いやー渓流は楽しいですね。
毎日、グーグルマップを眺めながらどこにいこうか悩んでいる藤井です。
このマガジンのおかげなのかわかりませんが、最近は渓流に初めて行く人と一緒に行くことが多いです。
毎週のように色んな釣り仲間と渓流に行っていますが、初めての方を見ているとみんな同じような点に苦労されています。
そこで、初めて渓流に行く方が気をつけるべきことと釣り方のコツをお伝えできればと思います。
ただ、これを読んだからって劇的に釣れるようになるわけありません。
すべては経験から身につくものなので、読んだあとに釣りに行って経験しましょう!
少しでもお役に立てますように。
正解なんてない
話す前の前提です。
今回のは渓流における僕の1つの答えであり、絶対的な正解ではありません。
読んでいる人は釣り人が多いと思いますので、ご存知かとは思いますが釣りに絶対正解なんてありません!
ただ単に僕はこう考えて釣りしているよーって言っているだけだと認識いただければと。
なぜこの内容を書こうと思ったのかというと、渓流の釣りは他の釣りと違って『大変閉鎖的なもの』であるのにも関わらず、『誰かに教わらないと初めるのも難しい』からです。
閉鎖的なため情報があまり出てこないじゃないですか、出てこないなら書いてしまえと。そんな感じです。
ただね、僕はどこで何が釣れるのかなどポイントや詳細な情報については全く書きませんし言いませんよ!
釣りは経験して、仮定と検証の流れが最も面白いと思っているので、こういう回答もあるんやと参考程度にしてもらえればそれでいいんです。
どこで何が釣れるなんて答えを聞いてしまったら面白くないじゃないですか。
マガジン『渓流のすゝめ』を通して興味を持った方が、少しでも初めての1匹に近づければと思います。
立ち位置が違うんです
渓流に初めての釣り仲間を連れて行ったときに、一番出来ていないのがこれです。
初めての人の多くは、キャストするときの立ち位置が手前すぎるんです。
大抵の人の渓流のイメージは、
『渓流の魚は警戒心が強いから、近づきすぎたらいけない』
と考えています。
その結果、おおげさな行動をしていませんか。
確かに渓流の魚は一般的な魚よりも警戒心が強く、慎重に行動しないといけません。
ただ、多くの方が自分のキャストキャパを考えずに近づいたら行けないと思う気持ちが優先してルアーが届かない場所(もしくは狙いにくい場所)に立ってルアーを投げようとします。
先に投げてくださいねーと言って、先に行かせて立ち位置を見ると『え?そこから投げるの?遠くないかい?』って思うことが多いです。
『自分はどこからならルアーを正確に投げることができるのか』
を理解した上で魚にバレないギリギリの場所に立って投げるようにしましょう。
実は、結構近づいても魚は釣れるんですよ。
流心を見極める
流心という言葉が正しいのかどうかわかりませんが、ここでいう流心とは『川の流れの中心』という意味です。
バス用語でいう(メイン)チャンネルとかそんなイメージですね。
川には流れがあり、その流れ方は場所によって様々です。
流れの早い場所もあれば流れの遅い場所もあります。
また流れと同じように、水深も深いところと浅いところがあります。
流心は、比較的深く流れの早い場所です。
その流心にしっかりとルアーを通せるようにしましょう。
僕は一つ一つのポイントに魚はコロニー(社会)を作っていて、力が強いものほど一番いい場所を陣取っていると考えています。
一番いい場所とは餌が良く食べれる(流れてくる)場所であり、その場所は流心に影響を受ける可能性が高いと思います。
水温や季節によって流心を好む魚もいるでしょう。
逆に流心を嫌う魚もいるでしょう。
どちらにせよ、流心を考えて釣りをしないと魚は釣れません。
まずは流心にルアーを通してみて、今日はどの位置に魚がいるかを見極めましょう。
その日に一番力の強い個体は流心にいて、多くの流れてくる餌を食べていたのなら流心を狙いましょう。
そんなときはより長い時間、流心にルアーを通すことができた方が魚が釣れるでしょう。
ポイントに着いたらまずはそのポイントをじっくり見てみましょう。
魚がどこに付いているかを考えて、その場所に長くルアーを通せる場所に立ちましょう。
そうすることで、より長い時間ルアーを見せることができるわけです。
(以下、アングラーズ利用者さんからの指摘で修正しています。)
今の話を具体的に説明します。
大場所で流心を狙うときに、左岸と右岸のどちらに立ってルアーを通すべきだと思いますか?
