どうもこんにちわ、t.onumaと申します。
東京湾、相模湾でのオフショアゲームをメインにしつつ、年に何回かは遠征に出かけたりする、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしていますが、基本、ヘタクソです。
前回、「魚がバレる原因」について、主に装備面での原因を見てきました。続きとなる今回はライントラブル関連での原因と対策について考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
ノット組めない問題PEキレる問題
ここ、初心者の最大の難関とも言っていい部分ですね。ノットを組めない問題です。
結構釣りをしているはずなのに、ノットは組めない、という人はぼくの周りでもぼちぼち見かけます。
ぼくはもともとバスしかやらなかったので、ってこれが理由になるのかは知りませんけれど、リーダーという概念を知らない原始人のような釣り人でした。
そしてバスをやっている時もPEは使っていましたが、フックに直結しておりました。今になって思えばよく切れなかったな。。。と思います。
人生初の50upもPE直結でキャッチ。真似しないでくださいね。絶対真似しないでくださいね。
この経験もあって天狗になっていたのでしょうか、当初は「なんでリーダーいるの?めんどくさくね?」と本気で思っていました。リーダーの必要性を、経験豊かで釣りが上手な人に聞いてもなんかもやもやした回答しか得られなかった覚えもあります。が、リーダーの必要性を改めて列挙してみます。
・リーダーなしだと本線が切れる
おや、一個だけか。。。w
が、まぁ切れますよね。テンションがかかっている状態であればラインが隣の人とクロスしたりとか、ちょっと何かにぶつかったりとか、取り込みの際のショックだけでも切れます。この前切れました。
キャスト時も切れます。
PEキレる問題
なぜPEはキレやすいのか、少し原因を考えてみます。
まず、PEとは?なのですが、PEはこういう構造です。
構成する繊維はとても細いので、鋭利なものには無力。瞬間的な力にも無力です。じわっと引っ張る力にはびっくりするくらい強靭ですが、4本撚りの細糸なんぞ「うそでしょ?」ってくらいあっさり切れる時があります。
こういう口の構造の魚であればもうダメでしょうね。まぁ、このレベルだとどんなに太いリーダー使っても切れるか切れないかは運次第な気もしますが。。。
鋭利なもの系としては、牙、根の尖った部分などでしょうか。
ですので、ラインに何かが接触する際に、ここでは魚の口が多いと思いますが、できる限りPEが接触するのを避けたほうがよく、ゆえにリーダーは必要なのですね。
また、魚を引っこ抜く際も、リーダーを持って引っこ抜けば大抵外れませんが、本線を持って引っこ抜くと結構切れます。
あげてる途中で船が揺れる、あるいは魚が震える、もしくはくしゃみして手が震えた、とかでも切れると思います。ここで自分がキレたら負けです。自制しましょう。
以上より、リーダーが必要なのはご理解いただけたかと思いますが、ではどうやってリーダーを本線に接続するか、これが問題ですよね。
ここが初心者にとってはとても高くめんどくさいけれど登りやすい壁ですね。ぼくもそうでした。では少し詳しく解説します。
ノットめんどくさい問題
ノットですが、いくつか種類があります。代表的なのはFGとPRです。
参照:https://www.seaguar.ne.jp/knot/index.html
ちなみに前回紹介したキハダのキャッチ事例ですが、フックは曲がったけれどノットはPRではなくFGでした。ただ、一回こっきりですので、どんな魚でもFGでいいよ、とは言い難いですが、10kgくらいまでの魚であればFGで十分な気もします。
大物キャッチの経験はノット力の証明にもなりますね。
そして、高くめんどくさい壁として初心者の前に屹立しているのが、ノットを組むのがめんどくさい問題であり、めんどくさい問題を乗り越えた後は慣れと上達のイバラの道を歩まねばなりません。慣れればなんてことないですけどね。
ノットを組めるようになっても、慣れないうちは、きちんとくめていなくてノット抜けが発生したりもします。魚をバラすどころか、ルアーや仕掛けをロストしたりもして、心が折れそうになると思います。
「やっぱ直結でよくないか。。。」と、そんな悪魔の囁きが聞こえてくるかと思いますが、耳を塞いでノットを練習しましょう。
慣れなくて、下手なうちややりたくないです。
そして、同船者の誰かは大抵出来ますから、誰かにやってもらうという易きに流れがちだと思います。
その場凌ぎとしてはいいのでしょうが、自分で組めるようになっておいたほうがいいと思います。いつかひとりぼっちで釣にいくかもしれませんし。
ですので、簡単に組めるようになるノッターは必要経費として考え買っちゃいましょう、持っていない人は。
ノッターの使い方と手編みのコツ
第一精工のノットアシストです。3,000円前後で買えると思います。
滅多に壊れないものなので中古でもいいと思います。タックルベリーとかで売ってそうじゃないですか?慣れれば数分で組めるようになります。
問題はこれを現場に忘れた場合や現場で特殊事情により破損した場合が一つ、もう一つが組み方にコツがあることです。
(ここから:ノットアシスト2.0を使う前提です)
FGノットの工程は3つです。
1)PEをリーダーに巻きつける工程
2)PEとリーダーを同時に巻きつける工程
3)エンドノット
この3つにわかれますが、1)で失敗するケースがあります。
1)では最終的にこうなってるとOKです。
締め込みが甘いと以下のようになります。
ここ、ノットアシストを使って組む場合の要注意点です。
また、1)の編み込みですが、こうした状態で行います。
この際、リール側のリーダーをPEのリール側とルアー側と交互に編み込むのですが、片側だけで巻きつけても巻けるには巻けますが強度はありません。
ごく稀にこうしたことをしてしまっている方がいるようなのでここも注意かもしれません。
(ここまで)
もう一つ、忘れた場合です。器具を使うと便利ですが、慣れれば手編みで十分かもです。ていうか、手編みの方がプロっぽい、ガチっぽい感じがしてかっこいいんじゃないですかね。
FGノットについては以前、藤井さんも取り上げておられました。重複する部分もあるかと思いますが、そちらもぜひご覧になってみてください。
この動画は、藤井さんも取り上げております。こっちのほうが簡単かもしれませんね。。。
いずれにしろ慣れです、慣れ。原理を覚えて、慣れてしまいさえすればどってことありません。
それでも釣りをしているといろいろトラブルが発生します。根掛かりやラインブレイクすると「あぁ、またノットが。。。」と思うのではないでしょうか。
根掛かりして切れた→ノットの練習の機会が増えたと思って感謝しましょう(何に?)
