ふと、良いロッドってなんなのかと思って書いてみようと思いました。
偏見ですが、ロッドってリールに比べて性能差が出にくい、わかりにくいと思っています。
リールであればトラブルの頻度、滑らかさ、軽さ、剛性と、使っててわかりやすいというか、性能差が顕在化されていると思うんです。
もちろん、バットが硬いとかティップが入りやすいとかはわかるのですが、リールと比べるとわかりにくくないですか。
ではそもそも良いロッドってなんだろう。
自分はどこで判断しているのか。
あえて言葉で書いてみようと思いました。
良いロッドとは
【良い】という言葉がそもそも抽象的ではないので、良いロッドも人によって変わる!以上!
と結論が出せそうですが、あえて言葉で表現したいと思います。
僕は前のマガジンで人生最高のロッドについて書きました。
ここで書いたハマスペシャルとの思い出は数知れず。
初めて50upを釣ったのもこのロッドです。
ならば、ハマスペシャルは良いロッドなのでしょうか。
『僕の中では良いロッド』ではありますが、人によっては良いロッドではない可能性も充分にあります。
ではそもそも良いロッドとはなんなのか。
言葉に出してみる
今まで良いロッドだと思ったものを思い浮かべたら、共通項がありました。
- 魚が楽によってくる
- 長時間投げても疲れにくい
- キャスト時の抜け感がいい
もちろん、折れたことがないこと、トラブルが少ないことが前提にはなります。
この共通項である【疲れ】について考えてみました。
釣りの時間は9割9分は魚が掛かっていない時間です。
つまりほぼ、投げているかルアーを操作している時間が釣りの時間です。
投げるという行動、操作という行動に対して負担なくできるロッドが良いロッド。
掛かっているときに不思議と魚が簡単にあがってくるロッドが良いロッド。
疲れという言葉に着目すると、釣りをしていて疲れにくいのが良いロッドになるのかな。
ちなみに感度も考えましたが、当たりをロッドでとらない釣りもたくさんあるので、【感度が悪い=悪いロッド】とするのはさすがに思慮が浅いかと思いました。
言葉では言い表せない
ただ、書いていてそんなに簡単なものではないんだなぁと思うわけです。
じゃあ疲れないロッドは全部良いロッドなのかと。
そんな単純な話ではないと思うわけです。
他にも、良いロッドの条件を考えてみたら、1つだけあることがわかりました。
良いロッドには良い魚の思い出
良いものだと思っているロッドはもれなく、良い魚との思い出があります。
先程話したハマスペシャルは人生で初めての50upを釣ったロッドでもありますが、それ以外にたくさんの記憶に残ったバスを釣っています。
良いロッドだと思っているものはもれなく、メモリアルな魚を釣れてきてるんですよね。
ただ、それってよく使っているからに過ぎません。
じゃあなぜ良く使っているのか、それこそ自分に合っているからではないでしょうか。
自分に合っているということは、自分にとって良いロッドになります。
結局、『メモリアルな魚が釣れた=たくさん使用している=自分に合っている=自分にとって良いロッド』ということになりました。
結果、ひとそれぞれ
実は今回話したかった内容ってここなんです。
ロッドの価値も人それぞれだし、良いロッドや悪いロッドを決めるのも個人の自由であって押し付けるものではない。
先日、とあるエントリーモデルのロッドを買おうとしている人に、その友人だと思う人が否定していまして、
『安物は良くないから買わない方がいい』とか
『バスロッドは〇〇(メーカー名)の△△(シリーズ名)以外はすべて使い物にならない』とか。
そんなことはないだろうと思ったわけです。
ただ、その時に良いロッドってそもそもなんだろうと思ったのがきっかけです。
結局は、経験を共にして、思い出が色濃く残っているものが良いロッドになっています。
これをもっと抽象的に言えたらいいなと思って、今回のマガジンを書きました。
みなさんにとっての良いロッドの条件ってなんですか?