こんにちは、ANGLERS藤井です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
おかげさまで読んでいただける方が増えてきました。
この「渓流のすゝめ」はこれで4回目になります。
初めての人は第一回から順に読んでくださいね。
前回はタックルの話をしました。これで準備は万端です。
次に、色々と探し初めると聞き馴染みのない渓流用語が聞こえてきます。そんな話。
渓流用語一覧
渓流のルアーフィッシングを始めたときは、たくさんのブログや友人から様々なことを教わりました。
ただ、その中には知らない言葉もたくさんあったんです。
今回はその中から、僕が聞いてわからなかったもの、教えてもらったものだけを説明します。
一般的な釣り用語は書いていません。
あくまでも渓流で知った言葉ですのでご了承ください。
もしかしたら僕も間違って解釈している言葉があるかもしれません。
そんなときはご指摘を。
入渓点と退渓点(にゅうけいてん、たいけいてん)
渓流をはじめるとすぐにこの言葉を使うようになります。
渓流ってどこからでも入れる、どこからでも出れるなんてことありません。
釣りあがって5時間先にしか出れるところがない。なんてこともあります。
入渓点は、渓流に入る場所、退渓点は渓流から出る場所のことを言います。
人によっては退渓点を脱渓点という人もいますが、意味は同じですのでどちらでもいいのではないでしょうか。
アップとダウン
釣り上がることをアップ、釣り下がることをダウン。
もしくは、上流に向かってルアーを投げることをアップ、下流に向かってルアーを投げることをダウンといいます。
反対岸の上流に向かって投げたらアップクロス、下流に投げたらダウンクロスなんて言い方しますね。
ちなみに、僕は釣り上がることがマナーだと認識しています。
ただし、場所によっては釣り下がることが当たり前の場所もあったりします。
超有名な場所で奥日光の湯川があります。
ここは釣り下がる人がかなりいました。
場所によってルールが変わるので、ちゃんと調べてから行くことをオススメします。
まぁ、僕は湯川以外で釣り下がってくる人はみたことないですので釣り上がりが普通だと思いますけどね。
成魚放流(せいぎょほうりゅう)
有名な河川ほど漁協が解禁中に魚の放流を行っています。
経験を積むとその魚が放流魚なのか、天然の魚なのかを体を見ればわかるようになります。
成魚放流とは、その名の通り成魚(大人の魚)を放流することを言います。
こういう言い方があるということは、放流魚は基本的には稚魚や小さい魚を放流していることなのだろうか。
ボサ
初めて聞いたときは全く何のことかわかりませんでした。
草木が大きく茂っていて、水面まで被さるぐらいの状態だと思っています。
特にボサ川などと言って、草木が水面まで覆い被さっている状態の川を言ったりします。
てかボサってなんなんだろうね。マジで。
ゴルジュ帯
両岸が大きな岩などによって狭まっている場所です。
結構好きな風景なんですが、泳がないと進めない可能性があるので嫌と言えば嫌な場所でもあります。
そりゃ同じ水量で川幅がなくなれば、水深で稼ぐしかないわけだから深くなるのは当たり前ですけどね。
しかも両岸が垂直な岩だったら泳ぐしかないよね。
あとすみません、ゴルジュのいい写真がみつからなかった。
もう少し、両岸の岩の距離が近いと雰囲気最高です。
パーマーク
渓流魚についている小判型のマークのことです。
わかりやすいのはヤマメやアマゴでしょうか。
特徴的なマークなのですぐにわかると思います。
下の写真の楕円のマークがパーマークですよ。
渓相(けいそう)
以前に話しましたがこれって造語なんですね。
いい言葉ですよね。
ざっくり言うと、その渓流の風景や様子です。
渓相はいろんな要素で決まるので、言葉で説明するとなんと難しいことか。
余談ですが僕は渓相をなんとなく使っているのですが、渓流の雰囲気だったり様子だったりで考えていて、自分の好きな渓相を良い渓相だとかと思っていたのですが、調べると釣果に関係して良い渓相、悪い渓相って言うらしいです。知らなかった。
釣れたら良い渓相、釣れなかったら悪い渓相?そんな現金な!