答えは、、、、、、、、左岸になります。
右岸から投げてしまうと、流心に対して並行に巻くことが難しい。
左岸から投げたほうが長い時間、流心にルアーを通すことができます。
簡単に言えばこういうこと。
キャスト位置を変えるために渡渉することは日常茶飯事です。
右岸から20回ぐらい投げてもチェイスすらなかった、ただ左岸から投げたら1発で釣れたことも数え切れません。
そのポイントは狙い尽くしたと思っていても、魚はルアーどころか釣り人の存在にすら気づいていないことなんかもよくある話です。
ルアーを通す場所が違うだけで口を使うこともよくあるんです。
そのポイントを見切る前に、あらゆる方向からルアーを通してみましょう。
思わぬ魚が釣れるかもしれません。
ちなみに、より経験を積むとどのラインを通せばいいのかわかってきます。
手当り次第投げなくてもわかるようになりますよ。
ルアーを動かす場所がない
ルアーは餌と違って、釣るためにはある程度のスペースが必要になります。
落ちパクなんて言葉もあるかと思いますが、基本はルアーを❶気づかせて、❷追わせて、❸食わせることでやっと釣れます。
これらをやろうと思ったらある程度のスペースが必要になるのはわかりますよね。
気づかせて追わせる間にルアーを止めておけるならスペースは不要になりますが、ルアーは常に動かさないと釣れません。
つまり、すごく狭いスペースに良いポイントがあってもスペースがなければ、食わせる場所がないんです。
渓魚の中にはチェイスの延長上で、下のポイントにルアーと一緒に落ちながらアタックしてくる勇猛果敢?猪突猛進?な方もいらっしゃいますが、よほど活性が高くテンション高めな方に遭遇しない限りは難しいでしょう。
大概は、チェイスどまりで終わってしまいます。
実は釣れない魚なのかもしれませんが、これも立ち位置やルアーを通す場所を変えるだけで釣れるかもしれません。
先程は流心を考えろと言いましたが、川の流れに対して並行に通しても場所がない場合は、流心は考えすに川の流れに対して垂直に投げてみたらいかがでしょうか。
その方がより長い時間ルアーを見せることができるなら、釣れるかもしれません。
この話、一番わかりやすい場所がありました。
『堰堤の下』です。
堰堤によっては堰堤下がしっかりとエグレていて、川の流れに対して並行に投げてもしっかりとスペースがとれる場所もあると思います。
ただ、下の写真のように川の流れに並行に投げても巻くスペースがない(青線)場所が多々あります。
こんなときは、川の流れに対して垂直に投げる(赤線)ようにするとスペースが確保できて釣れる可能性があがります。
禁漁期間まで残りわずか
今回話した内容は、正解ではなく現段階での僕の中での1つの回答です。
釣り全般に言えることですが、魚をどれだけイメージできるかが重要です。
狙う魚がなにを食べているのか、またどこにいて何をしているのか。
これらを考えて釣りをするともっと魚が釣れると思います。
渓流は他の釣りと比べて、単独での釣行が多いため見本となる先生を作りにくい。
何度も渓流に通い、いろんなパターンを経験して自分で答えを出していくしかありません。
まだ渓流を初めたばかりの方は、少しでも参考になれば幸いです。
2020年も禁漁期間まであと少しです。
残り少ない渓流期間を楽しみましょう。