皆様、初めまして!拓馬と申します。
エンジニアとして働きながら、夏季は伊豆半島や三浦半島でショアでのルアーゲーム、冬季はエリアトラウトやアジングを楽しんでいるアングラーです。
この度アングラーズのライターとして、記事を投稿させていただくことになりました!よろしくお願いします!
主にエリアトラウトに関する記事をアップしていきます。
これからエリアトラウトを始めたい方や、通い込んで上達したいと思っている方は是非ともご覧くださいませ。
はじめに
連載を始めるにあたり、「エリアトラウトの定義」、「フィールドの種類」、「エリアトラウトの一般的なレギュレーション」など、長々と能書きを綴ることも考えました。
しかし、話が冗長になってしまうと、皆様に読んでいただけなくなってしまうかと思いましたので、初回からアクセル全開で行きます!
エリアトラウトを始めようと思っている方や、エリアトラウトを始めてみたけど思ったほど釣果を伸ばせていない思っている方々に刺さる情報をお伝えしていくこととしました。
そこで、初回に選んだテーマは「初心者必見!明日からすぐにでも始められるエリアトラウトの釣果アップ術!」です!
皆様これからどうぞお付き合いくださいませ。
エリアトラウトが難しい理由
水のクリアなナチュラルエリアで釣りをしたことのある方はお分かりかと思いますが、エリアトラウトのフィールドには、数多くのニジマスたちが溜まっています。
この写真だけを見てしまうと、どこに投げても、何を投げても簡単に魚が釣れてしまうと思ってしまうことでしょう。
ところがどっこい、ルアー、フライ専用エリアでのエリアトラウトゲームでは、そんなにあっさり魚が釣れるわけではないのです。
その理由は簡単!
ルアー、フライ専用エリアのポンドやストリームに放されている魚は、毎日何十回、何百回と自分の近くを通るスプーンやクランクなどのルアーを眺めているからです。
ありていに言えばスレているのです。
また、大都市からアクセスのよい有名フィールドの場合、土日ともなると非常に大勢のアングラーが押しかけるため、キャストできるところが満足にないほど混雑するケースも多く、とてもハイプレッシャーな状況になっています。
このため、ポイント自体の魚影は濃くても、エリアトラウトで安定して高い釣果を上げることは意外と難しいのです。
エリアトラウトは、ショアジギングやリバーシーバスなどとは違い、基本的にはお金を払って釣りをしますので、1本2本の釣果では満足できないと思う方がほとんどだと思います。
自分は、ポイントにもよりますが、地元の神奈川でよく通っているポイントでは、1日を通して平均50本程度の魚を上げていますし、上級者やトーナメンターの方は3桁レベルの釣果を上げる方もいます。
エリアトラウトは、ルアーフィッシングの中でも特にテクニカルな釣りであるため、釣果を追究していく場合、究極的にはテクニックがものを言う世界になってしまいます。
しかし、上級者やトーナメンターの皆様が利用しているようなメソッドは、エリアトラウトを始めたばかりの皆様が一朝一夕で実践できるようなものではないため、今回は誰でも"すぐに実践できる"釣果アップ術をご紹介していきたいと思います。
秘訣その1<釣れる時間帯とタイミングを意識する>
まず1つ目の釣果アップ術は <釣れる時間帯とタイミングを意識する>です。
これは当たり前じゃん!と思われるかもしれませんが、すいません!!敢えて書かせてください。
ショアジギングやリバーシーバス、いやエサ釣りなど他の全ての釣りもそうなのかもしれませんが、朝夕のまずめ時間は他の時間帯に比べて魚が釣りやすいと言われています。
これはエリアトラウトでも同じで、朝イチにポイントに入り釣りをすると、多くの場合イージーに連発が期待できます。
また、夕方日が沈む1時間ぐらい前から食いが活発になることが多いです。
理由としては、朝イチはポイントが叩かれていないのでプレッシャーが著しく低くなっていること、日没前は光量が大きく変化するタイミングでトラウトも餌を活発に追いかけること、などが挙げられます。
そして、エリアトラウトは、時間帯における釣果のムラがかなり大きい釣りです。
日の出から3時間ぐらい経過してしまうと、魚の活性が著しく低くなってしまい、ルアーカラーやウェイトの選択やアクション、リトリーブレンジの全てがシビアになってしまうため、初心者の方はガクンと釣れなくなってしまうことが多いです。
このため、朝まずめと夕まずめを狙うことで釣果を伸ばすことができます。
