【渓流】リップ折れを修理に出してみた結果。

2021年02月17日 公開
2021年02月17日 更新 渓流のすゝめ

【渓流】リップ折れを修理に出してみた結果。

全国10万人の渓流ファンのみなさん、こんにちは。
アングラーズ藤井です。

一部のエリアを除いては、もうすぐ渓流が解禁しますね。
僕は去年の10月から、2021年の解禁を待ちわびていました。

ただ、オフシーズンだからといってやることがないわけではなく、やることはたくさんあります。
特にタックルの準備はみなさん誰でも行うと思いますが、その中でも渓流ルアーはリップが折れやすいジャンルですよね。

今回は、渓流ファンなら誰でも知っているイトウクラフトさんにリップの修理をお願いしたので、その内容について書きます。
今後、イトウクラフトのルアーを修理したいと考えている方は参考にしてみてください。

リップは折れるもの

まず前提で、ロッドは折れるもの、ルアーは壊れるものということ。

よくロッドが折れたら、良くないものとかいう人いますけど、ロッドは折れます。それは普通のことです。
モノなんだから壊れて当たり前です。

同じようにリップも折れるものです。
簡単に折れます。

特に、渓流では当たり前に折れます。タイトなポイントに何度もルアーを打ち込むので他のジャンルのルアーより折れやすいと思います。
あれ?泳ぎ方がおかしいなと思って、ルアーを見るとリップが無くなっていることは日常茶飯事。
それはどこのメーカーのどんなルアーでも同じこと。

今回の件も、リップが折れるから悪いルアーとかそういうことはありません。
みなさん、わかっていると思いますけど、イトウクラフトさんのルアーって良いルアーが多いんですよ。

イトウクラフト

2020年のシーズンの終わりに

今回は僕が愛用しているイトウクラフトさんのルアー『ボウイ50s』を合計6つ(すべてリップ折れ)で修理に出しました。

修理に出した日付は2020/10/1です
2020年のシーズンが終わってすぐに出しました。

そのときの書類はこちら。

イトウクラフト修理依頼書

書類を書いたのは2020/9/30で2020/10/1に投函しました。

修理の出し方

それではイトウクラフトのリップ折れの修理方法について説明します。

専用の用紙から

先程の画像でもあるように、修理を出すには専用の書類に記載が必要です。こちらはホームページから印刷できるのでこちらから印刷してください。

修理できるのはバルサとウッドのみ

2つ目の注意点は、インジェクションのルアーは修理できないということです。

僕が今回出したボウイ50sはインジェクションではありません。
おそらくですが、バルサ蝦夷45や50なんかも問題なく修理してもらえると思います。
山夷や蝦夷はできないということですね。

費用は切手で支払う

ここが一番難易度が高かった。

普段から切手を買うことがなかったので、僕はわざわざ買いに行きました。
コンビニで買えることを後から知ったので、当時は郵便局を探して買いに行きました。

ここが面倒でした。

切手で払う

送るルアーと一緒に切手を同梱して送りましょう。

スプリットリングとフックは外す

フックを外すのはまぁわかると思います。
ただ、ベリー、リア、アイに付いている3つのスプリットリングも外して出す必要があります。

ルアーのみを送って下さい。

ルアーのみを送る

無償修理のパターン

バルサシリーズの場合は、ミノー1個につき84円切手3枚で直してもらえるので、252円かかります。

ただ、リップ折れはこの値段ですが、リップが抜けた場合は無償で直してもらえます。

実際のところは、送料かかってますから無償ではありませんが、それでもリップを直してもらえてこの値段はかなり安いと思います。

修理結果

かかる時間は要注意

ここだけ要注意です。

渓流はシーズンがあるので、繁忙期と閑散期があります。
僕みたいに10月になってオフシーズンになったらすぐに送る人が多いのでしょう。

今回、5.5ヶ月ほどの時間がかかりました。
もしかしたら、シーズン中の方が早く行ってもらえるかもしれませんし、そうではないかもしれません。

ただ、出来上がったものをみたら、その理由がわかると思います。
本当に丁寧な仕事ぶりで、僕と同じように全国からたくさんのボウイやバルサ蝦夷が送られてくると思うと、このスピードはむしろ早いと思います。

