マガジンを定期的に読まれている方はご存知の内容かと思いますが、アングラーズでは今釣れている魚は何なのかを発表しています。
この調査を行い初めたのは7月からですが、調べていると釣れなくなった魚も結構いるのがわかってきます。
今回は9月前半(9/1〜9/15)の釣果を見てみて、釣れなくなった魚は何がいるのかを洗い出して見ようと思いました。
その結果は、釣れている魚よりも参考になるのかもしれません。
調査方法について
このパート、わかっている人は多いと思いますが、今回はこの値が低すぎる魚を調べています。
調べ方は2019年9月1日〜15日の釣果と2020年9月1日〜15日の釣果を比較してどれだけ釣れていないか(登録された釣果数)を調査しました。
例えば、昨年度の7月のメバルの釣果が10,000本だとして、今年の7月の釣果が5,000本だったとします。
となると、0.5倍になるので値は0.5として考えます。
この値が低い魚を調べてみました。
調べてみると多くの魚は余裕で1を超えていますが、一部の魚は大きく1を下回っています。
何でだろう??
調査結果は以外なものに
調べた結果はこんな感じになりました。
原因は一筋縄ではいかない感じですね。
値 | 魚種名 |
---|---|
0.20 | メッキ |
0.26 | クロソイ |
0.32 | シイラ |
0.32 | ギンガメアジ |
0.37 | アマゴ |
0.43 | アオハタ |
0.46 | ヘラブナ |
0.54 | マアジ |
0.60 | サヨリ |
0.61 | ヒラマサ |
勝手に推測してみる
まず1つ目、【メッキ】【ギンガメアジ】【シイラ】は黒潮に乗ってくる魚である。
つまり今年は、黒潮に乗ってくる数が圧倒的に少なかったのかもしれない。
僕は、普段からシイラはやりますけどメッキ(ロウニンアジ、ギンガメアジ、カスミアジなどの幼魚の総称)はそこまでやりません。
この魚達は、黒潮に乗ってきます。
そして、帰ると思いきや冬になっても温暖な地域には帰らずに水温が下がることによって死んでしまう魚です。(一部は温排水等で生き残ります)
そのために死滅回遊魚と呼ばれる魚ですが、まだこの時期は水温が高いので来ているのであれば釣れるハズです。
釣れていないということは今年は例年より接岸している数が少ないということでしょうか。
サヨリは釣れていないらしい
僕の友人にサヨリをメインで狙っているおじさんがいます。
俗に言うサヨリおじさんですが、その方も今年はあまり釣れていないと言っていました。
サヨリが釣れなくなる原因って何があるんだろう。
そもそもサヨリを狙ったことがな僕には全くイメージが付きません。
ただ、事実サヨリは釣れていない。
この辺りは、専門家の人に調査をお願いしたいです。
新たに見えることがある
すみません、調査をしておいて中身は丸投げです。
原因が全く見えてこないので、この事実は事実のままです。
ただ釣れている魚に注目するより、釣れなくなった魚に注目する方が釣りに行くヒントがあるのではないかと思い今回の調査をしてみました。
例えば、釣れていない魚を事前に知ることでその釣りを敬遠できます。
また釣れてない魚を捕食する魚をターゲットにしている人は、その釣れていない魚のパターンを避けることで本命の魚がもっと釣れるかもしれません。
釣りにおける絶対はありませんが、パターンというのは沢山存在します。
例えば、シイラパターン。
マグロを追っている方は何度か遭遇したことがあるかもしれません。
僕も相模湾で数回、奄美大島で数回シイラパターンに遭遇していますが、シイラがそもそも少ないのであればそのパターンのタックルを考えなくていいのかもしれません。
すべて推測でしかありませんが、釣りにおける戦術を考えるのは釣りの醍醐味のひとつです。
そのパターンが無くなった分、他のことを考えることができます。
他の釣り具を多く持っていくことができます。
今回の結果を見て面白いデータだと思ってくれれば幸いです。
釣りは奥が深いので、今回の事実も1つの結果として捉えてもられば助かります。