銀化(ぎんけ)
餌の数って無限ではありません。
特に上流に行けばいくほど、餌は少なくなります。
となると魚達同士での競争が始まります。
ではその競争に負けたやつって死ぬのでしょうか。
いいえ!そんなやつらは、餌を求めて下流にいきます。
下流に降ろうと意識したら、渓流魚の特徴でもあるパーマークが消えたり、薄くなったりします。
これを銀化といいます。
サツキマスとかサクラマスとかそれに当たりますね。
渓流の目標のひとつに、パーマークの消えていない40cmオーバーのオスのアマゴを釣るというのがあります。
パーマークはなくても綺麗なのですが、やはりあったほうがより綺麗だなと思っています。
砂防ダム、砂防堰堤(さぼうだむ、さぼうえんてい)
名前のままなんですが、初めて聞いたときは普通のダムと何が違うのかわからなかった自分がいました。
渓流にある小さなダムは砂防ダムだと思って問題ないかと思います。
水を緩やかにすることで川の氾濫を防ぐために作られた災害防止用の仕組みなんですが、いつかは砂に埋もれることが約束された、なんか考えれると少し悲しくなる仕組みです。
ただ、砂防ダムはその下流はもちろん、(砂に埋まっていなければ)上流側もアングラーにとっては打ちたくなること間違いなしです。
砂防ダムの釣りは渓流ではない!と言っている友人がいますが、その友人は砂防ダムがあれば必ず打つ姿を見て、人間は欲には勝てないのだなと実感した経験があります。
チャラ瀬(ちゃらせ)
水深が30cmまでの浅い瀬で、水面は軽く波立つ程度"らしい"です。
軽いイメージでチャラ瀬と言っている自分がいました。こんな決まりがあったなんて。
時期によっては、淵よりもこのチャラ瀬に魚がついていることがあります。
体感ではチャラ瀬の魚は食い気が強いイメージがあります。
てか、なにがチャラいんやろ。
しかもそう思っていても、いつまで経ってもその答えを探そうともしないこの現状。
鉄砲水(てっぽうみず)
これマジで気をつけてください。
川をなめているとマジで死にます。
下流は天気が良くても、山頂部分は豪雨のときがあります。そんなとき思いもよらない水が押し寄せてきます。
大量の水の原因はたくさんあるかと思いますが、途中の堰が決壊したときはマジでやばい!!本当に気をつけてください。
さすがに鉄砲水の画像って経験したことないので、持っていませんでした。
まぁ経験していても持っていないでしょう!
ちなみに、みなさんご存知かもしれませんが、玄倉川という河川での事故が有名かと思います。
この事故はみたときにかなり衝撃を受けました。
見る人は自己責任でお願いします。リンクも貼りません。
渡渉(としょう)
川を渡って反対側の岸にいくことです。
最低限の学はあるつもりですが、渓流やるまではこんな言葉聞いたことなかったので少しびっくりしたことを覚えています。
まぁ意味は漢字のままなんですけど。
滑滝(なめたき)
滝ってイメージするのは、傾斜が70〜90度ぐらいのものをイメージするじゃないですか。
なんなら水は完全に落下しているものを。
滑滝って傾斜がゆるい滝を言います。
今ざっと調べたら45度以下のものを言うらしい。
この辺りは正確に決まっているのでしょうか。
僕はザックリと傾斜の緩やかな滝をイメージしていました。
すみません、滑滝の画像を持っていませんでした。
気になる方は調べてください。
ビバーク
テントを張らないで野営することを言います。
僕のいくところでは基本的にキャンプは禁止の場所が多いので、キャンプ跡(焚き火跡)なんかを見るとビバークかなと思っています。
あくまでも緊急的なイメージです。
初めからテント張る気満々の人はそれはキャンプです。
他にもまだまだある
渓流用語は他にもまだまだありますが、たくさんありすぎて説明するにも限界があるのでこの辺りで終わり。
今回の内容は知っておくと、また釣りが楽しくなります。
特に渓流は釣りの中でもかなり近くで自然と触れ合うことができます。
同じ渓でも季節や天気、時間によって全然違う顔を見せるんですよ。
少しでも渓流について興味を持っていただければ、これ幸い!