ANGLERSを利用している方の多くは釣り歴10年以上のベテランの方が多いと思いきや、それと同じくらいのビギナーの方がいらっしゃいます。
実際にマガジンを読まれている方の多くはビギナーの方です。
結果、僕のもとにもっと初心者向けの話をしてほしいという声がTwitterに届きました。
やりましょう、基礎の話。まずはロッドから。
自己紹介が遅れました。ANGLERSを運営しております藤井と申します。
ロッドの各部名称
ロッド、ここではルアー用の釣り竿をこう呼ぶことにします。
僕はロッドやリールをつくったことがありませんので素人同然です。
ですので専門的なことはロッド職人さんやリールのプロにお願いするとして、本当に基礎的なことを説明します。
今回は、ロッドを形作る各部名称を大まかにわけて、ダラダラと説明だけします!
大まかにわけると下の画像のようになりますね。
ブランクス
ロッドの核となる部分です。
ロッドはブランクスに色々と付けてロッドになります。
そういう意味では、ロッドをイメージしたときに最もイメージしやすい場所がこのブランクスではないでしょうか。
ガイドやグリップなどが付いていないブランクスは、見た目は棒ですね。
大きな釜でカーボンの板みたいなものを丸めて棒状にして溶かして成形するらしいですが、僕はその工程をみたことがありません。
余談になりますが、日本国内でロッドを成形できるメーカーは限られているらしいですね。
僕は4社しか知りませんが、小さな町工場などを入れるともっとたくさんあるのではないでしょうか。
多くのメーカーさんは自社でブランクスを作ることが困難なため、OEMの形で他社に作ってもらっています。
ただ、その作り方や成形の仕方に個性や独自性があるので、実際のところ僕らが使う分にはどこで作られたなどは考えなくていいと思います。
あと、人によっては、ブランクスのことをブランクという方もいらっしゃいますが、どっちも通じるのでどちらでも良いのではと思っています。
こんなこと言うと誰かに怒られそうですけどね。
ガイド
ラインを通すところです。
ガイドにはフレームとリングがあり、その2つでガイドは構成されています。
日本のガイドはほぼ、富士工業さんの製品ですね。
多くのメーカーさんが富士工業さんからガイドを買って、独自のブランクスにガイドを取り付けています。
他にはDAIWAさんのAGS(Air Guide System)なんかがあります。
これは富士工業さんのガイドとは素材が違い、フレームからカーボンで出来ています。
一般的なチタンフレームより剛性があるので、結果的に感度が良いのにも関わらず、軽いという三拍子揃っています。
そのおかげで、高いという四拍子になりかけてますが、それでも2019年に少し安くなりました。
そう言えば、SiC(エスアイシー)とかトルザイトとかの名称は聞いたことある人は多いのではないでしょうか。
これはリングの話です。
フレームにSiCやトルザイトのリングを付けてガイドになります。
つまり、フレームとリングはバラバラのため、いつかは外れます。
使用していて気づいたらリングがなかったり、割れているなんてこともありますので注意して使用しましょう。
余談ですが、SiCはシックではありません。
昔、乗合船に乗ったときに、みよしに立っていた人が「シックのガイドは良いわ!」と言っていてなんか僕が恥ずかしくなりました。
ちなみにその人はコウイカのことをアオリイカとも言っていました。
グリップ
一般的にロッドを握るところになります。
リールシートを挟んでロッドの先端側をフロントグリップ、反対側をリアグリップと言います。
ちなみにリアグリップの中でも1番後ろ側をエンドグリップと言うこともあるような、ないような。
グリップの素材は大きくわけて2種類になります。
1つ目はEVA(イーブイエー)です。
滑りにくいし、使いやすいですが、使いすぎるとテカテカになります。
2つ目はコルクです。
こちらも滑りにくいのと使いやすいですが、使いすぎるとコルクが目抜けしていきます。
なぜか3つ目を説明しますが、シマノさんの独自のグリップでカーボンモノコックのグリップがあります。
これはブランクスそのままにリールシートからリアグリップまでをカーボンにしたらしいです。
以前、ポイズンアドレナというバスロッドを使用していましたが、それもカーボンモノコックのグリップでした。
大変かっこよく、またEVAのテカリやコルクの目抜けがなく、使用していて何の不便もなかったですね。
リールシート
リールを取り付けるところになります。
のべ竿や鮎竿などリールを取り付けないロッドには、もちろんこの部分はありません。
富士工業さんのリールシートを付けているメーカーさんが多い印象です。
シマノ製もダイワ製もアブ製も問題なく付けれるのはリールシートが適合しているからです。
一般的にリールシートはベイト用はトリガーと呼ばれる部分があり、スピニングにはその部分がありません。
このトリガーは長さが短いものがあったりと特徴も様々です。
ブランクスで独自性を
今回ロッドの各部名称を話していて、改めて思ったことがあります。
ほぼ富士工業さんの製品でロッドは出来ているのではないかと。
ブランクスはそれぞれ各社で独自性がありますが、グリップやガイド、リールシートなんかは富士工業さんのものが多いですね。
特にガイドはね、まあ知ってはいたもののなんかすごいことですよね。
ほぼ富士工業さんの製品ですね。
富士工業さんのおかげで、たくさんのロッドの製品の質があがったとは思います。
ただ、メーカーさんには競争をしていただきたい気持ちがあるので、シマノさんのカーボンモノコックや、ダイワさんのAGSなど革新的なアイデアを僕は応援したいかなぁ。