このジグヘッドは不思議なことに沈みにくいので、糸にテンションをかけさえすればレンジキープが容易となります。
通常のジグヘッドだと届かない距離にアジが要るのは分かっているけれどもレンジキープがシビアな状況の時に大いに活躍してくれることでしょう。
③土肥富 FLOW DRIVE HEAD
参照:土肥富
以前の、おすすめジグヘッドの記事でも紹介しましたが、私はこのジグヘッドをパイロットとしています。
アジのサイズが分からない場合、「大は小を兼ねる」という言葉が当てはめにくいので、まずはフックサイズが小さいこのジグヘッドを使います。
そして、掛かるけどバラしが多い場合はフックサイズを上げるようにしています。
サイズ展開も0.4g~1.2gとアミパターン攻略にちょうど良いので、重宝しています。
また、ヘッド上部がえぐれていることから、水の抵抗を受けて手元に重量が伝わりやすいので軽量ジグヘッドの入門としても優秀なジグヘッドと言えます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?軽量ジグヘッドを使いこなすことで周りよりも多くのアジと出会える可能性が広がります。
今まで「苦手なんだよなー。」と思っていた人もこれを機に挑戦してみては?
私はライター活動を始めてからアジングに関する書籍や映像を見ることが増えました。
その中で「釣れないなら真逆のことを試してみろ!」という言葉を何回も目にしました。
釣れないときにマイナーチェンジで対応するのではなく、思い切って全然違う方法を試すことが壁を打ち破るきっかけとなるかもしれません。
厳寒期ももうすぐ終わりです。心機一転、いろいろなことを試していきませんか?最後までご覧いただきありがとうございました。
関東在住のYakeishi0718です。物心つく頃には父と海へ出ていました。
昨年からアジングにドハマりしてしまい、いつの間にか半年で4本もロッドを購入していました(笑)
年間約250日の釣行から得られたものを皆様と共有できればと思います。