どうもこんにちわ、t.onumaと申します。オフショアゲームを本格的に始めて4年目、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそだったりします。
東京湾、相模湾でのオフショアゲームをメインに、年に何回かは遠征に出かけたりする、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。
今回はオフショアの釣り、シイラのキャスティングゲームについての2回目です。タックルやシイラゲームの魅力についてお伝えしていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。
タックルについて-ライン-
シイラキャスティングゲームの開幕初期は、北上してきた第一陣はスレておらず、1mあるかないかくらいの比較的大型なサイズが釣れやすいです。
夏が盛りに向かうにつれて、釣れるアベレージサイズは下がり40-60cm程度の、シーバスでいうところのふっこサイズに落ち着いてきます。
後半になるほどライトでテクニカルな釣りになりますが、概ね一つの道具でしばらく遊べる釣りとなります。では以下、見ていきます。
最初にラインについてですが、シーズン前半であれば、PE1.2-1.5号程度のラインがいいと思います。例えばPE2.5号などのもっと太いラインの方が安心感はありますが、飛距離が出にくくなるため、初心者の方は1.5号を目安にするのが良いと思います。
後半であれば、PE0.8-1.2くらいまで落としても大丈夫かと思います。
ラインは銘柄がたくさんありますが、安価なものでも大丈夫だと思います。この釣りで求められるのはキャストの回数と飛距離ですので、トラブルが少ないものが良いと思います。
安心の大手メーカー製品。消耗品ですので、コストパフォーマンスに優れたものを選びたいですね
具体的に言えばハリとコシがあり、ガイド絡みが少ないもの、です。8本、12本縒りのしなやかで高価なものより、4本縒りの安価なものの方がいいと思います。
また、ラインの太い細いに関しても様々意見があるかと思います。
ラインの太さ(≒強さ)というのは、概ね「そこまで負荷を掛けたら切れる≒その負荷の範囲内で切れる」という理解がいいと思います。
例えば上記のPE1.5号、メーカー間でばらつきはありますが、概ね30lb(≒14kg)までは負荷に耐えることが出来る、というものです。
PEラインはじんわり引っ張る力にはとても強い特性があります。一方、ピンッ、と張るような瞬間的な力や、張っている状態への加力にはすこぶる弱いです。
14kgが果たしてどんなもんかはデータとしては持っておりませんけども、少々小難しい話にもつながるので、一旦は近海のシイラ程度であれば釣り上げるには十分な強さであるとは思います、としておきます。
また、シイラゲームの場合、スピニングタックルを使うことが多いと思います。この場合、タックルの特性上、ルアーが飛んで行く際に放出されるラインとガイドで摩擦が発生しますので、細い方が摩擦は少なく飛距離が上がります。
どうしてもぶつかってしまう。。。
シイラゲームに関して言えば、根ズレがあるような魚ではありませんので、本線が切れるケースは少ないと考えています。
ですので、まずは飛距離優先とし、自分が飛ばせる距離を担保出来る太さあるいは細さのラインをチョイスすべきだと思います。あくまでも初心者目線ですけどね。
ラインといえばリーダーですが、ナイロンラインでよろしいかと思います。個人的には20-40lbくらいでいいと思います。狙うサイズによって使い分けが必要かと思います。
タックルについて-ロッドとリール-
次にロッドですが、頑丈で壊れさえしなければなんでもいいです。拘りがなければ安価なシーバスロッドが最適な気がします。
飛距離を出しつつ、船上での取り回しも考えると7ft代後半くらいで、MHやHといったパワーのロッドがいいと思います。そういう条件のロッドは少ないようですが、アブガルシアのソルティステージあたりが無難かと思います。
また、リールですが、基本が早巻きとなりますので、ハンドル一巻きあたり1m程度 巻き上げることが出来るリール、シマノで言えば4000番のXGがベターかと思います。他もあると思いますので、選ぶ際は、巻きあげ量(1m前後、ハイギア以上)と糸巻き量(PE1号が最低200m)の順で重視してください。
まだお持ちでなく、とりあえずの一台というのであれば、廉価版であるナスキー、サハラあたりの4000XGなどで良いと思います。
