どうもこんにちわ、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めて4年目、東京湾と相模湾をホームにしつつ、年に何回かは遠征に出かける、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。偉そうに語る時も多々ありますが、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそだったりします。
今回は、ライントラブルの回避策、最後の一歩として、リールへのライン巻きつけについて考察してみます。
正直、ここまでやる必要があるのか少々疑問も残りますが説明していきます。どうぞよろしくお願いします。
ラインのリールへの巻きつけ
リールにラインを巻きつける際、みなさんどうされてますでしょうか?
ぼくは第一精工の高速リサイクラー2.0を使っていました。
参照:https://www.daiichiseiko.com/products/4959/
ただ、めっちゃテンションをかけて巻きつける際、特にPE4.0以上の太糸をキッチキチに巻きつけたい際に、リサイクラーがきちんと回っていなかったり、糸が巻いてある側のスプールが摩擦で溶けたりと、「本当にこれでいいのか?」という疑問はずっと残っておりました。そうした疑念が心の奥底で燻ったまま、不安の残る糸で釣りをしてきました。釣り始めると不安も消えちゃうんですけどねw
たとえばこれ。ダメでしょ、左側。ただ、これは高速リサイクラーが悪いという話ではなくて、使い方を間違えているのか、そもそもの用途が違う気もします。
そんなもやもやした気持ちを抱えたまま釣りをしてましたら、先日、根掛かりを外す際に、不思議な位置でPE本線が4回くらい切れました。理由はよくわかりませんでした。
今になって思えば、根ズレだとは思うのですが、自身のラインシステムで唯一不安なのが巻きつけ部分でしたので、そこが原因かとその時は思ったものです。本当にきっちり巻かれているのか?トラブルの要因になってやしないか?と。
これは高速リサイクラーでテンションをかけて巻いたPE3号300mです。300mともなると巻くだけでへとへとになります。
スプールエッジギリギリに巻かれてますね。「本当のギリギリはこんなもんじゃないぜ」と言われそうですが、自分的には結構なギリギリ間です。また、左側が膨らんでいるのが気になりますね。カルコン401のスペックはPE4号が260m入るので、3号だと346mな計算。まぁこんなもんかな、と思います。
ちなみに下巻きはフロロを10mばかりです。
ここまでやるのに、尋常ならざる力をかけないと巻けません。リサイクラーは軋み悲鳴をあげ、スプールは限界を超えて溶け出し、苦心の末にヘトヘトになりながら、これでもギッチギチにビッタビタに巻いた状態です。
途中でスプールは当然に、さきほどの画像のように、夏場の車内に放置したチーズのように溶けております。ここが一つ問題なのかな、と考えており、長年の課題でした。非樹脂製のスプールであれば溶けずに一定のテンションをかけ続けられるのではないか?と考えて探してみたりと、テンションキープを模索する日々を過ごしておりました。
新たな力の導入
そんな中、試しにテンションをかける器具として導入してみたのがこちらです。
商品名は「ミヤテンションアジャスターS」です。
これですね。漁師が使う電動リールなんかで有名なミヤエポックさんの製品です。これ系のテンションをかける製品は有名どころだとSOMのIK500なんかがありますね。
参照:https://www.amberjack.jp/fg-so-ik500/
IK500は
・テーブル等の設置する台が必要、かつ穴ぼこを開けてねじ止めが必要
・高価(48,000円くらい)
となかなかの問題があり、これまで二の足を踏んでおりました。
一方こちらはシンプルな機械です。
ロッドに取り付けて巻くことを想定されているようです。
画像のパイプ状のものがロッド、グリップで、設置した状態です。
そして使い方。溝にラインを巻きつけ、黒いつまみでテンションを調整して巻きつけます。
こういう状態です。
かけることができるテンションは最大5kgのようです。試しに黒いつまみを締め込んだ最大値でやってみましたがとんでもなく重たいです。
こういう状態でやってみました。後述もしますが、やり方はいろいろだと思います。もともと、ロッドに取り付けて巻く想定の器具のようです。今回は深場大物用ロッドのグリップ部分を前後逆にして設置し巻きつけてみました。
その結果がこちらです。
ビューティフル!ですね。でも単体だとイマイチわかりませんね。
並べると一目瞭然です。
