釣り場はこれからどうなってしまうのか。。。
こんにちは。ルアーでいろんな魚を釣るぞー!です。
釣りは手軽に行うことのできるスポーツであり、長く楽しめる趣味です。
そんな気軽さと、コロナ禍の影響も手伝い、釣りを始める人が多くなっていると聞きます。それはとても良いことだと思います。
しかし、それと比例するように釣り禁止の場所も多くなっています。
そのようなことから、今回は千葉県のとある漁港が釣り禁止になることをキッカケとし、私たちが考えなければいけないことについて紹介したいと思います。
千葉県にはたくさんの良い釣り場があります。
ホームグラウンドがなくなった
そこは私のホームグラウンド的な存在で年間何十回も訪れる場所です。
季節毎の釣り物から戦略に至るまでこれまでたくさん楽しませてもらった場所です。
ある日、私はその日もいつものように釣りをしていました。すると向こうから来た漁師さんが私を見るなり「立入禁止と書いてあるのが見えないのか。」と言ってきたのです。
確かに見てみると立入禁止の立て札が…。私は「どうもすみません。」とできるだけ丁寧にお詫びをしてその区域を出ました。
そしてふと考えました。「ここって前はこんな立て札無かったよなあ。」と。
これまで何度も同じ場所で漁師さん達とすれ違っても何も言われない場所だったのです。見落とした私が悪いのですが、なんとなく納得がいかない気持ちで釣りを終えて帰ろうとしていた時、いつもいろんな情報をくれる漁師さんと出会いました。
そこで「さっき○○の場所で立入禁止だと言われたんだけど…。」と話すと漁師さんは少し曇った顔でこう話してくれました。
漁師さん「これからこの漁港は全て釣り禁止になる。だからこれからは他に釣り場に行け。」
私「えっ,急にどうしてですか?何かあったのですか?」
漁師さん「釣り人にもいろんな人がいてな。悪いことをして漁師を困らせる奴もいるんだよ。漁港は基本的に漁師が仕事をする場だから,仕事ができない状況を作り出す釣り人は入っちゃいけないということになったのさ。」
私「いったいどんなことがあったんですか。」
漁師さん「いろいろあったよ。一つ目はこれまでもここで投げ釣りはダメだと言っていたのにそれをしていた釣り師の重りが漁師に当たり,大けがをした。まだそいつは入院してるよ…。船の出入りの時に釣り糸がスクリューに絡まり、おシャカになってしまったということもあった。ほかにもいろいろとな…。良い釣り人もいるのは分かるがこの状況で釣り人の区別は難しいよ。」
というものでした。これを聞いていて私には他にも思い当たる出来事がありました。
それは前によく通っていて今は釣り禁止になっている漁港のことですが、そこが釣り禁止になる前には釣り人が夜中にいけすの中の魚を持って帰ってしまったり、網を破いてしまったりしたことがあったと怒りを露わにして話してくれた漁師さんの話です。
こんなに豊かな釣り場がまたなくなる
自分を振り返ってみると
確かに私もリグが根がかってしまったり、ワームやプラグをロストしたりするので少なからず漁師さん達に迷惑をかけていると思います。
それでも使い終わったワームや切った糸、パッケージ等を持ち帰りゴミを出さないようにするとか、マナーとしてゴミを見つけたら持ち帰るとかの環境に配慮した行為はしています。
しかしこういった事態になってくると余計に自分自身の在り方がどうなのか考えてしまいます。
釣り以外にこんな景色も楽しめる。釣り人の宝物。
どうすればいいのか
①釣り人が考えなければいけないこと
魚釣りという行為自体が多少なりとも環境に負荷をかけていることを感じなければいけないと思います。
だから自分が出したゴミには責任を持とう。少なくても釣り場にはゴミ袋も持参しよう。そうすれば目の前のゴミを回収することができるようになります。
また、ラインやリグはできるだけライトにしよう。特にライン。自分の力量に応じて相応の太さを選ぼう。大物がかかった際の取り込むことまでを予測してヘビーになり過ぎないようにしよう。
もし、過度な太さの糸を使用するならその責任を持とう。あなたの放置したその糸が次に釣りをする人や漁業関係者、ひいては魚にまで障害になると考えよう。
そしてそういった一連のことを確実に行うことで環境にとっての配慮になることを理解しよう。
最後に、海で働く人々と共存できる存在であるように努めよう。
特に漁港は漁師さん達の仕事場であり、残念ですが釣り人は基本的に海で仕事をする人達にとって迷惑な存在であることを自覚しよう。
以上のことを強く考えます。
②業界としても考えてもらいたいこと
自分のことは棚に置いて言うべきではないかも知れませんが、販売店など、釣り具業者にも考えてもらいたいことがあります。
特に初めて釣りをする時に買う釣り道具セット。そのリールに巻かれているナイロンライン、曲げ方も分からないかもしれない人に3号とか4号のラインで投げられますか?
グチャグチャになった糸玉を見るたびにベテランの行為とは思えないのです。
投げられなくて困ってしまって(全体のことを考えられずに、自己中心的に)グチャグチャになった糸を放置してしまったように思うのです。
道具がヘビーになればなるほど、ゴミが発生した場合には環境に余計な負荷をかけるということを一番知らなくてはいけないのは売り手側であり、それを伝えるのが彼らが果たすべき責任でもあるように思います。
前述のことがあって、また私のホームグラウンドはなくなってしまいました。
もしかして現在の状況って、実は釣り人同志で首を絞め合っている状況ではないでしょうか。
私が次の場所に行けばその分釣り人が増える。釣り人の増加は環境にとっての負荷であり、また、その場所にも一定程度の「悪い釣り師」の割合がおり(もしかしたら私もその一因?)、そこも次第に「閉鎖」の道をたどる。。。
もしかしたら単に釣りができるかできないかにとどまらずSDG.sの観点からも私たちは考えなければいけないのかもしれません。
こんなことはできないか?
場所によっては単に閉鎖ではなく様々な取り組みをしているところもあるように思います。
具体的には全面的に釣り禁止にするのではなく、部分的に釣り人用に開放し共存するとか一部の釣り方のみを指定して禁止するとかです。
また渓流等のように入漁料という形でお金を払って釣りをすることも良いかもしれません。
私たちのアイディア次第で今後の未来に光を射すことができるかもしれないということです。
とある漁港では部分的に釣り場を開放し共存している。
アングラーズはとても大きなコミュ二ティーです。ここまで私の個人的な意見を書きましたが、この問題に対してみんなで考え、みんなの力を結集すれば何かが変わるのではないかと思います。
その結果、環境への負荷が少なくなり、少しでも全国に釣り場が復活したという話が出てくることを期待しています。ではまた。
釣り以外に飼育・繁殖も手がけて食に至るまで何でも興味があります。
様々な魚に出会うため、北は北海道から南は沖縄まで釣り歩いています。
有名ポイントや実績ポイントは苦手で、ぶらりと立ち寄った場所や自分の感覚だけで釣り場を決めることが多い勘ピュータアングラー。