格安で直してもらえることに感謝し、シーズン中に使いたいなら、シーズンオフになるべく早く出して、気長に待ちましょう。

5ヶ月かかる

今年の渓流ももうすぐ解禁

それではみなさん、今年も渓流を楽しみましょう。

カスケット好きの人もアングロ好きな方も、もちろんイトウクラフト好きな方も、いろんな楽しみ方があると思います。

自分の好きな釣り方で、満足のいく魚が釣れるように祈っております。
そして是非ともアングラーズで報告をよろしくお願いします。

僕は、去年逃してしまった紅アマゴを釣れるように、特に秋以降に頑張りたいと思います。
それでは、みなさんにいい出会いがありますように。



ANGLERS 藤井

アングラーズの運営をしています。
ブラックバスに始まり、今となってはルアーで釣れるものは何でもやってます。

2021年は感動するアマゴを釣ることを目標にしています。
釣りのお誘い待ってます!

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渓流のすゝめ⑭ 誰も教えてくれないこと
2020年09月02日 渓流のすゝめ
渓流のすゝめ⑭ 誰も教えてくれないこと
みなさん、残す渓流期間は約1ヶ月ですよ。たくさんの方がこの時期はヤマメ狙い(アマゴ含む)に切り替えているのではないでしょうか。(ずっとヤマメしか狙っていない人もいるでしょうがね) 地域によっては、お盆を過ぎたころから産卵を意識する個体が増え始め、少し体色の変化した個体が釣れ始めているかと思います。 今年から渓流を始めようと思っている方、後1ヶ月がラストチャンス!特にこの時期は、キレイな魚体が拝める可能性が高いので今からでも遅くない。 今回は、渓流初心者のために誰も教えてくれない渓流のことを話したいと思います。 もくじ ネットでは出てこないことが沢山ある 誰も教えてくれないこと 現場に立って初めて見えることがある ネットでは出てこないことが沢山ある 他の釣りに比べて、基本単独釣行となる渓流釣りは誰かに教わるということが圧倒的に少ないです。 始めようと思ったら様々な情報をネットから探したり、釣り具屋さんから聞いたりして準備をしていくかと思います。 ただ、どれだけ情報を集めても百聞は一見にしかず!渓流釣りには実際に現場で経験しながら気づくことがたくさんあります。ネットでも同じような情報は出てこないし、また誰も教えてくれないことだってあります。 今回は、僕の経験したことを踏まえて『渓流の誰も(わざわざ)教えてくれないこと』を紹介します。 誰も教えてくれないこと では、渓流を始めたころに僕が経験したことを紹介します。 2点どめ 渓流で釣りをしていると、いつの間にかモノがなくなっています。神隠しにでもあったかのように、あったはずのものが消えているんです。 その代表格がランディングネットとフォーセップ。僕は釣りを始めたばかりのときには、背中にあったはずのランディングネットを2回亡失しています。これは神隠しでも何でもなく、『いつの間にか落ちている』だけなんです。また、これらの多くは【藪こぎ中】【倒れている木の下を通ったとき】などに起こりやすく、本人は落としたことにまったく気づきません。渓流は、水のせせらぎと言うにはうるさすぎるほどの水量が流れています。この水の音は場所によっては、近くでの会話も聞き取りづらくなるほどの大音量です。そんな中で、ネットが落ちた音なんて気づくわけがないんすよ。ではどうするかと言うと、2点以上で固定するんです。僕が行っているのはこんな感じです。 まず、ランディングネットから。このように背中にマグネットを使ってランディングネット本体を固定します。マグネットで固定することで、釣れたときに脱着が容易になります。 次にランディングネットにコードを使って前面に固定します。コードの先はこんな感じのクリップにしてますが、クリップでも全く落ちません。もし不安な場合は、しっかりと固定する方をオススメします。僕がクリップにしているのは、撮影時にネット全部を身体から外すことが多いからです。