みなさん、残す渓流期間は約1ヶ月ですよ。
たくさんの方がこの時期はヤマメ狙い(アマゴ含む)に切り替えているのではないでしょうか。(ずっとヤマメしか狙っていない人もいるでしょうがね)
地域によっては、お盆を過ぎたころから産卵を意識する個体が増え始め、少し体色の変化した個体が釣れ始めているかと思います。
今年から渓流を始めようと思っている方、後1ヶ月がラストチャンス!
特にこの時期は、キレイな魚体が拝める可能性が高いので今からでも遅くない。
今回は、渓流初心者のために誰も教えてくれない渓流のことを話したいと思います。
ネットでは出てこないことが沢山ある
他の釣りに比べて、基本単独釣行となる渓流釣りは誰かに教わるということが圧倒的に少ないです。
始めようと思ったら様々な情報をネットから探したり、釣り具屋さんから聞いたりして準備をしていくかと思います。
ただ、どれだけ情報を集めても百聞は一見にしかず!
渓流釣りには実際に現場で経験しながら気づくことがたくさんあります。
ネットでも同じような情報は出てこないし、また誰も教えてくれないことだってあります。
今回は、僕の経験したことを踏まえて『渓流の誰も(わざわざ)教えてくれないこと』を紹介します。
誰も教えてくれないこと
では、渓流を始めたころに僕が経験したことを紹介します。
2点どめ
渓流で釣りをしていると、いつの間にかモノがなくなっています。
神隠しにでもあったかのように、あったはずのものが消えているんです。
その代表格がランディングネットとフォーセップ。
僕は釣りを始めたばかりのときには、背中にあったはずのランディングネットを2回亡失しています。
これは神隠しでも何でもなく、『いつの間にか落ちている』だけなんです。
また、これらの多くは【藪こぎ中】【倒れている木の下を通ったとき】などに起こりやすく、本人は落としたことにまったく気づきません。
渓流は、水のせせらぎと言うにはうるさすぎるほどの水量が流れています。
この水の音は場所によっては、近くでの会話も聞き取りづらくなるほどの大音量です。
そんな中で、ネットが落ちた音なんて気づくわけがないんすよ。
ではどうするかと言うと、2点以上で固定するんです。
僕が行っているのはこんな感じです。
まず、ランディングネットから。
このように背中にマグネットを使ってランディングネット本体を固定します。
マグネットで固定することで、釣れたときに脱着が容易になります。
次にランディングネットにコードを使って前面に固定します。
コードの先はこんな感じのクリップにしてますが、クリップでも全く落ちません。
もし不安な場合は、しっかりと固定する方をオススメします。
僕がクリップにしているのは、撮影時にネット全部を身体から外すことが多いからです。
コードとは言え制限があることによって、撮影位置の決定など移動が苦労するからです。
結果、ランディングネットの場合は背中と前面の2点で止めています。
これでどちらかが外れても、もう一点が止まっているので失くす確率がかなり下がります。
フォーセップも同様で、写真のようにフォーセップ自体で固定して、フォーセップにコードを通してコードの先でも固定しています。
これら以外には、ペットボトルやタオルも気づいたらなくなっていますね。
本当にたくさんのものを落としたり無くしたりするのが渓流です。
もちろん、僕も失くしたくて失くしているわけではありません。
ただ、いつの間にか失くなっちゃうんですよ。
右岸と左岸
前回の【渓流のすゝめ⑬】で読者の方から、ご指摘がありました。
内容は、写真で説明されている【右岸と左岸が逆じゃないか】と。
すみません、完全に失念してました。(すでに修正済です。)
またご指摘、本当に助かります!!
渓流では、一般的に上流から見て左側を左岸、右側を右岸といいます。
つまり、以下の写真で合っているわけです。
下の写真は、下流から見ているポイントなので、左側を右岸、右側を左岸といいます。
わかりにくくてゴメンなさい。
標高に応じて虫がいなくなる
最近は、標高の高いところに良く行きますが、その理由は【虫が嫌いだから】です。
僕が渓流で唯一嫌いな点は【(特に血を吸う)虫がいること】なんです。
渓流には人間にとって害虫と呼ばれる様々な虫がいますが、僕の住んでいる神奈川県における一番の大敵は、『ヤマビル』だと思います。
このヤマビルですが、実は標高700m以上になると格段に減ります。(というかいなくなる?)
これは僕の経験上ですが、神奈川県の渓流は多くが標高500m以下で、6月から8月はヤマビルだらけになる場所もちらほらとあります。
そんなときは標高の高い場所に逃げます。
なぜならヤマビルがいないから。
もうそれだけ!
涙を舐めに来る虫がいる
渓流で釣りをしていると、目の周りをずっと飛んでいる小さな虫がいます。
この虫を『メマトイ』と言って、始めのうちはあまり害のない虫だと思っていました。
ただ、調べると【涙を舐めに来る】という衝撃的な事実が!!
涙を舐めるってなんやねん!!
血を吸うってのも気持ち悪いけど、涙を舐めるのもゾッとしません?
遺伝的にどんな行動がプログラミングされているのか甚だ疑問ですわ。
ただ、ブヨや蚊、アブ、マダニと違って血を吸わないし、跡に残らないのでそこまで害のない虫ではあります。
欠点はずっと目の前を飛んでいるので集中力がなくなることか。
とりあえず、虫よけスプレーをやっておきましょう。
あとは偏光グラスはやはり必須と言っておきましょう。
現場に立って初めて見えることがある
思いつくものを書いてみました。
これらは現場に行かないとわからないことかなと思います。
もちろんコレ以外にもあるんでしょうけど、思いつかなかったのでそこまで大切ではないのかと。
初めての渓流だったり、まだ数回しか行ったことのない人は参考にしてみてくださいね。