すごくないですか?一定のテンションできっちり巻きつけられた本当の姿ってこんななのですね。これを見てるとリールに巻きつけられたライン同様にテンション上がりませんか?上がりますよね?ぶち上がりますよね!!「あー、はいはい、すごいねー」って感じかもですが。。。
これにより何が起きるのかを少し解説してみましょう。
巻きつけテンションが緩いと発生する問題
巻きつけテンションが緩いと発生すると思しき問題は2つあります。
一つはスプール内での高切れだと思います。巻きつけテンションが緩く、ライン間に遊びがあると、急激に引っ張られた際に、スプール内部で瞬間的な力がラインにかけられてしまうのではないかと思います。これによりラインが食い込み干渉し高切れにつながるのでは、と考えました。当たってるかはわかりませんが。
また、スプール上でラインが滑る状態となり、ドラグの性能をフルに発揮できないのではないかと思います。これは、スプールにゆるくラインを巻きつけると、ハンドルを回してもスプールだけが空転する状態のマシな状態と考えればわかりやすいと思います。
いずれにせよ、ライントラブルの遠因となるかと思います。気休めかもしれませんが、不安要素は取り除いておきたいものです。
導入の問題点
ライントラブル回避にはテンションをかけて巻きつけることは必須な感じですが、このテンションアジャスターの導入にあたりいくつか問題があるかと思います。
以下、見ていきますね。
設置
ロッドに取り付けてもできなくはないですが、タックル+アジャスターだと重たいし、テンションがかかってリールのハンドルを回すのも重たいので、作業がちょっとしんどいです。
このように、一旦何かの板にねじ止めして、クランプなどで、テーブルに固定すると使いやすくなります。こうすれば専用台も必要なしです。
力加減
もう一つ、果たしてどのくらいのテンションが適切なのか、があると思います。テンションをかけるのは、ライントラブル回避のためであって、テンションをかけるのが目的ではないですからね。なので、目安が必要だと思うのですが、そういう情報はどこにもありません。。
以下、ぼくの考えです。
・号数≒KGを目安にする
→例えばPE3号であれば、おおよそ50-60lb程度、中間値で25kg程度かと思います。その値の10%で2.5kgです。
一旦、1号であれば1kg前後、2号であれば2kg前後でかけてみました。これでノートラブルでいけるかどうか、今後様子をウォッチしていこうと思います。
なんにしろ、巻きつけでブレイクしても仕方がないですし、きっちり巻けてトラブルの無いテンションが必要ですね。根拠薄弱というか根拠は皆無ですが、ライン強度の10%程度であればラインに影響はなく、テンションも間違いなくかかると思います。
また、ここでの問題として、「本当にそのKGがかけられているのか」、問題があると思います。
これはドラグチェッカー等を使うか、バネばかりなどで測るしかないですね。面倒ですが。
一旦かかるテンション数値が判明すれば黒いつまみに基準値をマーキングしておくことで調整しやすくなると思います。初期設定必須ですね。
発熱問題
これを用いて巻いてるとラインと器具がびっくりするくらい熱を持ちます。なので、複数箇所に水をつけて冷やす必要があります。
巻く前にアジャスターを冷凍あるいは冷蔵して冷たくしておくのも一案かと思います。
ライン推奨問題
3-12号くらいのラインの巻きつけを想定している機械のようです。
それ以外のラインで、ドラグ設定値も低い、あるいは尋常でなく高いような釣りには不向きというか、想定外。
でも12号(240lb)程度のラインを使う釣りってなに?と思ってしまいますが、なんなんでしょうね。。。
試しに1.2号を用い巻きつけてみましたが、うまく巻け(た気がし)ました。
おわりに
12,000円程度と、少々値段は張りますが、2021.09.01現在で、2021年買ってよかったもの暫定一位です。
「釣り具屋で巻いてもらうから大丈夫」という方もいると思いますし、それでいいならそれでいいと思います。
ただ、頻繁に釣り具屋行くのも面倒なので、自力でなんとかされたい方、人任せの不安を払拭したい方は導入するのが良いと思います。
あとはコストパフォーマンスをどう捉えるか、でしょうか。
ラインの巻き替えを釣り具屋でやってもらうのに、支払うコストを500-1,000円程度と考えると、これを導入する分で24-12回分巻けます。
そうなると「ラインってそんなに巻きなおしますっけ?」という疑問が真っ先に浮かびますね。
毎週釣りに行き、毎週ラインを巻き替えたり、巻きつけなおしたりするのなら半年で元が取れるかもしれませんが、懇意な釣り具屋さんならタダでやってくれるかもしれませんしね。。。
明らかに人任せにしたほうがコストパフォーマンスは向上しますが、それでも自分で巻きたい方はぜひ!!
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。