ラインブレイクした→ノットの練習の機会が増えたと思って感謝しましょう(魚に)
全てに感謝しましょう。そして慣れましょう。
ノットが組めるようになり、強度が安定してくればトラブルは激減すると思いますので慣れましょう。
.リーダー切れ、リーダーとルアーとの結束部分切れ
もう一つのトラブル要因です。まずリーダーですが、ナイロンとフロロがあります。
特徴はこんな感じ。
個人的にはタチウオとかクエとか牙系の魚でスパッと切っていくターゲット以外はナイロンの方がトラブルが少ない気がしています。
ストラクチャーで言えばテトラポットとか、鋭利でない根ズレにはナイロンの方が強いかもしれないのです。
フロロリーダーは削げるように弱っていくので、釣るたびに消耗がないか確認した方が良いと思います。ザラついてたら切って結束し直しましょう。リーダーが足りなくなる前に再度ノットを組んでおきましょう。
一方、ナイロンはフロロよりも伸びるので魚の引きをいなしてくれてファイト中のバレは少ないと思います。ただし、伸びきってしまうと強度が落ちるのである程度使ったらリーダーを組み直す必要があると思います。一長一短ですね。
次に結束部分ですが、リーダーはルアーに直結か、溶接などのスプリットリング以外のリングに結束するのが大事です。
スプリットリングに接続するとこうなってしまうことがあるためです。スナップやスイベルは大丈夫なものが多いです。
また、接続方法はクリンチが簡単ですが、万難を廃して結束するのであればと思います。
どっちが強いかは明らかですね。ダブルクリンチ等にして、端線を4-6回ハーフピッチでリーダーに巻きつけておけば万全。二本かける場合の注意点はかかる部分が交差しないことと、本線と端線を均等の力で締め込むことです。
また、ここでの最大の注意点はリングへの締め込みです。締め込みが甘いとここから切れます。ですので、こうした器具を使って締め込むのがよいと思います。
参照:http://studio-oceanmark.com/products/knoter/ks30/
特に、太いリーダーだと必須かと思います。が、高いんですよね。。。そしてこれ以外に用途が無いという。。。なので、こうした締め込みにはS字フックを使う等工夫すれば良いと思います。
ドラグ失敗
ドラグを使う釣り、に限定されますが、ドラグも一因になると思います。
強くかけすぎていてラインブレイクする場合と、がばがばすぎてバレる場合があります。
後者はフッキングしていないケースも多いので「かけてから」という点では漏れるかもしれません。
これに加え、やりとりの途中でのドラグテンションのかけ方の失敗でもバレます。
例えば、ドラグを急に緩めたような場合、テンションが瞬間的に抜けることで、瞬間的に衝撃が発生します。で、バレます。
これは根掛かりした場合に、ラインにテンションをかけて急に離すとフックオフするのと同じ原理ですね。経験がある方は得心されると思います。
基本、やりとりの最中でのドラグテンションの変更で気をつける点は、衝撃を与えないこと、です。難しいですけどね。
おわりに
ファイト中にバレる原因、については直接的には触れておりませんが、今回取りあげた原因に、ファイト中のバレ要素も全て含まれています。
どういうことかというと、ファイト中にバレるのは、主にフッキングの問題で、原因はフック、ドラグ、リーダー、タックルにあるためです。
なので、二回に渡ってお伝えした本トピックで指摘した問題をクリアすれば、自動的にファイト中のバレも減ると思います。
バレるシステムについてはおおよそご理解いただけたかと思います。準備万端にしてあとは釣るだけですね。頑張っていきましょう!!
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。