ただ、破損することもありえますので、念を入れるのであれば、バイオマスター、ストラディックあたりだと安心感はあると思います。
やりすぎですが、これだけ備えれば絶対壊れません
タックルについて-ルアー-
ルアーですが、ポイントは
・飛距離≒重さと形
・大きさ=サイズ
この2点です。大きすぎると、飛距離は出でますが、アタックがあってもハリがかりしなかったりします。
悪い例。ヒラマサ用のルアーの別注ヒラマサ145。とんでもない回数のアタックはあるものの、釣れない
色は好き好きでいいと思います。船上から視認性の高い色の方が、ルアーの位置がわかりやすくシイラが追ってくる様を観察できて楽しいと思います。
以下、駆け出しの僕でも釣れた、簡単に釣れて、入手しやすいルアーをいくつか紹介しようと思います。
これ一個でいい気もします。。。本来はルアー名通り「サゴシ=サワラの若魚」向けのルアーですが、別に専用、ということもなく、なんでも釣れます。28gあり、飛形姿勢がいいのかよく飛びます。動きも万全で早巻きのみで釣れると思います。
早巻きに加え、ロッドを煽って水しぶきを加えたり、首を振らせるアクションもお手の物です。フックのスプリットリングが小さめなので、大型シイラの際には大きいものに付け替えた方がいいかもしれません。
【マヒペン】マングローブスタジオ
シイラルアーの筆頭格と言ってもいいのではないでしょうか。より動きがいいサゴシチューンといったタイプ。これも釣れます。
また、釣り方の項目で書いた方がよかったのかもしれませんが、シイラは、エサに対して体当たりしてから食べることがあるようです。なので、頭だったり背びれの真ん中とか変なとこにハリ掛かりしているケースが多いです。つまりスレですね。
実際にやってみて、アタックするところを見ると感じるのですが、例えばシーバスが口を開けてルアーにアタックしてくるのとは違い、どうも頭突きをしているケースが多いようなのです。
頭突き、そして流血
感覚値ですが、30%くらいは掛けた後にフックアウトしている感じがするのと、サイズは大したことなくてもとんでもなく重く感じるのは、スレ掛かりが多い為だと思います。口にかけて釣られていることに気づかせないようにそっとあげると、船上で暴れ始めたりします。
シイラゲームの魅力
シイラゲームですが、手軽なハンティング、という要素にその魅力はあると思います。個人的に魅力を感じるのは以下の3点です。
海の狩り!!
狙いを定めて撃ち、一生懸命ルアーを引いて、掛かったら力技がメインの格闘になるゲームです。乗った船で、ヒト対シイラのチーム戦といった、格闘技の団体戦みたいな楽しみでしょうか。高度な戦略性、道具・経験・運・仮説構築といった、遊びとしては面倒でもあるそうした要素は、体を使ったスポーツに近いと思います。
しくじっても次がある!!
また、重複してしまいますが、ルアーを引いている最中に、次から次へとアタックしてくる様は、なかなか壮観です。通常の釣りですと、一匹ダメならそこでチャンスが潰えてしまうように感じますが、シイラがルアーを追っかけてくる様子を見ていると、そこには無限の可能性が存在しているように感じ、拡大解釈して自分にもまだ無限の可能性が残されているように錯覚できます。釣りが終わればそれは錯覚であると改めて気づかされてしまいますが。。。
壮絶なファイト!!
ファイト中ですが、全力で泳ぎ回り、時にはジャンプもしてもがき、限界まで体力を使って抵抗する魚です。惜しみない敬意と愛を込めて釣り上げるべきゲームフィッシュだと思います。このファイトがシイラゲームの一番の魅力ではないでしょうか。
出自:pixta
おわりに
が、しかし、ですね、オフショアゲームの魅力の一つの「食べる」に関して言うと、食糧としては。。。といった感は否めません。味わいがさほど豊かではなく、個人的な見解ですが、同じようにイージーに釣れる魚であれば、サバの方が食糧としてはありがたかったりします。
味噌煮にするとサバよりもさっぱりしている感じ。料理の方向性と腕前次第だとは思いますが、ハワイでは「マヒマヒ」といって高級魚である、という話を聞くたびに、「価値観は様々だな」と感じます。
引きの強さや、ボウズが少ないというイージーさでは抜群に優れた魚だと思います。また、シーズンの盛りは暑い時期が多いですので、夏のレジャーとして良いと思います。今で言うところの「密」にはなりませんし。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。