今回この「渓流のすゝめ」シリーズを書きはじめた理由は、この「渓流のモラル、ルール」にあります。
タックルや渓流のブログは数あれど、モラルやルールをしっかりと書いている人がそこまでいなかったので説明しようと思ったのが始まりです。
河川によってルールは違うので自分のいく河川を調べてから行ってほしいのですが、ここで書く内容は初歩的な当たり前のことです。
特にこれから初める方はしっかりと読んでください。
先行者優先です
渓流において、人が入った後は魚がめっきりと釣れなくなります。
それは警戒心の強い魚達は人の影や雰囲気、違和感を感じると岩陰に潜み、一切口を使わなくなるからです。
結果、先行者が釣りしていた後はほぼ釣れません。
釣りができるところは有限です。
渓流は先行者優先です。
- 追い抜く行為
- 退渓して少し上流から入渓する行為
このような行為は、絶対してはいけません。
本当にやめてください。
僕は何度もやられたことがありますがいい気はしません。
もし先行者がいた場合は、退渓して違う渓にいきなさい。
いろんな釣りをしている人がいる
渓流で釣りをしている人はルアーフィッシングだけではありません。
餌釣り、テンカラ、フライフィッシングと釣りの仕方が大きく違います。
結果、その釣り方次第で進む速度が違います。
例えば、餌の方はルアーよりも比較的、進む速度が遅く、狙うポイントも違います。
だからといって、抜いていいとはなりません。
何度も言いますが、渓魚は警戒心が強いです。
あなたが抜いたことで先行者が釣れなくなります。
どんな釣り方であれ、先行者優先です。
あなたの前に人がいたなら、渓を変えるかおとなしく帰りましょう。
私有地に入るな
第四回では入渓点、退渓点の話をしました。
渓流はどこからでも入れて、どこからでも出れるわけではありません。
入れる場所は限られているし、それは出るときも同じです。
渓に入るとき、出るときに私有地に入るのをやめましょう。
それは不法侵入です。
最悪、捕まります。
もし万が一仕方のない状況のときは、所有者の方に確認をとりましょう。
間違っても無言で立ち去ったりしないように!!
駐車場なんてない
渓流に行くときは多くの方が車で移動すると思います。
何度も言いますが、入渓点はどこにでもありません。
つまり都合よく駐車場なんてありません。
しっかりとした駐車場なんて、ほぼありません。
停めるなら道路交通法に抵触しない場所で且つ、誰にも迷惑にならない場所に停めましょう。
間違っても私有地に勝手に停めたりするのは絶対にやめてください。
それは、自分たちで釣り場をなくす行為です。
大人なのに自分がよければいいと思っている時点で恥ずかしいですよ。
河川にはルールがある
ここまで話した内容は、あくまでも一般的な話です。
最低限これだけは守りましょう。
ただ、河川には河川のルールがあります。
例えば、とある河川は入渓する前に自分がどこから入るのかをマグネットで申告します。
この場合、先行者が優先ではなく、マグネットで申告したものが優先になります。
結構、稀有な河川ですが、しっかりと運用できているため素晴らしいと思いました。
あくまでもその河川のルールに従い、皆さん楽しく気持ちよく渓流釣りをしましょう。
僕の意見
最後ですが、一般論ではなく僕個人の意見を言います。
僕は移動中などの先行者の釣りを邪魔しない範囲では、先行者に声をかけるのがマナーだと思っています。
その際に、先行者がどこまで釣り上がるのかを聞く、もしくは上流の特定場所から入ってもいいかを聞いたりすることは問題ないと思っています。
もちろん、先行者の方が難しい表情をされたら入ってはいけません。
こういった情報収集はお互いに有益で、仲良くなれば釣り友達になれる可能性すらあります。
実際に身近にてそのようなことは何度もあります。
ただ、狭い世界だからこそよほど親密にならない限りは、釣果情報を事細かく話すのはやめましょう。
渓流の魅力は自分の足で渓を探しポイントを探し、魚を探すところにもあります。
手当たり次第に情報を漏らすと自分の首をしめることになりますよ。
たくさんの渓に通い、みんなが楽しく渓流釣りを楽しんでください。
あわよくば趣味を共有できる仲間をみつかるかもしれませんよ。