また、フィールドによっては、毎日決まった時間帯にフレッシュな魚を放流してくれる親切な管理釣り場もあります。
こうしたポイントでは、放流直後、ないしは放流後 10 分後ぐらいから急激に食いが活発になることがありますので、放流直後は特に集中して釣りをしましょう。
秘訣その2<釣れるルアーを使う>
2つ目の釣果アップ術は <釣れるルアーを使う>です。
エリアトラウトで最もポピュラーかつ利用頻度の高いルアーの種類はなんといっても「スプーン」です。
この「スプーン」なのですが、実は初心者には結構扱いづらい曲者だったりします。
理由は、「スプーン」での釣りは、ルアーカラーやウェイトの選択やアクション、リトリーブレンジの制御をかなりシビアに行えないと安定した釣果をあげられないことが多いためです。
「スプーン」で安定して魚を釣るためには、魚が泳いでいるレンジをキープしつつ、可能な限りスローに、一定の間隔でリトリーブさせて誘わなければなりません。
これが初心者には特に難しいのです。
写真はスプーンで釣れたブラウントラウト
ただし、初心者の方や釣行頻度の少ない方にとっても、「スプーン」での釣りが他のルアーよりも効果的なケースもあります。
それは、先述した朝夕のまずめや、放流直後のような魚の活性が目に見えて高い場合です。
魚の活性が高い状況下では、多少スピードを早めに巻いても、少しレンジが合っていなくても、ルアーサイズが大きすぎても「スプーン」はアピール力が強いので、効率的にヒットに持ち込むことができます。
加えて「スプーン」は手返しもいいため、魚の前を通せる回数も増えます。
一方で、活性の低い状況になってしまった場合に「スプーン」でやってみて釣れないなと思ったら、下記のようなルアーを使ってみましょう。
■ナチュラルエリアで流れのある場所
【ぐるぐるX】
参照:ぐるぐるX
【Xスティック】
参照:Xスティック
■ナチュラルエリアで水深の浅い場所
【シャロークランク系】
参照:ヴァルケイン
■ナチュラルエリアで水深のある場所
【AR-S】
参照:スミス
■ポンドエリアで濁りのある場所
【セニョールトルネード】
参照:ザクトクラフト
【フェザージグ系】
参照:楽天
※上記のようなルアーは一部のフィールドではレギュレーションにより利用できない場合がありますのでご注意ください!
これらのルアーは、手っ取り早く釣果を上げたい場合には「スプーン」よりも圧倒的に有効な選択肢です。
ただし、このようなルアーを使ったからといって簡単に釣れるわけではなく、それぞれのルアーごとに効果的なシチュエーションやアクションさせ方がありますので、それについてはおいおいご説明していきます。
この段階では、釣れなくなってきたら、「スプーン」以外のルアーに積極的に切り替えてみることが有効であることを知っておいてください。
日中なかなか魚を掛けることができず、焦れったい思いをする時間はだいぶ減らせると思いますよ。
秘訣その3<ポイントを移動する>
最後に紹介する釣果アップ術は <とにかくポイントを移動する>です。
この方法は、大都市近郊のメジャーポイントでは、土日は混雑しすぎているため必ずしも実行できない場合もあります。
しかし、エリアトラウトについても、ランガンとまでは行かなくてもフィールドの様々なポイントを移動しながら釣りをするのはとても有効です。
理由としては、先に紹介したような特殊なルアーに反応してくれる魚は、ポイントごとに1、2匹は必ずいるため、釣り歩いて広範囲に探ることで、そうした魚に遭遇できる確率がアップすることが挙げられます。
また、主にポンドタイプのフィールドの場合には、放水路や障害物の前などに魚が固まっていることが多く、ポイントによって大きく釣果の差が出ることがありますので、日中の釣れない時間帯は積極的に移動することをお勧めします。
ベテランになってくると、最初に入ったポイントで、「スプーン」メインで1日釣りをされている人もいますが、初心者のうちは、積極的に移動して自分のルアーやアクションに反応してくれる魚を積極的に探しにいったほうが、釣果をアップが期待できます。
おわりに
今回は "すぐに実践できる" をテーマにエリアトラウトで釣果をアップさせる秘訣をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事でご紹介した方法を実践していただければ、皆様もきっと釣果をアップできると思いますよ♪
次回はエリアトラウトの隠れた醍醐味の1つであるビッグフィッシュゲームに関してご紹介していきたいと思います。
それではまたお会いしましょう!