コードとは言え制限があることによって、撮影位置の決定など移動が苦労するからです。 結果、ランディングネットの場合は背中と前面の2点で止めています。これでどちらかが外れても、もう一点が止まっているので失くす確率がかなり下がります。フォーセップも同様で、写真のようにフォーセップ自体で固定して、フォーセップにコードを通してコードの先でも固定しています。 これら以外には、ペットボトルやタオルも気づいたらなくなっていますね。本当にたくさんのものを落としたり無くしたりするのが渓流です。もちろん、僕も失くしたくて失くしているわけではありません。ただ、いつの間にか失くなっちゃうんですよ。 右岸と左岸 前回の【渓流のすゝめ⑬】で読者の方から、ご指摘がありました。 内容は、写真で説明されている【右岸と左岸が逆じゃないか】と。すみません、完全に失念してました。(すでに修正済です。)またご指摘、本当に助かります!! 渓流では、一般的に上流から見て左側を左岸、右側を右岸といいます。つまり、以下の写真で合っているわけです。 下の写真は、下流から見ているポイントなので、左側を右岸、右側を左岸といいます。わかりにくくてゴメンなさい。 標高に応じて虫がいなくなる 最近は、標高の高いところに良く行きますが、その理由は【虫が嫌いだから】です。僕が渓流で唯一嫌いな点は【(特に血を吸う)虫がいること】なんです。 渓流には人間にとって害虫と呼ばれる様々な虫がいますが、僕の住んでいる神奈川県における一番の大敵は、『ヤマビル』だと思います。 このヤマビルですが、実は標高700m以上になると格段に減ります。(というかいなくなる?)これは僕の経験上ですが、神奈川県の渓流は多くが標高500m以下で、6月から8月はヤマビルだらけになる場所もちらほらとあります。 そんなときは標高の高い場所に逃げます。なぜならヤマビルがいないから。もうそれだけ! ※wikipediaより参照 涙を舐めに来る虫がいる 渓流で釣りをしていると、目の周りをずっと飛んでいる小さな虫がいます。 この虫を『メマトイ』と言って、始めのうちはあまり害のない虫だと思っていました。ただ、調べると【涙を舐めに来る】という衝撃的な事実が!! 涙を舐めるってなんやねん!!血を吸うってのも気持ち悪いけど、涙を舐めるのもゾッとしません?遺伝的にどんな行動がプログラミングされているのか甚だ疑問ですわ。 ただ、ブヨや蚊、アブ、マダニと違って血を吸わないし、跡に残らないのでそこまで害のない虫ではあります。欠点はずっと目の前を飛んでいるので集中力がなくなることか。とりあえず、虫よけスプレーをやっておきましょう。あとは偏光グラスはやはり必須と言っておきましょう。 現場に立って初めて見えることがある 思いつくものを書いてみました。 これらは現場に行かないとわからないことかなと思います。もちろんコレ以外にもあるんでしょうけど、思いつかなかったのでそこまで大切ではないのかと。 初めての渓流だったり、まだ数回しか行ったことのない人は参考にしてみてくださいね。 #{snippet[3]}
渓流のすゝめ⑬ 初めての方は立ち位置がわからない。
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渓流のすゝめ⑬ 初めての方は立ち位置がわからない。
いやー渓流は楽しいですね。毎日、グーグルマップを眺めながらどこにいこうか悩んでいる藤井です。 このマガジンのおかげなのかわかりませんが、最近は渓流に初めて行く人と一緒に行くことが多いです。毎週のように色んな釣り仲間と渓流に行っていますが、初めての方を見ているとみんな同じような点に苦労されています。 そこで、初めて渓流に行く方が気をつけるべきことと釣り方のコツをお伝えできればと思います。ただ、これを読んだからって劇的に釣れるようになるわけありません。すべては経験から身につくものなので、読んだあとに釣りに行って経験しましょう!少しでもお役に立てますように。 