こんにちは、Shin.Hと申します。
私の記事の中ではダウンジャケットの記事がよく読まれているようなのでまた防寒についての記事を書いてみました。
いよいよ完全な冬となり使い捨てカイロを使う人も多いと思います。
しかし使い捨てカイロは本当に寒い時には使えないということを知らない人が多いように思います。
どういうことなのか、使えないならどうすれば良いかを書いていますのでお読みいただければ幸いです。
使い捨てカイロを使ってみたが
釣りの話では無くて恐縮ですが、私は自転車が趣味で冬でも走っていました。
自転車というものは寒い気温が風となってぶつかってくるので動かすことが無い手足の末端が異常なまでに寒くなります。
寒いを通り越して痺れというか痛い状態となっていました。
特に足の方は自転車専用シューズは夏のことを考えて空気が通るよう作られているために異常な寒さです。
そこでまずは足の方をなんとかしようと靴の中に入れる使い捨てカイロを使ってみました。
走る前に暖かさを感じ、これならばと思い走ると最初のうちは暖かいのですが、暫くするとすぐにいつもと同じ痛いぐらいの寒さになってしまう。
おかしいなーと思い家に帰り風呂に入ると、風呂のお湯を熱いと感じず無感覚状態となるまで足が冷え切っていました。
もしかしてカイロが不良品だったかなと思って、風呂の後で玄関に戻り靴から取り出して触ってみると熱い。
もうパッケージに書いてある時間より長い時間が経過しているのにまだ熱いよ、そう思うぐらいでした。
このようなことを何度か繰り返し、走っている最中はこの暖かさを感じないぐらいに寒いってことかと思っていたました。
とはいえ、それにしても何の効果もないのはおかしいのではと思えてきて、極寒の外から家に帰ると同時に取り出して触ってみました。
すると全く熱を発していませんでした。
そして、暫く外よりは暖かい玄関に置いているとまた熱を発し始めました。ここで初めて使い捨てカイロは寒すぎると機能を停止することを知りました。
途中で機能停止していたからパッケージ記載時間よりも時間が経過しても熱い状態だったのです。
使い捨てカイロの仕組みを考える
本当に寒いと機能を停止することを知った後で、釣りの時のことを考えました。
そういえば冬の夜釣りの夜明け寸前に強風を浴びている時や、ブラックバスを狙ってキンキンに冷えた冬の水に入るウェーディング中に、使い捨てカイロの暖かさを感じなかったなと思いだしたのです。
この時も機能停止していたのだと思い当たりました。
ここで使い捨てカイロの仕組みを考えてみます。詳しくは別のホームページ等で見て貰うとして、簡単に言うと鉄と水と酸素の反応です。
袋から取り出すと酸素に触れて発熱し始めます。(揉むと空気穴に鉄粉が詰まって発熱量が減ります)
厚着の奥に使い捨てカイロを入れても酸素不足であまり発熱しないそうですが、空気がよく通る自転車専用シューズの中でも発熱しなかったので寒過ぎるのもダメです。
どうやら水が凍るほどの寒さになるとそもそも化学反応が起きず発熱もしないようです。
ですが、ある程度暖かいところに行けばというか、暖かくなればまた水が溶けて発熱し始めるようです。
北海道等の北の方に住んでいる人なら使い捨てカイロは寒すぎると使えないことは常識なのかもしれませんが、私は自分で経験するまで全く知りませんでした。
使い捨てカイロが使えないのであればどうするか
まず昔からある方法としてハクキンカイロ等の白金触媒式カイロがあります。
これはベンジンの気化ガスがプラチナと化学反応をおこして温かくなるものなので極寒の地でも使えます。
それでいてランニングコストは安く使い捨てカイロの13倍の暖かさで24時間持ちます。
欠点はベンジンを手に入れるのが面倒なことと化学反応を開始させるスタート時に火が必要なこと(化学反応のスタートに火が必要なだけで使用中に燃え続けているわけではありません)です。
後は構造上薄くは出来ないので靴の中に入れるのは無理なことです。(ZIPPOハンディウォーマーもベンジンの代わりにZIPPOオイルを使うだけで、ほぼ同じ仕組みです。)
そして今ではこちらの方が一般的になった電熱ベストとか加熱ベストとかヒートジャケットと呼ばれる物があります。
USB給電が出来るモバイルバッテリーを取り付けて服の中の電熱コイルを発熱させる物です。
上半身のベストだけでなくパンツに手袋にソックス、マフラーまであるので全身を温めようと思えば可能で実際かなりの暖かさです。
気をつける点として通販等で安すぎるものを購入すると、熱いと言うよりも電気を流されてビリビリ痛いだけという物があることです。
実際私が買った電熱ソックスでそういう物がありました。
出来るだけ名が通ったメーカーの物を評判等も確認しつつ購入するようにしてください。
おわりに
まるで使い捨てカイロが使い物にならない、そういう記事に見えたもしれませんがそうではありません。
使用できないほど寒いのはよっぽどの時だけです。
私の経験では、水に入らない真冬の昼間の釣りに使用して機能を停止したことはありません。
やはりコンビニでもどこでも購入できて暖が取れる使い捨てカイロはとても便利な物です。使用出来るシチュエーションではどんどん使って構わないと思います。
しかし限度を超えた極寒の場所で使い捨てカイロを頼ると痛い目に遭うというか寒い目に遭う可能性があります。
そのような状況では電熱ベストを用意する等使い分ければ良いと考えています。
お読みいただきありがとうございました。
バス、ナマズ、ソルト全般、ルアーも餌釣りもという欲張りですが船酔いが酷いため、オカッパリ専門でやっています。
釣りを始めたのはずいぶん昔ですが、再開したのはここ4、5年。
下手くそですが、初心者目線で記事を書いていこうと思っています。