バスフィッシングの担当ライターをやらさせていただいておりますgreat fujisanです。
東海地域をメインに様々なフィールドでバスフィッシングをやっていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。
三寒四温の季節がやってきます。本格的な春を迎える前にファーストムービングルアーを極めるチャンスです!!
今回は、厳寒期の裏パターンでもある「温排水orインレット」をテーマでやってみました。
冬でもしっかり攻めればバスは釣れます。どうぞ、ご覧になってみて下さい。
ヒミツ1.温排水とは
冬の大型河川を攻める上で温排水の存在はとても重要ですよね。
念のためご説明をさせていただきますが、淡水域では下水処理場や各種工場から排出される処理水が温排水です。
河川では生活汚水等を処理するための「浄化センター」という下水処理施設があります。
排出された汚水を集めて微生物の働きを利用してきれいな水に戻し、温排水として河川へ流す施設がこれですね。
つまり、処理水が釣り場に流れ込んでいる場所こそが「温排水ポイント」なのです。
ヒミツ2.温排水の探し方
温排水は基本的に水処理施設をGoogleマップやGoogleEarthの検索で探せばすぐに見つけられます。
ご近所の大型河川の側にある下水処理施設を探せば良い訳なんです。
有名なフィールドであれば、温排水がちゃんと河川に排出されていることを確認できますので、色々な情報が知りたい場合は、お住まいになられている「◯◯市上下水道局」「◯◯市水処理施設」等で調べると、水処理に関することが分かります。
画像写真をよく見て下さい。温排水のところだけ温度差があるので色が違いますよ。
ヒミツ3.温排水の攻略法
実際のブレイクラインと画像ではズレがありますが、写真のように大型河川にダイレクトに流れ込む温排水は、吐出されている部分がチャンネルのようにエグれていることが多く、ゴロタ等が絡むハードボトムなのが特徴です。
また、大型河川はタイダルの影響を受けやすいので、干潮〜満潮までの水位と温排水のタイミングを見計らって攻略するのが大切です。
温排水が流れ込むポイントの沖には、概ね下図のようなイメージでのブレイクラインが絡んでいます。
上潮、下げ潮の時合いに複合要素を合わせるとビッグバスに遭遇するチャンスもグッと高くなります。
例えば、上げ潮は温かい汽水が流れてきます。下げ潮時には冷たい真水が流れているようにタイダルウォーターは温度差のある水域なのです。
ビッグバスを狙うときは、満潮から潮が下げ始めたときに「河川の流れ」「潮の流れ」「温排水の流れ」が重なるときに時合いが多いです。
上潮から下げに入るまでがホットタイムが多いようですね。
ヒミツ4.ポンドではインレットが大事
ただし、人工構造物のインレット付近は釣り禁止のポイントもあるので注意が必要です。
ここまで河川について説明してきましたが、実は、ポンド(池)でも「農業用用水」「工業用用水」として大型河川を水源としているフィールドが沢山あります。
冬場は水量を抑えているためにインレットからの流入量が少ない場合があるので、事前にプラクティスをしながらネット調査をしておりますと、フィールドの由来や水源がどこからきているのか分かってきます。
例えば、メインとしている水源が大型河川からの流入で、元々の水源が他の川や湧き水等を利用調整しているポンドだとします。
こうしたポイントは底質に砂地が多く、ウィードが生えていることからも水温が安定しているのが想定できます。
インレットを上から見た画像
河川からのインレット(用水)は吐出量の関係から水流によって底質がチャンネルのように削れていることが多く、ハードボトムにゴロタ石があるのが特徴です。
枯れウィードとゴロタの混成エリアを攻める場合は、スナッグレス性の高いスピナーベイトを使うのがベストです。
インレットを正面から見た画像
工業用排水が流入しているフィールドでは、他のポンドに比べても水温が高い場合がありますので、上記画像のような複合スピナーベイトやジャークベイトでサーチをしながら攻めてみると思わぬビッグバスと出会える可能性があります。
特に水深のある枯れウィードの沖目をジャークベイトのスライドクションで狙うのも楽しいのではないでしょうか。
ヒミツ5.ジャークベイト攻略法
ポンドのインレットで釣れたバス。ルアーはMegabass VISION ONETEN R ITOWAKASAGIです。
基本的にジャークベイトは季節を問わないルアーですが、冬のジャークベイトはリアクション要素がとても強いです。
水温が下がればバスの動きも活発ではなくなりますし、厳寒期でも体力のある個体だけがシャローに上がって捕食する傾向にあります。
それが、温排水があればシャローエリアに上がってくるのは必然ですよね。
ジャークベイトに限らず、ルアーにはバスに捕食スイッチを入れやすい「トリックアクション」が必ず存在しています。
ジャークベイトもスピナーベイトのブレードと一緒でカラーローテーションが大事です。
ファーストムービングと呼ばれているルアーは障害物に当てたり、ラインとロッドの操作でスイム姿勢を崩すことでトリックアクションが可能になります。
基本的にジャークベイトはタダ巻きでも釣れますが、ルアー特有のスパイス的なアクションをさせれば簡単に釣れることもあります。
ジャークベイトの左右へのスライドアクションは、ロッド操作によるラインスラックに緩急をつけることでアクションが可能になります。
また、ラインを瞬間的に張ったり緩めたりさせることで、ルアーに無駄な力を与えずにイレギュラーな動きをさせることができます。
このリズミカルなアクションをモノにすれば、ワンテンのパワースライドによるリアクションバイトを体感出来ますよ。
フーミンさんの記事も参考にされてください。
ヒミツ6.スピナーベイト攻略法
ルアーはノリーズ クリスタルS/ライブギルです。
温排水のあるフィールドではハードボトムが多く、ゴロタやガレなどが沢山あるのでルアーをロストしやすいのが特徴です。
そのため、スナッグレス性が高く、集魚力のあるスピナーベイトで攻めるのがオススメです。
メタルバイブのリトリーブやリフト&フォールでも良いのですが、ルアーをロストして場荒れをさせないようにするのも大事な要素の一つです。
私はノリーズ/クリスタルS タンデムコロラドを主軸に使用しております。
参照:ノリーズクリスタルS
経験上のお話しになりますが、スピナーベイトはブレードのカラーを変更するだけで集魚率がグンとアップします。
特に温排水で釣れるバスはスモールベイトを捕食している傾向があるので、フィッシュライクなヨコの動きと、ベストマッチするベイトフィッシュがブルーギルの幼魚であれば、ギルカラーのスピナーベイトが炸裂します。
また、水質や天候でブレードカラーをローテーションしながらやってみるとニュートラルなバスにもスイッチを入れてくれます。
私のカラーローテーションはこんな感じですので、ご参考にしてみて下さい。
終わりに
冬の温排水&インレットの攻め方をご紹介させていただきましたが、寒いときが多いので防寒準備を整えてジャークベイトorスピナーベイトの温排水パターンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
極めればオールシーズン使える強い武器になるはずです。
お好きなルアーで自分だけのシークレットテクニックを見つけてみてはいかがでしょうか。
水路型で温排水が流入しているフィールドはバスへのプレッシャーもかなり高いので、とにかく釣りたいという方は「バークレイマイクロクローラー3インチDS」このリグを試してみて下さい。
サイトフィッシング用として以前のマガジン(シャローの見えバス/喰わせ攻略編)でアップしております。
スレたバスを攻略するための強い味方になりますよ!!
それでは、またお会いしましょう。