もくじ 正解なんてない 立ち位置が違うんです 流心を見極める ルアーを動かす場所がない 禁漁期間まで残りわずか 正解なんてない 話す前の前提です。今回のは渓流における僕の1つの答えであり、絶対的な正解ではありません。読んでいる人は釣り人が多いと思いますので、ご存知かとは思いますが釣りに絶対正解なんてありません!ただ単に僕はこう考えて釣りしているよーって言っているだけだと認識いただければと。 なぜこの内容を書こうと思ったのかというと、渓流の釣りは他の釣りと違って『大変閉鎖的なもの』であるのにも関わらず、『誰かに教わらないと初めるのも難しい』からです。閉鎖的なため情報があまり出てこないじゃないですか、出てこないなら書いてしまえと。そんな感じです。ただね、僕はどこで何が釣れるのかなどポイントや詳細な情報については全く書きませんし言いませんよ!釣りは経験して、仮定と検証の流れが最も面白いと思っているので、こういう回答もあるんやと参考程度にしてもらえればそれでいいんです。どこで何が釣れるなんて答えを聞いてしまったら面白くないじゃないですか。マガジン『渓流のすゝめ』を通して興味を持った方が、少しでも初めての1匹に近づければと思います。 立ち位置が違うんです 渓流に初めての釣り仲間を連れて行ったときに、一番出来ていないのがこれです。初めての人の多くは、キャストするときの立ち位置が手前すぎるんです。 大抵の人の渓流のイメージは、『渓流の魚は警戒心が強いから、近づきすぎたらいけない』と考えています。その結果、おおげさな行動をしていませんか。 確かに渓流の魚は一般的な魚よりも警戒心が強く、慎重に行動しないといけません。ただ、多くの方が自分のキャストキャパを考えずに近づいたら行けないと思う気持ちが優先してルアーが届かない場所(もしくは狙いにくい場所)に立ってルアーを投げようとします。先に投げてくださいねーと言って、先に行かせて立ち位置を見ると『え?そこから投げるの?遠くないかい?』って思うことが多いです。 『自分はどこからならルアーを正確に投げることができるのか』を理解した上で魚にバレないギリギリの場所に立って投げるようにしましょう。実は、結構近づいても魚は釣れるんですよ。 流心を見極める 流心という言葉が正しいのかどうかわかりませんが、ここでいう流心とは『川の流れの中心』という意味です。バス用語でいう(メイン)チャンネルとかそんなイメージですね。 川には流れがあり、その流れ方は場所によって様々です。流れの早い場所もあれば流れの遅い場所もあります。また流れと同じように、水深も深いところと浅いところがあります。流心は、比較的深く流れの早い場所です。その流心にしっかりとルアーを通せるようにしましょう。僕は一つ一つのポイントに魚はコロニー(社会)を作っていて、力が強いものほど一番いい場所を陣取っていると考えています。一番いい場所とは餌が良く食べれる(流れてくる)場所であり、その場所は流心に影響を受ける可能性が高いと思います。 水温や季節によって流心を好む魚もいるでしょう。逆に流心を嫌う魚もいるでしょう。どちらにせよ、流心を考えて釣りをしないと魚は釣れません。まずは流心にルアーを通してみて、今日はどの位置に魚がいるかを見極めましょう。その日に一番力の強い個体は流心にいて、多くの流れてくる餌を食べていたのなら流心を狙いましょう。そんなときはより長い時間、流心にルアーを通すことができた方が魚が釣れるでしょう。 ポイントに着いたらまずはそのポイントをじっくり見てみましょう。魚がどこに付いているかを考えて、その場所に長くルアーを通せる場所に立ちましょう。そうすることで、より長い時間ルアーを見せることができるわけです。 (以下、アングラーズ利用者さんからの指摘で修正しています。)今の話を具体的に説明します。大場所で流心を狙うときに、左岸と右岸のどちらに立ってルアーを通すべきだと思いますか?答えは、、、、、、、、左岸になります。右岸から投げてしまうと、流心に対して並行に巻くことが難しい。