皆さんこんにちは。Yakeishi0718です。
冬も深まり、ナイトゲームは寒さとの戦いになっていますね。暖かい服装と安全面を考慮してアジングハイシーズン2年目を楽しんでいきたいと思います!
さて、今回はタイトル通り、「ロッドワーク」のコツについてお話していきたいと思います。皆さんはアジングをするときにロッドワークで意識していることはありますか?
どの魚を狙う時もですが、アジングにも専用のロッドワークが必要となります。
あくまで私が様々なメディアを通して勉強したことや、釣行重ねた経験からのお話ですので『100%の正解』ではないと思いますが、最後までご覧いただければ幸いです。
ロッドの持ち方
「ロッドの持ち方なんて気にしたことがない。」
と、いう方も大多数いると思います。私自身も最初はそうでした。
アジングを知る前は主にヒラメやシーバス、青物などを狙っていたため、ロッドの持ち方なんて気にしたことはありませんでした。
しかし、アジングを勉強していくうちに、
「あ、何でこんなことに気づかなかったんだろう。」
こう思ったのをよく覚えています。
では本題に入りましょう。アジングをするときにはロッドを「フォークやナイフを持つように握る」ことがとても重要です。
別の例え方をするのであれば、「ペンや箸を持つような手の形を作る」ようにしてみるとわかりやすいかと思います。
「ロッドを握ってください。」
と言われたらこうなる人がほとんどかと思います。
しかし、これではアジの繊細なアタリを逃してしまうことに繋がってしまいます。アジのアタリ方は非常に小さいことも多く、ギュッとロッドを握っているとそれが感じられないことがよくあります。
検証するために、投げれば釣れるイージーな状況の時にあえてこの持ち方にしてみたところ、半分以上のアタリをうまく捉えることができませんでした。
では、アタリの取りやすいロッドの持ち方はどのようになっているでしょうか?
下の画像をご覧ください。(手の形が分かりやすいよう、リールを外しています)
小指を除く4本の指でロッドをつまむように持ち、手のひらは触れずに空間を作るようにしているがわかるかと思います。
この時、手にはロッドを支えるためだけの最小限の力しか入っていません。
このようにロッドを持つことでアタリが直に手元に伝わりやすくなりますし、水中でのジグヘッドの動きを捉えやすくなります。
以後の項目もこのロッドの持ち方が前提となってきます。ぜひ実践してみてください。
アクションの一連の動き
アジングのアクション(誘い)の仕方は様々あるとは思いますが、今回は食わせの間を作りつつ、シェイクを用いるアクションに焦点を当てたいと思います。
ここではキャストとファーストフォールは省略します。ご了承ください。
まずは、一連の流れから見ていきましょう。
文章ではわかりにくいと思う方は、動画を見てみてください。
それでは文章でも説明して行きます。ポイントは3点です。
① ハンドルを1~2回転させる
② ①の動きと同時に1~3回シェイク
③ リーリングを止め、ロッドをサビく(食わせの間を作る)
それぞれ見ていきましょう。
ハンドルを回転させる
①は使うリールの番手によりますが、魚の活性によって巻き量や巻く早さを変えます。
魚の活性が高く、早い動きに反応する状況であれば約1~2秒で1回転くらいの速度でアピールしますが、低活性の場合は長くリグを定位させたいので、1回転約2~3秒を意識しています。
シェイクする
②のシェイクですが、私個人の感覚としてはシェイクというより「バイブレーション」に近いです。
一回のシェイクでロッドを動かす角度は約5°ほどです。
下の画像をご覧ください。試しにペンを持って、いつもシェイクするときと同じ感覚で紙に線を書いてみました。
※1回目のシェイクは、5mm以下で2回目は約1.5~2cmとなっていました。
「ほぼ動かしていないじゃん!それじゃアピールにならないよ!」
という声が聞こえてきそうですが、これがそうでもありません。
お手持ちのワームを指2本でつまんで同じくらい動かしてみてください。
テール部分が十分にぷるぷると動いていませんか?これで十分なのです。
ロッドをサビく
③をする理由は、レンジキープをするためです。
ロッドをサビかずに止めているとリグはカーブフォールしていきます。これでは定位させたいレンジにリグを置き続けることが少し難しくなってしまいます。
※ロッドを止めているとロッド先端を支点としてリグが斜め下手前方向に動いてしまう。
※支点が持ち上がるのでリグは下方向に行かず、水平移動に近い動きとなる。
なので、カーブフォールの角度を減らすためにロッドを持ち上げて、リグが水平移動するようにイメージしながら動かしましょう。
このときのサビく速さはジグヘッドの重さによって変わってきます。
明るい時間や常夜灯の効いている場所で調整してみてください。
最小限のアワセ
動画サイトなどで釣りの動画を見る方も多いと思いますが、アジングの動画で大型魚をフッキングするときのように「大アワセ」をしているのをよく見かけると思います。
もちろんそれが間違いとまでは言えませんが、私個人としては『フッキングミス』や『ラインのアワセ切れ』に繋がってしまう大きな原因であると考えています。
ではどのようにアワセをすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、「手首から先だけ」でアワセを入れます。
魚がバイトしてくるタイミングは、リーリングを止めてフォール(または水平移動)させているときです。
この食わせの間でほぼアタリがありますのでフォール時はアワセに全神経を集中させます。
ただし、「集中する=手に力を込める」ではありません。
ロッドの持ち方で説明した通り、手首から先はロッドを支えるだけの最小限の力しか掛けず、脱力状態を保ちます。
ここで手元に「コン!」とアタリが来たとします。この時に手首を45度くらい持ち上げます。ラインのテンションが張れていれば、ちゃんとフッキングします。
※ アワセについても動画内で解説してます。1:20ころから始まってます。
試しに、手首にぐっと力を入れてアワセをしてみてください。おそらく手首は脱力していた時と違い、一度下方向にほんの少しバウンドしてから上方向に持ち上がるはずです。
これでほんのコンマ0.何秒かですがアワセが遅れます。
アジがワームを吸い込んでから吐き出すまで1秒も掛からないという話をよく聞きます。
いかに素早くアワセを入れるかが重要なアジングにおいては、このバウンドは大きなロスとなってしまいます。
ですので、『脱力からの手首クイッ!』を合言葉にして、魚を掛けてみてください。不思議な感覚を味わえると思います。
魚とのファイトをスムーズにする
次にフッキング後のアジとのファイトを考えてみましょう。
アジ特有のトルクがある引きを感じている時がアジンガ-の楽しみの一つです。目の前でバレる!という悲しいことが減るように見ていただけたらと思います。
バラシ軽減のために、私はエステルラインをメインで使用しています。
エステルラインは感度が良く、飛距離も出るのですが、急な衝撃に弱いのでリールのドラグ設定はかなり緩くしています。
参照:34公式製品ページ
PEラインやフロロを使っている方なら多少強引に引き寄せることもできるし、抜き上げが出来ると思いますが、今回は0.2号エステルラインを使用している場合に焦点を当てたいと思います。
①20cmまでのサイズ
0.2号でも20cm以下のアジにラインブレイクされることはあまりないと思います。
ただし、水面で暴れられるとバレてしまうことが多くなってしまうので、フッキング後は竿を水面に近づけ、なるべく水面でバシャバシャと暴れないように引き寄せてから一気に抜き上げます。
竿を立てるとすぐに水面に上がってきてしまうので注意しましょう。
※今までで釣り上げたアジの中で最小のもの。水面を飛び跳ねるように寄ってきたのでバレる寸前でした。
②20~25cmサイズ
20cmを超えてくるとドラグ設定によってはラインブレイクのおそれが出てきます。
私のドラグ設定は300~400gくらいの負荷で糸が出ていくような設定となっています。
実際にやってみるとかなり走られるような感覚があり、ドラグを締めたくなってしまいそうですが、ここでドラグを締めてしまうとラインブレイクしてしまいます。
小型のアジの対応とは逆に竿を立てたまま、走りの合間に引き寄せます。
近くまでアジが寄ってきたら、リーダー結束部分の手前まで糸を巻き、竿を水面と平行を保ちつつ、リールを巻きながらゆっくりと抜き上げます。
竿を立てて急に抜き上げるともちろん糸がプッツンしてしまうので要注意です。
※22cmのアジです。慎重に引き寄せてゆっくりと抜き上げました。このように丸呑みしていればバレる心配も少ないです。
③25~尺超えサイズ
このサイズとなってくるとなかなかのファイトを楽しむことが出来ます。
感覚としては小型青物やシーバスを掛けたと勘違いするほどかもしれません。
②の時と同様に近くに寄せて、無理せずにたも入れをしましょう。
糸の号数が太い(0.4号など)場合は抜き上げも可能となりますが、高い足場だとそれも厳しくなります。
私はアジが走っている間に片手で竿を立てながら、もう片方の空いた手でタモを用意するようにしています。
※画像のアジは27~32cmですが、全てエステル0.2号+フロロ0.8号で釣り上げました。
尺超えサイズだと抜き上げが難しくなりますが、小型のタモさえあれば難なくキャッチすることが出来ます。
足場の状態と掛かった魚のサイズによってファイトの仕方を考えるのもアジングのおもしろいところです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
アジングのロッドワークは独特ですが、他のライトゲームのターゲットを狙うときにも役立ちます。
特に「ロッドを軽く持つ」というのが一番重要だと思います。私の個人的な考え方ですが、アジが居る場所での釣果の差を生む要素は、タックルに続いてこのロッドワークです。
大きな動きで魅せる釣りもありますが、アジングでは、スマートで無駄のない動きで釣っていただければと思います。
※2022年は尺アジ祭りで幕が開きました!
目指せアジ1000匹!
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!
関東在住のYakeishi0718です。物心つく頃には父と海へ出ていました。
昨年からアジングにドハマりしてしまい、いつの間にか半年で4本もロッドを購入していました(笑)
年間約250日の釣行から得られたものを皆様と共有できればと思います。