左岸から投げたほうが長い時間、流心にルアーを通すことができます。簡単に言えばこういうこと。キャスト位置を変えるために渡渉することは日常茶飯事です。右岸から20回ぐらい投げてもチェイスすらなかった、ただ左岸から投げたら1発で釣れたことも数え切れません。そのポイントは狙い尽くしたと思っていても、魚はルアーどころか釣り人の存在にすら気づいていないことなんかもよくある話です。ルアーを通す場所が違うだけで口を使うこともよくあるんです。そのポイントを見切る前に、あらゆる方向からルアーを通してみましょう。思わぬ魚が釣れるかもしれません。ちなみに、より経験を積むとどのラインを通せばいいのかわかってきます。手当り次第投げなくてもわかるようになりますよ。 ルアーを動かす場所がない ルアーは餌と違って、釣るためにはある程度のスペースが必要になります。落ちパクなんて言葉もあるかと思いますが、基本はルアーを❶気づかせて、❷追わせて、❸食わせることでやっと釣れます。これらをやろうと思ったらある程度のスペースが必要になるのはわかりますよね。気づかせて追わせる間にルアーを止めておけるならスペースは不要になりますが、ルアーは常に動かさないと釣れません。つまり、すごく狭いスペースに良いポイントがあってもスペースがなければ、食わせる場所がないんです。渓魚の中にはチェイスの延長上で、下のポイントにルアーと一緒に落ちながらアタックしてくる勇猛果敢?猪突猛進?な方もいらっしゃいますが、よほど活性が高くテンション高めな方に遭遇しない限りは難しいでしょう。大概は、チェイスどまりで終わってしまいます。 実は釣れない魚なのかもしれませんが、これも立ち位置やルアーを通す場所を変えるだけで釣れるかもしれません。先程は流心を考えろと言いましたが、川の流れに対して並行に通しても場所がない場合は、流心は考えすに川の流れに対して垂直に投げてみたらいかがでしょうか。その方がより長い時間ルアーを見せることができるなら、釣れるかもしれません。この話、一番わかりやすい場所がありました。『堰堤の下』です。堰堤によっては堰堤下がしっかりとエグレていて、川の流れに対して並行に投げてもしっかりとスペースがとれる場所もあると思います。ただ、下の写真のように川の流れに並行に投げても巻くスペースがない(青線)場所が多々あります。こんなときは、川の流れに対して垂直に投げる(赤線)ようにするとスペースが確保できて釣れる可能性があがります。 禁漁期間まで残りわずか 今回話した内容は、正解ではなく現段階での僕の中での1つの回答です。 釣り全般に言えることですが、魚をどれだけイメージできるかが重要です。狙う魚がなにを食べているのか、またどこにいて何をしているのか。これらを考えて釣りをするともっと魚が釣れると思います。 渓流は他の釣りと比べて、単独での釣行が多いため見本となる先生を作りにくい。何度も渓流に通い、いろんなパターンを経験して自分で答えを出していくしかありません。 まだ渓流を初めたばかりの方は、少しでも参考になれば幸いです。2020年も禁漁期間まであと少しです。残り少ない渓流期間を楽しみましょう。 #{snippet[3]}
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2020年07月31日 渓流のすゝめ
渓流のすゝめ⑫ 魚をイラつかせたらもっと釣れる
食性ではなく、テリトリーを意識して釣る!最近、僕が渓魚に対して思っていることです。 魚を釣ることにおいて最も重要なのが魚の食べているものにルアーをあわせることです。俗にいうマッチザベイトですね。魚が何を食べているか知れば、その食べているものに極力ルアーを合わせることで魚はもっと釣れるでしょう。マッチザベイトこそ釣りにおける基本であると思っています。 ただ渓流でのルアーフィッシングは、ルアーが明らかに餌より大きい。そもそも渓魚はルアーを餌だと思っているのでしょうか。今回は、渓流で感じている僕の考えを書きたいと思います。 もくじ 腹の中は虫ばかり 縄張りと威嚇 シンキングミノーでできること 猫じゃらしに遊ぶ猫 正解はありません 腹の中は虫ばかり 以前、フライマンの人と同行したときに釣った魚の餌を確認してもらいました。ストマックポンプなるもので胃の中を吸い取ると、小さな虫がたくさん出てきました。そのときは、ウスバカゲロウやトビケラの幼虫みたいな約1cmぐらいの虫が複数入っていました。 問題は、その中に渓流で使うルアーサイズの餌が1つも入っていなかったこと。イワナは、カエルやヘビも食べるとは言いますが、さすがに毎日食べないのでは。 僕が使用する渓流用のルアーは4cmから6cmぐらいで、その大きさのものを主食としている渓魚がいるとは思いません。じゃあなんでルアーにアタックしてくるのか。疑問はここから始まりました。 縄張りと威嚇 食性で口を使ってないなら、テリトリー(縄張り)での威嚇で口を使っているのではないか。そう、渓流の魚にはテリトリーがあるんです。自分のテリトリー入ってきた魚がいれば追い払おうとします。その行為に、噛み付くものがあるのではないかと思うようになりました。 渓流でよくある『近くまで追ってくるけど食わない』とき。これは食べたいのではなく、追い払うコトが目的であり、追い払えれば口を使う必要がないのではないか。つまり、チェイスがあるけど食わないのは食性ではなく、テリトリーに入ってきた同類を追い払うためであり、ルアーがテリトリーから離れていっているのであれば、口は使わない。【追う姿勢を示すだけで、相手は自分のテリトリーから出ていく】そう考えている渓魚からしたら、どう考えても口を使うわけがありませんよね。 シンキングミノーでできること 初めは、【ならばテリトリーにずっと居続ければ、最終的に口を使わざるを得まい!】なんてことを考えたんですが、アップもしくはアップクロスで投げていく釣りをやっている僕からすると、その場所に居続けることはかなり難しい。また、ダウンなら同じ場所にルアーを留めることができると考えましたが、そもそもアップで釣りあがっていき、渓魚がいる場所を確認したら一度上に上がってからダウンで狙うってかなり難しいなと考えました。実は何回か挑戦してみたんですが、上に上がってしまうと高確率でバレてしまい、チェイスすらなくなったので断念しました。 つまりこの釣りでは、移動距離は少なくでも大きく動くようにルアーを操作するしかないという結論に至ります。 猫じゃらしに遊ぶ猫 こんな感じで渓魚を如何にして釣るかを考えているときに、釣り仲間から面白い話を聞きました。 『1回では猫じゃらしに飛びつかない猫も、目の前で何回も猫じゃらしを動かせばいつか猫じゃらしに手を出すことがある。渓魚も同じで、何度もテリトリーにルアーが通れば、いつか口を使うときがある。』 初めて聞いた時は、僕の考え方とはまるっきり違う発想に困惑しましたね。ただ、今考えてみると食性ではなくテリトリーで口を使って追い払う考え方と同じでした。 このときから、渓魚は食性で口を使うよりテリトリーから追い出すために口を使っているんだと思う様になりました。 ※PAKUTASOより参照 正解はありません 今回の話ってすべて僕の体験から想像した内容です。ただ、何割かは食性から口を使っている渓魚もいると思います。まぁせいぜい2割ぐらいだと思いますが。 残りの7割ぐらい(1割はその他)は、テリトリーから追い払うために口を使っているのだと思っています。こう考えると渓魚の行動理由に辻褄があうことがたくさんあるためです。また、こう考えて釣りをするともっと釣りが楽しくなると思いませんか。 実際に釣りをしていて魚の不可解な行動ってたくさん経験していますが、すべての魚がマッチザベイトを意識して釣りをした方が良いというワケでもないようです。魚の行動を理解するとますます釣りが面白くなりますし、釣れるようになるのではないでしょうか。 #{snippet[3]}
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